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『神羅迅伝』

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『神羅迅伝』

7 - 第漆章「裏切り者」

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2025年10月29日

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第漆章「裏切り者」


2024年12月31日

暗闇の中に一人、赤髪の男が目に入る。

「お前に命令を下す。今日、この地に現れた裏切り者(ビトレイヤー)を探し出し殺害しろ。水戸神(みなとのかみ)、秋水 流(あきみず ながる)よ。」

赤髪の男は暗闇からだんだん明るい所へと姿を現した。右目に深い傷跡があり、まつ毛が長めに生えており特徴的な目をしていた。それに向かい合うように立っていたのは水色の髪をした仮面をつけた人がたっていた。その名を秋水 流と呼んだ。


場面が移り変わり一本の住宅街に画面が向く。そこには街灯に照らされた一人の青年がいた。俯いたまま歩く青年は黒髪で赤い瞳をし、黒のロングコートと黒のダメージジーンズを着ており黒のタクティカルブーツを履いていた。すると少年は深いため息を吐いた。

「おい、お前は空からストーカーでもしてんのかよ。」青年がそういうとその後ろには秋水 流の姿がそこにはあった。秋水は空中からバレないように追跡していたのだった。

(やっぱり最初はこっちを向いてくんないか。)

「すごいっすね!!神力の察知にその威嚇と殺気それにその体に…二つの生命が感じられる。でもね。僕と勝負したら君が勝つはずがない。ビトレイヤーくん。」

(やっとこっちを向いた。)ビトレイヤーは秋水の挑発にまんまと乗り睨みつけながら姿勢を向けていた。

「何の用だ。」

「いやぁ~政府の命令でね。君を殺せってね、指示が出ちゃったのよ。本当は死刑執行人が死刑を言い渡し即座に殺すんだけどね。今は僕が代理で来たってわけだよ。」

「それじゃぁよぉ、俺も確実にお前を殺す。もちろん正当防衛だよな。お前が死んだら政府は、日本は一体どうなるんだろうなぁ。」

睨み合う二人の間には不穏な空気が立ちこめる。

「生半可な神力で勝てるとでも?」秋水は再度、ビトレイヤーに挑発をした。

「すぐに分かるさ、俺の強さ、憎しみや苦しみを。火ノ極 火炎(ひのごく かえん)。」ビトレイヤーは秋水のところを睨みつけながら凝視した。すると技の効果で秋水の左腕は業火の炎に包まれ炎は全身に回る。

「あれれれれれ?あのさぁ!俺を殺すんじゃなかったのかぁ!?もっと遊ばせて見せろよ!!」そういうと共にビトレイヤーの頬は裂け化け物のような表情へと変貌を遂げた。

「神技変更(じんぎへんこう)。火ノ極 荼毘(ひのごく だび)。燃え尽きろ!!」

「急に高火力かよ。無駄な神力は使いたくないんだけどな。」秋水の体には火傷のあとも残っておらず無傷であった。まるで水でできているようだった。

「その体、水分でできてるのかよ。」

「そっから話さなきゃいけねぇのかよ。」

ビトレイヤーは目を閉じると景色は一変していた。川が流れており、辺りを見渡す限りいるところは大きなくぼみの中だった。元々は湖だったのだろう。

「ここは私の神域(じんいき)だ。外に出る唯一の手段は、我を倒すことだ。」

「やっぱり、お前を倒さなきゃいけないなら確実に殺してやるよ。」


「火ノ極。」

「水ノ極。」


「火矢(かや)。」

「水銃(すいがん)。」


二人の放った爆発の煙でお互いは姿を消した。

「お前はここの世界から逃れることは出来ない。私がお前を殺す。」

煙が消えた頃、秋水がビトレイヤーの居た場所を確認するとそこには姿はなく煙に蒸発したかのように思えた。だが、一回の瞬きの間にビトレイヤーは目の前に現れた。どこから現れたのか、どこに行ったのかは誰も知りはしなかった。

