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azure目線
なんか…あったかい
なんか…やわらかい
なんか…匂いが1xっぽい
そんなふわっとした感覚で目を覚ました瞬間、
俺――いや、僕の心臓は飛び跳ねた
「……はっ……えっ……ええぇっ!?」
視界いっぱいに1xの胸があって
俺の手、がっつりアイツの服掴んでるし
脚絡んでるし
なにこれ完全に…俺が抱きついてる!?!?!?
「嘘でしょ…やだ…死ぬ…」
顔面真っ赤通り越してもう熱持ってる感じするし、冷や汗もやばいし、でも腕ほどけない
あったかくて、落ち着くって思っちゃったせいで
離せない
その時、低い声が頭の上から聞こえてきた
「おーい 起きろazure」
やばい 1x起きてるじゃん…バレたじゃん…
終わったじゃん…
「……なに…朝…?」
精一杯寝起きのフリして答えたけど たぶんバレてる
「……お前、俺に抱きついて寝てた」
……詰んだ
詰んだ詰んだ詰んだ詰んだ詰んだ
「ち、ちげぇしっ!!そっちがなんか寄ってきたんじゃねぇの!?」
もう苦しすぎる言い訳でも出すしかない
頭が真っ白すぎて 何言ってんのか自分でもわかんねぇし
「完全にお前からだったけど?」
あ〜〜〜その言い方ムカつく〜〜〜いやでも
事実〜〜〜〜っ
視界が眩しくて顔上げられないけど、多分俺、今相当赤い
「…っし、知らねーし…!たぶん…無意識…とか…」
「…僕、そんなつもりじゃなかったのに…」
ちょっと一人称「僕」になったの、バレてないこと祈るけど多分バレてる
だって次の瞬間、あの顔でめっちゃ小声で
「なにその“僕” かわいすぎ」
ってさ……
「うるっせぇぇぇぇぇっ!!!!」
もう無理!!布団ダイブ!!このまま消えるまで出てこない!!
でも、布団の中で息ひそめながら耳がピクって反応したのは、自分でもわかってた
「……ほんとお前、可愛いな」
聞こえてるよバカ
そんなこと言うなよもっとバカになるだろ
「……うるさい……バカ……」
やっとの思いで返したその言葉に、自分でも“甘い”が混じってるのがわかって最悪だった
なのに、次の瞬間
あったかい手がそっと俺の頭撫でてきて
「まだ寝るなら ちゃんと布団かぶっとけよ」
って、優しくて
ほんとずるい 1xってやつは
「……わかってる…」
そう返しながら、ぎゅってした手はゆるめなかった
(……1xの匂い、なんか落ち着くな…)
目を閉じながら 僕はまた1xの胸に顔を預けた
コメント
2件
コメント失礼します... この2人初めて見たのでなんか... すごく興奮しました。(!?!?) えほんとに可愛いですねツンケン同士が付き合ったりするんですかねかわいいよ😭😭😭😭😭 新たに目覚めそうな気がする... 補給をありがとうございました... それと語彙力を恵んでください...😭😭😭😭