テラーノベル
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れう「___?」
穂乃果「__うん!特に7話がお気に入りなんだ〜!」
桜「へぇ…うちも久しぶりにアニメ見てみようかな……」
にゃーん
穂乃果「…ん?今猫ちゃんの声した?」
葵「あ!見てみて、黒猫ちゃんだ〜」
桜「え、珍しいね。こんなところに野良猫なんて」
穂乃果「ん〜よしよし!可愛いね〜!」
れう「…あれ?これ飼い猫じゃない!?」
穂乃果「えぇ!?」
れう「ほら、首輪ついてるし…」
葵「え、ど、どうしよう…?」
桜「…と言ってもちょっと体ボロボロ過ぎない?」
桜「もしかして捨てられたとか…」
穂乃果「嘘……どうしよう…」
穂乃果「……って、あれ?…なんかれうちゃんのペンダント光ってない?」
れう「え?…ほんとだ、なんでだろ」
桜「本当だ…ちょっと眩しすぎない?」
れう「…って、い゛ったーい!?」
葵「えぇ!?だ、大丈夫!?」
れう「引っ掻かれたぁ〜……痛いぃ…」
桜「え、ちょっとめっちゃ血出てる!」
桜「だ、誰か止血剤持ってる!?」
穂乃果「も、持ってない…!絆創膏じゃ…無理だよね…?」
れう「くっ……私はもうここまでだ…」
葵「た、タオル!タオルこれ腕に巻いたら、止血に多分なるから!」
桜「ないすっ!これでちょっとは…」
ソフィア『やっほ〜大丈夫〜?』
れう「え…私ついに幻聴聞こえ始めたかも」
葵「も、もしかして…ソフィアさん?」
ソフィア『えぇ、今れうちゃんのペンダントから話してるわよ〜』
穂乃果「このペンダントそんな事もできるんだ…」
ソフィア『それより今大変じゃないかしら?』
桜「あっ、そうなんですよ!れうちゃんが怪我して…どうすれば……」
ソフィア『……あら?なんだかめんどくさい事になってるわね…』
穂乃果「え?」
ソフィア『実はその猫、魔族に取り憑かれてるっぽいのよねぇ』
れう「え……えぇぇ!?」
ソフィア『だからちょうどいいと思って、チュートリアルをしてあげようとしたんだけど…』
ソフィア『このままだと魔族と感染症のコンボで死ぬわね』
れう「え゛ぇぇぇぇ!?」
桜「はは……早くも解散ですか…」
葵「ダメダメ!?死んじゃダメ〜!」
穂乃果「ど、ど、ど、どうしよう!?」
ソフィア『大丈夫よ〜そんなに心配しないで?』
ソフィア『爆速で魔族を倒して、即行病院に行けば治るわ』
れう「いやめっちゃ力技…」
ソフィア『とりあえず、みんなでチュートリアルしましょうか!』
桜「いや絶対それどころじゃない……」
ソフィア『まず、そのペンダントで魔力探知ができるわ』
ソフィア『ペンダントが光っている方に行けば、魔族のもとに辿り着けるわよ』
れう「っはぁ…はぁ……」
れう「魔法少女って…空飛べないの…?」
葵「思ったより…魔法に頼れないっぽい…」
穂乃果「はぁっはぁ……さ、桜ちゃん待って……早い…」
桜「あっ!み、みんな…これ」
葵「えっ?め、めっちゃ光ってる…」
穂乃果「ってことは……」
ソフィア『はーいお見事〜!』
れう「これ絶対死にかけの人にさせる事じゃない……」
ソフィア『それじゃあ、お待ちかねの変身タイムでーす!』
葵「え!あれって本当にできるんだ!」
ソフィア『っと言っても、ペンダントをタッチするだけだけど…』
桜「あ、意外と簡単…しかも可愛い…!」
穂乃果「うわぁ〜!やっぱり可愛いっ」
れう「え、すご…めっちゃ綺麗……」
葵「えぇ〜!すっご…初めて見たかも…」
ソフィア『それじゃあ、もう1回ペンダントをタッチして武器を出してみて?』
葵「え冷たっ!?……これ、杖?」
桜「あっつ!?…って…剣、かな?」
穂乃果「あっ、あたしも杖だ…!」
れう「私も杖…だけど、なんかデカい…」
ソフィア『今回はチュートリアルだから、私の方で弱体化はしてあるわ』
ソフィア『それじゃあ、頑張ってね〜』
れう「あ、行っちゃった。」
穂乃果「……というか…あんなでっかいの、あたし達で倒せるの…?」
葵「…た、確かに……5mくらいない…?」
桜「って危なっ!?」
穂乃果「だ、大丈夫!?は、早く倒さないと……」
桜「うちらがやるっきゃないでしょ…」
れう「う、うん!よくわかんないけど、なんとかなれっ!」
穂乃果「はぁはぁ…これで…トドメっ!」
れう「ナイスっ!……あっもう動かなくなってるっぽい…?」
葵「や、やっとだ……もう大丈夫…だよね?」