「ちょっ、マジかよ!」秋水は驚きを隠せすことができずそれは口に出てしまう。

「火ノ極 紅拳(ぐけん)。」

ビトレイヤーの拳は紅い炎に染まり秋水の頭と腹に一発ずつ殴ったが秋水の体は水へと変化し川に溶け込んだ。

「ちっ、あいつを殺さないとここから離れることが出来ないのに一体どこへ消えた。」

『水ノ極』

ビトレイヤーの脳裏に秋水の声が聞こえ、技が飛んでくると察し構えるがどこにいるのかどこから技を放ってくるのかが分からない。すると、

『滝流し(たきながし)』

技が放たれると遠方に見える滝から洪水の如く川が氾濫しビトレイヤーの元に大波が押し寄せた。ビトレイヤーは波の流れるままに身が動くが、抗いながらもどうにか水面に顔を出すことが出来た。そこには棒立ちでビトレイヤーの流される姿を見る秋水がいた。

ビトレイヤーは大声で何かを言うため深呼吸をした。

「秋水流!!!!死んでも俺はお前を呪い殺してやる!!」

秋水はビトレイヤーの放った言葉に驚きを隠せず唖然とするがすかさず秋水は水の勢いを強くした。自分の名前を見知らぬ者に知られているということは、今後現世で何か不穏なことが起こるかもしれないと思い水の流れを強くした。

『神技併用。水ノ極 重水(じゅうすい)。』

水の流れに流されると湖の水の重さはいつもの10倍以上になりビトレイヤーはその重さに耐えられず湖の底へと沈んでしまった。

ビトレイヤーは息苦しい湖の底で水上へ戻るすべを考えていたが、上手く力が入らない湖の中をどう動こうにも上へは上がる計画は全て駄作に終わってしまう。

(お前はここままだと確実に死するな。)

ビトレイヤーは脳裏に流れてくる不思議な声に驚きを隠せなかった。顔を左右に向けて確認するが誰もいなかった。そんな中、脳に何者かが、いや、何かが問いかけてくるのはビトレイヤーにとって今回2回目の経験だった。

(我に任せて身体を譲れ。さすればお前の命を救ってやろう。)

(ここで抗っても埒が明かねぇ。いいぜ。お前のその提案に乗ってやるよ。俺の身体を貸すんだ。失望させるなよ。)

(よかろう。さぁ、久しぶりの身体に、久しぶりの世界だ。久しぶりに暴れるとしよう。)

ビトレイヤーの体は見知らぬものに明け渡すと共に身体はその強大な力を引き出すと共に変化を与えた。まつ毛のバサバサ部分が全体に広がり、ビトレイヤーの周囲を炎が囲む。その炎はビトレイヤーに伸し掛る重たい湖の水を蒸発されるほどの熱さだった。炎は200度を軽く越えていた。


【水上】

秋水は神技の連続使用や併用をしたことにより疲れていた。だがその時、湖が揺れ始めた。

「アイツがまだ生きていたか。」秋水はこの揺れの正体が分かると秋水はゆっくりと立ち上がり構えを取った。すると湖の底から現れるビトレイヤーの姿があった。その風貌は以前のものではなく目に瞳はなく理性で動くことが出来ない怪物のような姿であった。

「アキミズナガル、オレハオマエヲコロス。コロス!!!!」

理性の欠片もなく、秋水を殺すことしか脳にない獣、いや、怪物を見た秋水は驚きを隠せなかった。

「お主は我が殺す。全ては子奴の計画のために。」

「お前は加具土命(かぐつち)だな。」

「だからといってなんなのだ?」

「別にぃ?俺はお前のやることと同じことをするだけだ。俺はお前を殺すだけだ。」

「ならやってみろ。我より格下のお主はどこまでやれるかな?」

先手を取ったのは秋水だがそれは乏しく、水の攻撃は弾かれる。圧倒的な力量の中では水の攻撃など意味をなさなかった。

「火ノ極 紅蓮(ぐれん)。」ビトレイヤーは秋水に殴りかかったが秋水の神力はまだ残っていた。

「水ノ極 水泡(すいほう)。」彼からすれば、今の残っている神力というのは、最後の握りっ屁を嗅がせるような残りカスだった。

「これがお主の技か?この技で我に叶うと?フッフッフッ、笑いものだな。」

「違う。これはお前を殺す技だよ。」

「この泡がか?」

「そう。お前、水素爆発って知っているかい? 」

「まっまさか。お前、」

「ゼロ距離水素爆発さ。美味しく喰らって死ねや。」

秋水は水の泡を小さくすると同時に壁の厚さの増やした。水や酸素が混じり、ビトレイヤーの超高温によりゼロ距離大爆発を起こした。


水しぶきの中ビトレイヤーはまた湖の底に沈んだ。きっともう上に上がってくることは無いだろう。


きっと。



【20XX年 7月8日】

ビトレイヤーこと赤崎零太(あかさき れいた)出生。

その赤子の顔。左目のすぐしたの頬に第三の目がある子だった。

すると零太は産声を上げた。まるで世界に怪物が生まれたことを思い知らせるかのように。


【5年後 】


「ねぇねぇ、お母さん。お父さんってなんの仕事をやってるの?」

あの赤子が成長し神社の鳥居の目の前で母親に疑問を問いかけた。単なる希望を待ち望んでいる少年少女の瞳をしていた。

「お父さんはね。世界を救う仕事をしているのよ。だから全然帰っては来れないのよ。」

「そうなんだ。」母がそういうと零太は少ししょんぼりした。顔を下へと向けて。


【2年後】

「ねねね、お父さんの写真はないの?」

あれから2年もの月日が立ち、背が伸びていた。だが零太の心の中には疑問がまだ漂っていた。

「あぁ、あるわよ!私の財布に大切に閉まっているの。」

「はわわわ!」零太は母が大切に閉まっている父の写真を受け取りキラキラした目で見つめた。

「これが僕のお父さん?とってもかっこいい!」

「私とお父さんは一目惚れだったのよ。」

「お父さんに会いたいな。」


【8年後】

制服を着た青年が玄関の扉を強く押し上げた。男性としては長髪で頬に目がある人物。赤崎零太だった。

「ねぇねぇ、お母さん!僕、中学卒業したよ!」零太は嬉しそうな感情を表に表しながら言った。その際、母は晩御飯の支度をしており当たり前のように喜びを隠せなかった。

「良かったわね!今日は零太の好きな豚の角煮を沢山作ったわよ!! 」

「えぇ!?本当!!やったぁ!!」零太はこの上ないほどの喜び舞い上がった。母は晩御飯の支度に戻ると


バタン


母は何の前ぐれもなく床に倒れ込んでしまい立ち上がる気配はなかった。


「お母さん!!お母さん!!」零太の呼ぶ声が世の中に響き渡った。


【3年後】


病室にて。零太がゆっくり扉を開けて中へ入っていた。ベットの上には母親が寝ており零太はその隣に座り手を握ることしか出来なかった。

「ねぇ、ねぇ、お母さん。僕、高校を卒業したよ。そしてね。僕、お父さんが働いている職場に着くことにしたよ。僕、頑張るからね。」零太がそういうと母親の手を強く握った。

