TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

懺悔文

一覧ページ

「懺悔文」のメインビジュアル

懺悔文

2 - みつけてね

♥

100

2025年01月16日

シェアするシェアする
報告する





ーーーーーーー

md視点



会議が始まった

レウさんは重症だけど命は助かったみたい

…俺が悪いんだけど



「誰かなんて、犯人探しはしない。

レウが傷つけられたなら、他の幹部にも被害が及ぶかもしれない。気をつけて」



全てを見透かすかのような青い瞳が劈くような視線を向ける

その青い瞳に、どうしても俺は弱い




「らっだぁは、犯人を知ってるの?」



「…正直まだわかんない。けど、今は攻撃より守りの体制になろう。相手の実力も何もわかんないから」



「…なぁ、どりみー。今日の朝、何してたん」





いつもより鋭い瞳に怖気付いてしまう

まぁ、いつかはバレると思っていたし、丁度いいかもしれない、ね


ーーーーーーーーーー

ky視点



ちょっと、思ってんな

今日の朝を思い返したら、どりみーを見かけた気がするねん

そのときは全く気づかんかったし、気づこうともしてなかったけど、レウの部屋から走り去ってた


しかも、そのときの緑の服と、今の白い服、違うねんなぁ



「なぁ、どりみー?」


「みっどぉ、嘘でしょ?」



「俺ハ最低ナ 裏切リ者ダヨ」



普段表情があからさまに変わることなんてないのに、わかりやすくにこっと微笑みながらそういうどりみーは気味が悪かった

でも、多分、



「嘘、やな。」



そういうとどりみーは驚いたような顔をして顔を歪めて去っていった


ーーーーーーーーー

md視点


バタンと思い切り扉を閉める


その瞬間、ポタポタと、涙が落ちていく

泣くだなんて、俺のキャラにも合っていないし、勝手に涙が溢れてるだけなんだけど

思っているよりこの体は、脆いらしい



この首に掛けられた枷は、俺の意思なんて汲み取らず、命令ばかりしてくる


命令に逆らったら?

そんなの一撃で殺されるよ


レウさん、大丈夫かな

なんて思う自分は心底偽善者だと思う

自分でレウさんに傷をつけておいてこの有様



レウさんに毒を盛ったのは事実

なぜならこの首枷から『毒を盛って傷つけろ』って命令がきたから



けど、ちょっと頑張った

血が逆流してしまうような毒を盛ったけど、それはコンちゃんが治せるから致命傷にはならない

そして、薬も盛った

毒と同じぐらいの量の、胃とかの内蔵を修復してくれる薬


これで完璧

でも



「ゴホッゴホッ」



ねぇ、考えて?

この小さな首枷に命令を絶対に決行させるような装置が入ってる

その装置に体が耐えられると思う?


そりゃあ無理に決まってる

命令される度に肺や心臓が押し潰されそうな感覚になって、最近は血まで吐いてるの



らだおくん達には完全にスパイって言うよ

それがスパイで、裏切り者で弱い俺の宿命

命令にできるだけ反して、最低な裏切り者として蔑まれて運営の国の為に死ぬ



「ミツケテネ」



こんな最低で、最悪で、仲間を傷つける裏切り者を

そして俺を信じないで



はやくみつけて、俺を処刑して

その時には、懺悔できると思うから




ーーーーーーーーーー





この作品はいかがでしたか?

100

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