好感度、見えてますけど

私の前にいた男が吹っ飛ばされる。

『…、、え』

「うあ”ッ！！…っ」

壁にぶつかってそのまま気を失ったのだろうか、白目を剥いたまま動かない。

暗闇の中で光る赤い瞳

綺麗な白髪を靡かせた男が私の前に立っていた。

『…、っ、』

所々、はだけた服と、腫れた頬。捻った足

フルコンボだね。

いや、そんなこと言ってる状態じゃないけど、

髪の毛もボサボサで見るに耐えない、

『…あ、えっと…、、』

『た、助けてくれてありがとうございます…、っ！？』

葛葉の顔が近づいたと思ったら背中に手を回され

抱きしめられた。

『え”…え”っ！？あ、え！？』

kzh「もっと早く来ればよかった、っ」

そう言って、私の肩に顔を埋める葛葉

『え？、えっ？？？？』

頭の中が混乱していて状況が掴めない

その前に葛葉が抱きついてきたのが一番の衝撃だ。

頭の中が真っ白で何も言葉が出ない。

kzh「記憶、戻った。あんなこと言ってごめん、」

記憶、戻った、、、、

記憶が戻った、？

『え！？マ、マジ！？良かった…！！良かったぁ…、！』

その言葉に全身の力が抜ける。

葛葉の背中に手を伸ばして葛葉を抱きしめる。

『良かった、、、…。』

kzh「そんなに嬉しい、？」

『めっちゃ嬉しい、！葛葉の記憶戻ってほんとに、ほんとに嬉しいっ！！！』

kzh「んふw、俺も都愛の事思い出せて嬉しい、、」

そう言ってまた私の肩に顔を埋めたかと思いきや

首筋に「チク」と痛みが走った。

『いた”ッ！！』

kzh「キスマつけた、」

『え”ぇぇえ！？』

そう言って葛葉は私を見つめる。

kzh「これで、俺のもの。」

この日、

葛葉の好感度がさらに爆上がりしたのを見てから

私には好感度が見えなくなった。

最初は寂しいなんて思っていたけど

見えなくたって、いっぱい愛してもらえてるから

もう見えなくてもいいかな、なんて思っている。

➹Fin➹

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「　好感度、見えてますけど　」完結です！

変な終わり方になっちゃってたらすみません😭

私の勝手な事情でオチを葛葉にさせていただいたので

他のキャラでのシチュなど考えて頂けたらな〜と！ｗ

例）ふわっちオチの学パロ など！

そして後日、番外編などを出すつもりなのでお楽しみに〜！

ちゃんとリリカちゃんについてもね！！！！！（？）

ここまで見てくださった皆様！ありがとうございました〜