すると、母親の脈拍を映していたモニターが高音を放った。そう、脈拍が止まり一つの線しか残っていなかった。

零太は斜め上を向いた。表情は髪で隠れて見れなかったが唇を強く噛み締め、涙を一滴流した。

これまでの轍と共に。


【1ヶ月後】

「ここで務めさせて頂くことになりました!赤崎零太と申します!!これからもよろしくお願いします!!」そう今日は零太の勤務初日だったのだ。

「私の名前は斎藤義(さいとうただし)だ。この部署の最高責任者だ。覚えることは沢山あるが事故の起こることがないように確実に覚えてこうな!」

「はい!誠心誠意頑張らせていただきます!!」

「応!!良い意気込みだ!!まず、 」

「おい、君、一時そこを退いてはくれぬか。この子は俺のたった一人の子供だ。」

義に言葉をかけたのは赤髪の男。右目に傷が付いている人物。そう赤崎零人だった。

「はっ、はい!」零人の子供だと知ると一目散にその場を離れた。

「母親は元気か?」

「へ?」零人が口を開くと一つ目に聞いた質問は母親の事だった。

「お前がその答えだとすると。やはりそうなのだな。」零人は真実を知るとゆっくりとその場を離れた。その一方、零太の心のガラスは全て割れちった。今まで頑張ってきた。いや今までの願いは家族で食卓を並ぶことだったのに、その夢は砕け散った挙句にその重要人物は家族のことを気にすることがなくのうのうとどこかで暮らしている。零太はそういう憎しみに取り憑かれ始めていた。

「やぁ、入社一日で神に話すことができるなんて飛んだ幸運者だな。よし!仕事に戻るぞ!!」

零太は、死んだような虚ろの目をしていた。

「まずは手前の部屋の説明からしようか?そこには禁神の埴輪がたくさん保管されている。そこ中でも一回りくらい大きい埴輪が保管されている。そこには加具土の神力というものが保管されている。それを大切に保管する必要性がある。わかったな。」零人はその事を聞きつけるよ憎しみは復讐心へと変化し瞳は赤く輝いた。すると零太は今までに無いくらい荒れ狂いながら禁神を閉まっている部屋に走った。その姿はまるで獣のような姿だった。

「お、おい待て!その部屋は俺達も侵入を禁止されている!!まて!!!!」


ドゴォォォォン パリン


零太の辺りには炎が囲み、義の皮膚は爛れ、炭そのものになりかけていた。


零太は炎で紐と針を創り出し、左目にある第三の目を縫い付け、裏切り者(ビトレイヤー)の印を刻みつけた。


ここより世を燃やし尽くすことを決意した。

赤崎零人による因縁や憎悪を心に宿して。


暗闇の中、ビトレイヤーはひたすら前に進み続けていた。辺りには何も無く道の見えない平坦で闇に包まれた世界だった。

一歩一歩進んでいくと目の前には過去の思い出の映像が映し出された。

「これがお主が持つ憎しみや苦しみか。」

「これは、私が持っていたトラウマだよ。」

「今の世ではそういうのか。今は子供でも苦しみを持つ時代、そうなったのはいつからだろうな?我はずっと石に閉じ込められていたからな?前の宿主とは何故か意思疎通ができたのだがな。」

「お前は誰だよ。」

「我の名前を聞く前に一つの条件に乗って欲しい。お前は世界を壊すのだろう?」

「あぁ、俺はこの日本を世界を壊す。」

「仮面の男もか?」

「全てと言ったろう。俺はこの力で全てを壊し、世界を終わらせる。」

「それならそれでいい。条件とはな…」


【水上】

秋水は神力を使いすぎて膝をつき、荒く呼吸していた。まるで、死ぬ前の瞬間のように。

「はぁ、はぁ、これで終わった。早く戻って罪夢達の応援へ向かわなければ。」

秋水がその場を離れようとすると突然、その場に地鳴りが響く。それは徐々に強まり、地震で言うところの震度7にあたる程の揺れだった。

秋水は突然、発生した莫大な神力がこの状況を起こしていることを知った。

「ははは、ここまでやるとはな。さすが赤崎家の息子だな。」

秋水は神力を察知し宙に舞い上がった。すると、秋水がいた場所は地下から暴発した。そこから水面はある人物を中心に渦を巻いた。

赤髪の少年で頬、額に目が着いている。そして、チャームポイントとなる赤眼。そう、お待ちかね、完全復活を成した赤崎零太、いや、ビトレイヤーだ。ただ今回は違う。完全に神に融合を成した最凶なのだ。

