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かき氷のシロップになり損ねた人
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夜の通話。
『もしもーし?』
電話越しに聞こえたのは、少し眠そうなじゃぱぱの声。
「今日もお疲れさま。」
『んー……疲れたぁ。』
珍しく甘えるような声に、あなたは思わず笑ってしまう。
「ふふ、珍しいね。」
『だってさぁ、君の声聞いたら気抜けた』
その言葉だけで胸がじんわり熱くなる。
「今なにしてるの?」
『ベッドでごろごろ。……てか、会いたい。』
突然の直球。
「えっ」
『会いたい。今すぐ。』
少し拗ねたみたいな言い方に、心臓が跳ねる。
「でも夜だよ?」
『わかってるけどさー……』
電話の向こうで布団が擦れる音。
『今日ずっと我慢してたもん。』
「何を?」
『好きって言うの。』
「……っ!」
あなたが黙ると、じゃぱぱさんは楽しそうに笑った。
『反応かわい。』
「もう……」
『照れてる?』
「///照れてない!」
『いや絶対照れてるやん。』
くすくす笑いながら、じゃぱぱは少しだけ優しい声になる。
『ねぇ。』
「ん?」
『好き。』
不意打ちみたいに落ちてきた言葉。
『ほんとに大好き。』
何度も何度も、確かめるみたいに言うから、胸がいっぱいになる。
『俺が疲れてても元気なくても、すぐ気づくじゃん。』
「だって心配だもん。」
『そういうとこ。』
少し間が空く。
『めっちゃ好き。』
あなたが「私も好き」と返すと、電話の向こうで小さく「よっしゃ……」って呟く声が聞こえた。
「ねぇじゃぱぱさん。」
『んー?』
「そんなに好き?」
すると彼は即答した。
『うん。重いくらい。』
「えぇ?」
『だって他のやつに取られたくないし、ずっと俺だけ見ててほしい。』
甘い声なのに、少しだけ独占欲が混ざってる。
でも最後には優しく笑って、
『……まぁ、君が笑ってくれてたら何でもいいけど。』
そう言ったあと、少し照れたように小さく付け足した。
『…でもできれば、その笑顔は……俺専用がいいな。』