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??視点
___君が好きだった。
窓際、ひとりで空を見ていた君が。
綺麗な顔に水をかけられ、嗤われる君の顔、それを鮮明に覚えてる。
俺を頼って欲しかった。縋って欲しかった。
君の机に置かれた花瓶は、白い花を手向けて揺れる。
花瓶は、俺が置いたものだった。
「※※がお前のこと嫌な奴って言ってた。」
そんな戯言を呟いてやれば、脳のない獣は彼に報復を与え出す。
あぁ、君はそんなことしてないのに。
一緒に歩いた帰り道、君は少しも表情を変えなかった。あの獣に顔を傷つけられた後だと言うのに。
いつでも※※の味方だから。
そんなこと言わなくても、君は自分から俺に縋ってくれる。そうだろ?
日が回って、俺はひとりで学校に行った。
そしたら君は居なかった。
机の上の花瓶。そう、俺が置いた。
俺が君をいじめた。
君が振り返ってくれると思ったから。
いじめなんていつでも止められた。
そうだ、君が悪いんだ。君が俺以外を見ていたから。
君が俺に助けを求めなかったから。
だから君は踏切に飛び出したんだ。
君が居なくなった。
俺の心には穴が空いた。
気がついたんだ。君は僕の居場所だった。
君が消えてしまったら、俺の居場所は何処にもない。
ねえ、”スマイル”。
君は今、何処にいるの?
_____
「ゃだ…っ!やめて!」
「うわ!本当に切れた!」
「かわいそ!wスマイルさ、今どんな格好してると思う?」
「っ…」
_____
あの光景が、いつまでも脳みその裏に貼り付いている。
寝る前も、起きたあとも、飯を食ったあとも。
学校に居ても居なくても、君は悲鳴を上げている。
繰り返されるフラッシュバック、俺は笑った。
もう二度と、君は帰ってこない。
気づいたところでもう遅かった。
夏休み、君の踏切の前。
うるさく鳴く蝉の声と波の音。あの教室の静寂を破っていた音。
君がいた。
「スマイル。」
君の名前を呼んだ。君は俺の方を指さした。
覚えてる。
=……シャークん。=
そのやさしい声も。
=…来るな。=
そのかおも。
=死んで欲しくないから。=
…なににもきづかない、そのおろかさも。
=……=
…ああ。
=……シャークん。=
…愚かなのは、俺だったか。
踏切の音が遠く鳴り響く。
透き通った世界で、次は君と愛し合えるかな。
少女レイ shksm