秋水はビトレイヤーの姿を見て怒りを隠せなかった。

「この死にぞこないがァァァァ!!」

「ヘッ、」すると、ビトレイヤーは一瞬で秋水の背後へと回り込み、背を殴りつけ 立場をチェンジした。秋水は元々、ビトレイヤーが居た場所、荒い炎に満ちた湖の底に殴り飛ばされ、神力で傷を修復することしか出来なかった。

「赤崎零太ァァァ!!」

「その名は捨てたな。今の俺の名はビトレイヤーだ。」ビトレイヤーは秋水を見下しながら言葉を放った。

「炎ノ極 炎弓(えんのごく えんきゅう)。」ビトレイヤーは『火矢』と同じ構えをするがそれより炎は荒く業火な物だった。

「やめろォぉぉぉぉ!!零太!」ビトレイヤーから見た秋水には母の面影が同時に映し出された。まるで母親が目の前にいるかのように。

「ここで後戻りすることは出来ない。」


暗闇の中、光に向かうビトレイヤーの姿、ただ一人が見える。手には秋水が着ていた浴衣の裾を掴み、引きずりながら道を歩く。

暗闇を抜けるとそこはビトレイヤーが秋水の神域に引きずり込まれる前に、逃走を図っていた住宅街だった。その道の外壁に秋水を投げ飛ばし自分の力で荼毘に付すかのように体全身を焼いた。近寄るだけで火傷しそうな程の青色の豪炎で。その炎は刹那の間に住宅に燃え広がった。

「これで有言実行だな。俺はお前を殺した。」

ビトレイヤーがそういうと更に先へ進み続けた。

孤独、街灯のない暗闇の中へ。


ビトレイヤーは神力を解き、ポケットに手を入れた。寒い12月の最後の日だったがビトレイヤーは寒気を感じているような様子は無かった。

静寂の中、一歩ずつブーツの靴底が地面と音を鳴らしながらひたすら歩き続ける。すると、ビトレイヤーの手を誰かが掴んだ。だが感触が普通の手ではなかった。その手は、子供の手だった。 深夜の住宅街に子供がいるとは思えない。そう考えたビトレイヤーは手を握った人物の方へ振り向いた。

そこにいたのは幼き頃のビトレイヤー、そう赤崎零太だったのか。夢か幻覚かわかるはずは無いがビトレイヤーは一切驚く身振りは見せなかった。まるでこれが当たり前なんだと言うかのように。

「ねぇ、もうやめてよ。お願いだから。」零太は大人の自分にお願いをする。

「無理だな。」

「お母さんが悲しむよ。」

「これは俺の母さんのためでもあるんだ。」ビトレイヤーはこういうと赤眼になった。赤崎家がこの目を使う時はただ一つしかない。神力を使用する時だ。

「あついぃぃぃぃぃ!!あぁぁぁぁぁぁぁぁァ!!!!」

「俺はこの力で世界を燃やし尽くす。たとえ誰が来てもな。」ビトレイヤーの炎で零太は燃やされた。バチバチと奏で悲鳴をあげる零太に同情なんて言葉は無い。

「ごめんね。ありがとう。」

ビトレイヤーは焼き爛れている過去の自分をその場に置き去りながら。より暗闇の先へと歩き続ける。


「アイツは確か罪夢と言っていたな。アイツよりも強いなら排除すべきだな。俺の計画の邪魔になるならな。」


ビトレイヤーは妄想を膨らませ、ニヤついては口が裂けた。怪物のような鋭く尖った歯を見せつけて。


第漆章『裏切り者』終わり


どす黒い感情を持った怪物は未だその炎を消すことを知らない。

この作品はいかがでしたか?

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