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緑茶【妊娠パロ】続き
地雷の方はUターン
最初に違和感を覚えたのは、ほんの些細なことだった。
たくやが、触れさせてくれなくなった。
💚)……ごめん、今日ちょっと無理かも
最初は体調が悪いのかと思った。
でも、それが一度じゃ終わらなかった。
それだけじゃない。
💚)今日、仕事休むね
🤎)また?
ベッドの上で、たくやはほとんど動かない日が増えた。
顔色も悪い。
食事もあまり取らない。
🤎)病院行った?
💚)「うん、大丈夫」
そう言って笑うけど、どこか無理してるのがわかる笑顔だった。
🤎)(……なんか、変だな)
そう思いながらも、深く踏み込めなかった。
嫌がられたくなかったから。
ーーそれが、全部。
🧡)妊娠してるよ、たくや
はるの言葉で、全部繋がった。
“まさひろの子”
その一言で、思考が止まるでも次の瞬間、
一 気に流れ込んできた。
触れさせてくれなかった理由。
寝込んでいた日々。
苦しそうだった顔。
🤎)…..俺の、せいじゃん…….
ぽつりと零れた声は、自分でも驚くほど弱かった。
🧡)子供苦手って言ってたの、気にしてた
はるの言葉が刺さる。
一ーあの日の自分を殴りたくなった。
軽く言ったつもりだった。
でも、たくやにとっては違った。
🤎)……場所、教えろ
🧡)うん
紙を受け取った瞬間、もう迷いはなかった。
🤎)(迎えに行く)
🤎)(絶対、ひとりにしねぇ)
インターホンを押す指が、やけに重い。
深呼吸をしても、心臓は落ち着かない。
一遅すぎたかもしれない。
それでも。
🤎)……たくや
扉が開く。
そこにいたのは一
💚)……つ
一瞬、言葉を失った。
大きくなった腹。
明らかに、臨月だとわかる姿。
💚)……まさ、ひろ……
たくやの目が揺れる。
次の瞬間一一歩、後ずさった。
💚)…..帰って
小さな声。
でも、はっきりと拒絶だった。
🤎)たくや、俺一」
💚)来ないで」
ぴしゃりと遮られる。
💚)今さら、何しに来たの」
その言葉に、胸が締め付けられる。
🤎)……言えなかったんだろ」
静かに言う。
🤎)俺が、あんなこと言ったから
💚)…..違う
一歩踏み出す。
たくやはさらに距離を取ろうとするけどー
💚)っ……
顔を歪めた。
腹を押さえて、苦しそうに息を吐く。
🤎)たくや!?
💚)だい、じょうぶ……
どう見ても大丈夫じゃない。
まさひろは迷わず距離を詰めた。
💚)触んな……つ
弱い抵抗。
でも、その腕をそっと掴む。
🤎)もう離さねえ」
真っ直ぐに言う。
🤎)俺さ、子供苦手だよ。今でも怖い
たくやがわずかに目を見開く。
🤎)でも
一度、息を吸う。
🤎)それでも、欲しいって思ったんだよ
💚)……え
🤎)お前との子供だから
震える声で続ける。
🤎)一人で決めんなよ。逃げんなよ」
💚)……つ
🤎の俺はー」
たくやの手を、自分の胸に引き寄せる。
🤎)たくやとの子供を、たくやと一緒に育てていきたい
その言葉が、静かに落ちる。
たくやの目から、涙が溢れた。
💚)….ほんと、に…..?
🤎)あぁ
即答だった。
🤎)お前も、子供も、全部まとめて大事だ
張り詰めていた糸が、切れたように。
たくやは崩れるように、まさひろに寄りかかった。
💚)……こわかった……
🤎)うん
💚)ひとりで…..
🤎)もう一人じゃねえよ」
優しく抱きしめた、その時。
💚)……つ、あ……!
たくやの体が強張る。
🤎)どうした!?
💚)……痛、い……つ
規則的な痛み。
嫌な予感が走る。
💚)….まさひろ……これ……
🤎)……つ、マジかよ
顔を青くしながらも、すぐに決断する。
🤎)行くぞ、病院!
病院の廊下。
まさひろは、落ち着きなく行き来していた。
中から聞こえる声に、胸が締め付けられる。
🤎の……つ、たくや……
何もできない自分が、憎い。
🤎) (代われるなら、代わりてぇよ……)
強く拳を握る。
ー一どれくらい時間が経ったのか。
扉が開く。
🧑⚕️)おめでとうございます!無事、産まれましたよ。
その一言で、全身の力が抜けた。
💚)……は、あ……
涙が滲む。
案内されて入った部屋。
ベッドの上には、ぐったりとしたたくや。
そして、その腕の中には一
小さな命。
💚)…..まさひろ
弱く笑うその顔に、胸がいっぱいになる。
🤎)……おつかれ
震える声でそう言うのが精一杯だった。
恐る恐る、赤ん坊を覗き込む。
🤎)……ちっさ……
思わず零れる。
💚) 怖え?
たくやが少しだけ意地悪く聞く。
🤎)…..めちゃくちゃ怖い
正直に答える。
🤎)でも守りてぇって想った
そっと指を差し出すと、小さな手がぎゅっと掴んだ。
🤎)やべぇな
泣きそうになるのをこらえながら笑う。
たくやが、優しく笑う。
💚) 一緒にだよ
🤎)あぁ
頷いて、二人の手を重ねる。
🤎)もう、どこにも行かせねぇ
💚)まさひろ
🤎)んー?
たくやが小さく息を吐く。
💚)愛してるよ。
その言葉に、まさひろは少しだけ照れながら笑った。
🤎)知ってる。
病室の窓から、柔らかい光が差し込む。
もう、誰も離れない。
3人で歩いていく未来が見えた。
彩っさん
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