この作品はいかがでしたか?
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お久しぶりです、Haro1です。
リアル、忙しいっ…!
ゲーム、楽しいっ…!!
ちょっとだけ書き溜めしてたの
コピペします!!
ちらーっと読んでってください🙇♀️
CP brshk
「誕生日」
――br 視点――
「あのっ、これっ…貰って、欲しくて…!」
僕より小さな体。華奢で細く雪のような白い肌。
栗色のウェーブがかった長い髪の毛。
学校で1番可愛いと言われている女の子。
「…あぁ、うん、ありがと」
差し出された物を受け取ると同時に
周りで様子を伺っていた他の女の子達が
群がってきた。
「わたしのも!」
「わたしも…!」
「あ、えと…、ありがと、ほんとに…」
綺麗にラッピングされたプレゼントを
次から次へと渡される。そう、今日は僕の誕生日。
しかし、ここまで大量になるとは思わなかった。
…いや、予想はしてた。
だから誕生日も言ってなかった。
どっかでバレたらしい。
「あの、有難いんだけど…ちょっと…」
「ご、ごめんねっ…!」
僕は逃げるようにその場を離れた。
追いかけてくる女の子も居たが
怖いと噂の生徒指導の先生が怒鳴ってた。
ありがとう、先生っ…!
――shk 視点――
今日はぶるーくの誕生日。
喜んでくれるかは分からないけど、
手作りのクッキーと綺麗な赤い薔薇を5本。
バレないように持ってくるのはとても大変だった。
「喜んで、くれるかなぁ…」
「何、弱気?w」
「へ?」
そこに居たのはパンダのヘアクリップが目立つ
なかむだった。凄く、にやにやしている。
「なんだよ、なかむだってきんときの誕生日に」
「おどおどしてたくせに…」
「…それは、それじゃん!」
なかむは俺のほっぺをうりうりしてくる。
一通り駄弁ったあと、本題に入る。
「なかむ、朝の騒ぎ見た?」
「あー、見たよ?」
「あんだけの大騒ぎ、なかなか無いよ」
「…そんなに?」
「ぇ、見てないの?」
「まぁ、うん…」
これは半分嘘で半分本当。
1番最初の女の子のプレゼントを
受け取った所までは見た。
が、やっぱり彼氏のそーゆー場面を見るのは
精神的に来るのだ。俺はその場をぶるーくに
気付かれないようにそっと離れた。
「どんなの渡してたとか、わかる?」
「えぇ〜…んん〜…」
まぁ、だよな…。ラッピングされてるだろうし。
「あ、でも、花とかお菓子多かったかも」
「手作り、っぽいやつ」
寄りにもよって全被りか…。
同じのばっかだと迷惑、かなぁ…。
「……被った?」
「まぁ、うん…」
「また違うの用意するわ、俺」
「え、今日が当日なのに?」
「まぁ、迷惑かかるよりかは…」
「この、ばかっ!」
なかむは俺のおでこにバチンと
デコピンを食らわしてきた。
「何すんだ!」と言いたかったが、
間髪入れずになかむが続ける。
「当日に渡さなかったら絶対アイツは引きずる」
「俺が言ってんだから間違いない」
「被った所でシャケのプレゼントが1番喜ぶ!」
マシンガンのように止まらない語彙に、
少し圧倒されながらも、嬉しくなった。
「そっか…///いちばん、か…///」
「あ、惚気は結構です」
「うるさいっ…!///」
俺はなかむの進言を心にしまい
意を決した。
――br 視点――
疲れた…。気合い入れてるのか香水キツいし…。
「シャークんは、来ないし…」
死ぬほど貰ったプレゼントを
先生に頼んでいたダンボールに入れていく。
どうするかって?そんなの決まってるじゃん。
――シャークんにバレる前に捨てるんだよ?――
だって、こんなの見たらシャークん
絶対悲しむもん。
僕は彼女には一途な男ですからっ!
まぁ、単にキモイだけなんだけどねw
「…ぶるーく、いる?」
「…!?」
思ったより早かったな…ってか、まずい。
このゴミ達どうしよう…。
「ぁ、いた、ぶるーくっ…」
「……プ、プレゼント、いっぱいだね…」
僕はそんなしゅんとした顔させたくなかった。
ごめんね、シャークん…。
まぁ、とりあえず欲しいもんは欲しい。
「シャークんは?」
「ふぇ…?」
「プレゼント、ないの?」
シャークんの細い腰の後ろでちらちらと見えてる
赤いラッピングの袋。
こんな「僕の為に用意しました」みたいな色の
プレゼントを貰えると考えただけで
シャークんへの愛おしさが爆発しそうだ。
「あ、ある…んだけど…」
「ん?どうした?」
何か気まずそうに目を泳がせるシャークん。
「俺のプレゼント、すごく、ありきたりで…」
「特別なもの、用意…出来てなくて…」
「そんな悲しそうな顔しないで?」
「僕、シャークんからのプレゼントだったら」
「なんでも嬉しいよ?」
シャークんの俯いた顔をほっぺを支えて
持ち上げる。…もちもちだ。
「…これ、なんだけど…」
恐る恐る差し出された赤いラッピング。
「…開けてもいい?」
「ぅん」
そわそわしているシャークんを横目に
リボンを解いていく。
そして、中から出てきたのは…
「クッキーと5本の薔薇…!」
「いいの?こんなに貰っちゃって…!」
「大丈夫?迷惑じゃなかった?」
「なかむが、手作りのお菓子とかお花」
「たくさん貰ってたって言ってて…」
心配そうな顔でこちらを見ているシャークん。
「迷惑なわけないじゃん!」
「僕、シャークんが居るだけで嬉しいもん!」
「そっか…///えへへ…///」
なんだこの可愛い生き物。抱きしめたぁーい!
「クッキー、食べてもいい?」
「すごく美味しそう…」
クッキーはハート型で一部にチョコとアーモンドが
のっかっていた。とても美味しそうだ。
あとでどこに売ってるのか聞きたいな…。
「うん、もちろんっ…」
許可を貰ったのでクッキーを1つ手に取り
口に運ぶ。
「んんっ!…ゴクン、すごく美味しい!」
「ほんとっ!?やったぁ…!」
…ん?「やったぁ…!」?
「え、これ、シャークんが作ったの!?」
「う、うんっ…!」
「あ…もしかして、手作り嫌だった…?」
「ご、ごめ…勝手に喜んじゃった…」
シャークんの手作り、という事実のインパクトに
何も言えずにいた僕を見て、
シャークんは今にも泣きそうな顔をしていた。
「違うの!もっと味わうべきだったなって…」
「好きな人の手作り…ほんとに後悔…」
「ほんとに?無理してない?」
「無理なんてしてないよぉ!」
「シャークん、こっち」
「へ?」
シャークんの腕を引き寄せ、力いっぱい抱きしめた。
折れてしまいそうなほど細い体に、
見た目からは想像出来ないふわふわな髪の毛。
「大好き、シャークん」
「ぇ…あ、ぅ…?///ぶる、く…?///」
大好きって言葉だけでこんなに顔を真っ赤にして
ほんとに可愛いんだから。
「ぶる、まって…///ぁの、えと…///」
「まわりに、ひとが…///」
あぁ、そういう…。
いいじゃんね、見せつけられて。
もぞもぞと僕の腕の中で動くシャークん。
…子猫?かわいい…。
「ぶるーく君…、あの、その人って…」
あぁ、朝の茶色い女…。
「なに?何か用?」
できるだけ優しく声を掛ける。
あ、これはこの女の為じゃなくて
シャークんを怖がらせないためね?
「わたし、プレゼント…あげたよね?」
「ん?そうだね、だから?」
「そんなやつが作ったものより」
「わたしのチョコの方が…美味しかったでしょ!?」
なんか爆発したな、こいつ。
てか、こいつの言ってる「そんなやつ」って
シャークんの事?何様?
「チョコ?…食べてないから知らなァいw」
「は、はぁ…??」
もうなんか猫被るのめんどくさいなぁ…。
僕は、シャークんに聞こえないように
シャークんの両耳を塞ぐ。悪影響だからね。
「だいたい、朝っぱらからうじゃうじゃ人いるし」
「みんなが見てる前で渡したら意識されるとか」
「思ったのぉ?wすっごく愚か!w」
「んなっ…!?」
図星だったのか顔を真っ赤にしてるたぬき女。
「シャークんに迷惑かけたくなかったから」
「言ってなかったけど…」
「僕の彼女はシャークんだし、離れる気も無い」
「もちろん、離す気もね?あと…」
「君がいくら着飾ったってシャークんには勝てない」
気付けば廊下にまでも人だかりが出来ていた。
泣いてる女だっている。ほんとにめんどくさい。
「分かったらさっさと失せて?」
「シャークんに悪影響だから」
女は大衆の前で赤っ恥かいたのが相当きたのか、
ゴキブリみたいな速さで走り去っていった。
「んぁっ!もう、急になに…」
急に音が流れてきて驚いたのか
大きい目をさらにくりくりさせて此方を見てくる。
上目遣い、好きぃ…♡
なんでこんなにかわいいんだぁ…♡
「んーん、なんでもないよ!」
「ちょーっとうるさくなっちゃっただけ!w」
「俺、もう高校生だぞ?ちっちゃい子じゃないし!」
「んもぉ、シャークんってばかわいい♡」
シャークんを荷物ごとひょいと持ち上げ、
僕の家へ直行する。
シャークんはじたばたしていたが力は
小さい子同じな為、なんの問題もない。
さぁ、これからは2人きりの時間だね!♡
変なところあるかも💦
まぁ、大目に見て欲しいデス…
そんじゃ、ばいはろで〜す
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