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ら( ねぇねぇ、
 女( なに ー ?
 ら( ううん 、 なんでもない 笑 、
 最近疲れている気がする 。
 彼女がたまに別の人に見える 。
 その人は夢に出てくる人だった 。
 だけどいつもどこか既視感を感じていた 。
 …  夢 ヽ
 ?( らっだぁ !! はやく ーー !
 ら( ちょっとまって 笑 、
 ?( も 〜 らだってば 笑 、
 満開の桜が幾つも並ぶ場所 。
 すぐ側に海がある 。
 ここが何処かわからない
 前にいる彼が誰かもわからない 。
 ?( ーーーーー 笑 、
 目の前にいる彼 。
 黄色くふわっとした髪が特徴的 。
 明るくて太陽のような人 。
 ら( ねぇ 、 こっち向いて
 ?( ん ? 笑 、
 … あぁ 、 、
 儚いなぁ … 、
 笑った顔も声も全部 。
 泣きそうになる 。
 なんだろうこの感覚 。
 ?( … ?    どうしたの ?
 ?( “ らだぁ ” ?
 … 覚 ヽ
 バッ !! ゞ
 思い出した 。
 あの声
 雰囲気
 あの呼び方 。
 懐かしい 。
 彼は数年前付き合っていた俺の元恋人だ 。
 別れが辛くて忘れることに必死だった 。
 彼と別れてから付き合った恋人は2人 。
 1人は明るくて眩しい存在だった 。
 そして2人目 。
 今の恋人はどこか儚げな雰囲気のある 。
 どちらも彼に似ていた 。
 きっと探していたんだと思う 。
 最後に会ったのは海辺の桜の木の道 。
 あの日の夜LINEで告げられた 。
 “ さよなら ” の文章 。
 … また会いたい 。
 あの笑顔をもう一度みたい 。
 4月の今 。
 きっと桜は満開だろう 。
 すぐに車をはしらせた 。
 … 1時間後 ヽ
 ガチャ … ゞ
 ら( ついた …
 数年ぶりに見る景色に涙がこぼれる 。
 彼と歩いた道を1人で歩く 。
 何処を見ても思い出が蘇るばかり 。
 最後に高台にあるベンチへ向かった 。
 …
 ベンチはまだあった 。
 少し古くなっていたけど確かにそこに 。
 けれど誰かが座っていた 。
 1人で 。
 その横顔がすごく綺麗だった 。
 見ていて心が浄化されていく感覚 。
 こちらの存在に気づき手招きをされた 。
 “ 隣に来ていい ” と言われているようで 。
 俺は溢れそうな涙を堪えベンチに腰かける 。
 すると隣にいた人が話しかけてきた 。
 ?( 綺麗ですよね
 ら( … はい 、 そうですね ッ 、
 ?( よくこの場所知ってますね
 ら( あぁ 、
 ら( 元恋人と来たことがあって … 、 笑
 ?( そうなんですね 、
 ら( まぁ何年も前なんですけど 笑 、
 ?( 今でも想えるなんて心が綺麗ですね
 ら( そんなことないですよ 笑 、
 でも 、 奇遇ですね とその人は言った 。
 理由は聞かなかったけど 。
 ?( … あ 、 そろそろ行かないと
 ら( あ 、 そうですか
 ?( “ 久しぶりに ” 会えて良かった 。
 その一言に引っかかった 。
 ら( “ 久しぶりに ” ?
 ?( 今はもう新しい恋人がいるのかな …
 ?( … ッ 、 またどこかで
 その人はそう言って去ってしまった 。
 なんだか不思議な人だったな 。
 春の風と共にある匂いがした 。
 日光を浴びた優しく少し甘い匂い 。
 俺の元恋人だ 。 間違いない 。
 俺はすぐ後ろを振り返った 。
 ら( “ ぺいんと ”   !
 けれど 、
 ら( ぁ … 、
 もうそこには彼はいなかった 。
 それどころか桜の木すらもなかった 。
 目の前には1つの墓 。
 墓には彼の名前が刻まれている 。
 そして花を持っている自分自身 。
 空は今にも雨の降りそうな曇り空 。
 これもまた夢なのか
 俺自身もわからない 。
 花を置いて手を合わせ墓を後にする 。
 振り返る時1つの幼木が目に入った 。
 “ ソメイヨシノ ” だ 。
 彼の墓の隣に 。
 そういえば、生前彼が好きだったっけな 。
 何故かソメイヨシノだけは好きだったよな 。
 彼はいつもどこか不思議だった 。
 物の価値より意味を大切にしていた 。
 ふと思い立って携帯で調べてみた 。
 “  ソメイヨシノ  花言葉  ”
 1番初めに目に入った 。
 “  Nem’oubliez pas  ”
 これはフランス語らしい 。
 意味は
 ぺ (( 私を忘れないで 。
 彼の声がした後に吹いた風からは
 物が焼けたような鼻につく匂いがした 。
 
 よく分からないものができました
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すみません
 𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝  ♡ 500