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2話【約束】
「”待って”」
家に入るところのヒソカを引き止めて私は一応確認をした。
「そういえばお返しはなんでもするって本当に何でもいいんだよね?」
私は鋭い目を見せて、言った。流石の私でも急に同棲しようって言われ、その上約束も破られたら無理がある。
『な~んでもいいよ♣︎』
私は少し考えた。最近わたしの父が
「もうそろそろ結婚した方がいいんじゃないか。」
とか言って色々な人を連れてくるけど、正直結婚なんてするつもりは無い。しかも、1ヶ月後にまた新しい人を連れてくるらしい。そのためにハンター試験を受けて時間稼ぎしていた。というのも試験を受けた理由の1つだった。
「なら,1ヶ月後に親が来るからその時だけ
恋人のフリしてくれる?」
『恋人のフリ?そんなのでいいのかい?♥』
『 君も意外と苦労してるんだね♦』
「私ももう25だし 」
『へぇ~♥意外と歳近いね』
「アンタは何歳なの」
『え~,秘密♦』
「別に興味無いけど、
まぁどうせ1ヶ月くらい一緒に過ごす
だけだし(ボソッ」
『…1ヶ月?』
「ん?あ、そうだ。さっきの約束だからね」
『わかってるよ♦約束はちゃんと
守らないとね♠』
ヒソカがそんな風に言うと、本当なのか疑ってしまう。いつも奇妙な笑みを見せて喋ってくるから、……気味が悪い。
ヒソカとの急に始まった同居生活が幕を上げた。