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ある敗戦国の日記

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ある敗戦国の日記

1 - 少し水滴で滲んでいるようだ

♥

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2024年07月02日

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どうも皆様、サカナです

二重帝国×ドイツ帝国を広めたい

ってことで書いていきます

作中で出てくる「ドイツ」や「ロシア」はドイツ帝国とロシア帝国など を指しますので、現代のドイツくんたちは関係ありません

やっぱり何が書きたいのかいまいち表せん…雰囲気で読んでください(n回目)

性行為匂わせがあります、ご注意を



















◯月×日

とうとう戦争が始まった。

私とドイツさん、そしてアジアのオスマン帝国さんで参戦しているが、相手は覇権国揃いだ。

勝てるかどうか、弱い私にはわからない。

でも、何か意味のあることはしたいと思う。

まずはこの日記から始めて、この地獄を後世にでも伝えよう。





◯月△日

やはり私は弱い。

親しい彼らのために争ったところで、特に意味を為すことはできなかった。

私ができることは一体なんだろうか?

始まったばかりだが、私は早々にリタイアするかもしれない。

日記はいつまで書けるのだろう。

後1ヶ月は持って欲しいところだ。





◯月◯日

今日は最悪だった。

元々この時代に生きることがそもそも不幸であるのだが、 未来はもっとひどいかもしれない。

けれど少なくとも、今の私にとっては最悪だった。

ドイツさんがロシアと仲良くしているという噂を聞いてしまった。

私にとって最悪の国であるセルビアを支援する、あの国。

そんな国が、私たちのドイツさんと仲良くするだなんて。

絶対に許さないが、私に口出しする権利などない。

日記だから言える。私から離れないでほしい。





△月□日

この数日書けなかった分、まとめようと思う。

ドイツさんに噂について問い詰めたところ、あれは根も葉もない嘘であると答えてくれた。

嘘でよかったと安心すると同時に、もっと違う欲が心の隅に蔓延り始めた気もする。

爆破された際にこの日記とペン、愛用の武器たちや私たち自身は助かったが、ドイツさんと野宿して、その思いは一層強まってきた。

後世に残すと言っておきながら、見られるのは恥ずかしいと思うが、ドイツさんに触れたいと思った。





△月◯×日

今日、ドイツさんに恋人関係になりたいと迫ってみた。

とは言っても、半分は冗談だった。

私の目を見ても綺麗だと言ってくれたこの人なら、もしかして。

踏み出せなかった弱い私

だけど、オスマン帝国さんが亡くなってから、死は常に隣だと再認識した。

だから告白した。

明日、返事をもらうことになっている。

ドイツさんは、こんな私でも受け入れてくれるのだろうか。





△月◯☆日

この喜びをなんと表せばいいのか、私にはわからない。

そのくらい喜ばしいことが起きた。

ドイツさんが、告白に是と回答を寄越してくださった。

戦の最中であるというのに、私の頭はありもしない未来で埋め尽くされている。

この戦いは熾烈を極め、やがて私は付いていけなくなる。

そうなれば、死は目の前だ。

だけど、その前に思い出ができてよかったと思う。

彼と子供たちを置いていくことは心苦しいが、それが定めというものだろう。



(中略)



×月☆◻︎日

昨晩はいわゆるお楽しみだった。

いきなり呼び出して押し倒してしまったことだけが反省点だ。

私にもっと自信があれば、素敵な誘い文句の一つでも言えただろうに。

そんな私も受け入れて、下でも抵抗しなかったあの人は、どこまで惚れさせれば気が済むのやら。

戦はやはり激しくなり、ドイツさんの綺麗な体には傷跡がいくつもいくつもあった。

悲しいかな、私たちはもう止まらなくなってしまっている。

昨日が最後の一夜だったとしても、私たちに後悔する資格はない。



(中略)



◻︎月◯日

久々に日記をかいてみた

今日は体の調子が良いものの、手はふるえて文字が上手くかけない。

言葉を発せないから、発しても伝わらなくなってしまったから、文字でしか表せられない。

だが、病人はそれすら困なんなのだ。

私はもうすぐ死ぬだろう、これがきっとさいごの日記だ。

ドイツさんはかわらず見まいに来てくれる

ありがとう、ドイツさん

わたしにゆめを見せてくれて、本当に心からかんしゃしています









日記はここで途絶えている。

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