桜「多分……ちょっと確認してこよ」
桜「……うん、もう大丈夫。安心して」
穂乃果「よ、よかったぁ……これで猫ちゃんも大丈夫ってこと…だよね!」
ソフィア『すごいじゃなーい〜!魔法の知識がなくても意外に戦えるのね…』
葵「って…ソフィアさん?」
穂乃果「なんかもう慣れてきたかも」
桜「はぁ……またですか…」
ソフィア『またとか言わないでよ〜』
ソフィア『というか、休んでる暇はないわよ?次は病院ね』
れう「そうだった…私死にそうなんだわ」
ソフィア『近くに病院あるでしょ?早く行った方がいいわ』
ソフィア『それだけよ、それじゃ!』
桜「じゃ、早めに病院行こか〜…」
看護師「えーっと……年齢確認のため、ご年齢のほうを……」
れう「あ」
穂乃果「そ、そうだった…あたし達だけじゃ入れない…」
看護師「…その、保護者の方をお連れになられないと、 診察できませんね……」
れう「……まっずい…」
葵「れ、れうちゃん今すぐ親御さん呼べる?」
ソフィア「…遅れたわね、私が親よ」
れう「え゛」
看護師「あ、親御さんですか?でしたら、3番の待合室でお待ちください」
医師「えーっと、猫に引っ掻かれたと…」
れう「はい…応急処置で一応タオルを…」
医師「とりあえず、傷口洗いましょうか」
医師「えー多分、私が見る限りだと魔族による凶暴化ですね」
れう「ですよねー……」
医師「猫による感染症とかは特に気にしなくて大丈夫です」
医師「ただ、魔族による治療の遅れはありますが…」
医師「薬を塗って、しばらく包帯を巻いとけば、3週間ほどで傷はなくなります」
れう「そ、そうですか…!」
葵「あっおかえり〜!どうだった?」
れう「全治3週間だって〜」
穂乃果「そっかぁ、じゃあ今日はもう遅いし、早く帰ろっか」
桜「あ、待って…?今何時? 」
葵「えっと…え、7時!?」
桜「えぇ!?ちょ…え、ど、どうしよう」
ソフィア「大丈夫、私がお会計済ませておくから、先に帰ってなさい」
れう「え、!ソフィアさん太っ腹…!ありがとうございます!」
穂乃果「ソフィアさんありがとっ!ちょっとあたし急いで帰るわ!」
桜「うちもお先に失礼しますっ!!」
れう「みんなはっや…」
葵「れうちゃんは?早く帰らなくていいの?」
れう「…え?……ま、まぁ…わ、私のとこ門限ないんだよね〜」
葵「そうなんだ!あおいはもう帰るけど、一緒に帰る?」
れう「あ〜……わ、私お薬貰わなきゃだから、先帰ってていいよ」
葵「あっそうだったね。じゃああおいは帰るね、ばいば〜い!」
れう「はーい、またね〜」
ソフィア「あら、一緒に帰らなくてよかったの?」
れう「まぁ、はい」
ソフィア「そう。はい、薬よ」
れう「ありがとうございます」
ソフィア「はぁ……れうちゃん、このままだと残りのお金も尽きるわよ?」
ソフィア「しかも、それおばあさんのお金でしょう」
れう「うっ…でもそうしないと生活できないし……」
れう「お金は節約したら、あと…1ヶ月くらいもちますって!」
ソフィア「無理よ。身体がもたないわ」
れう「そんなことくらい分かってますよ……」
ソフィア「とりあえず、……はい 」
れう「えっ!?ご、ご飯がこんなに沢山……いいんですか?」
ソフィア「魔法で作ったものだから、味はあんまりよ?」
れう「いえいえ全然大丈夫ですよっ!」
ソフィア「喜んでくれてよかったわ、じゃあもう外暗いし、気をつけるのよ」
ソフィア「それじゃあね」
れう「えっへへ…久しぶりの贅沢だぁ 」
💛視点┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
桜「はぁっ…はぁ……ふぅ…」
桜「一旦まずいかこれ…」
桜(これ本当に殺される…)
桜「た、ただいま……」
母「…遅かったじゃない」
桜「ご、ごめんなさい…」
母「はぁ……全く」
母「さっさと飯買ってきて」
桜「え…で、でも……」
母「なに?」
桜「……ごめんなさい、買ってきます」
桜(このままじゃダメだ……)
桜(いつか必ず身体が持たなくなる…)
桜(でも頼れるところなんて無いし……)
桜「はぁ…」
桜「……これならお父さんについて行くべきだったかもなぁ…」
🩷視点┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
穂乃果「早く帰らなきゃ…」
にゃ…
穂乃果「……ん?」
穂乃果「あれ…君、まだここに居たの?」
にゃーん
穂乃果「…くっ……かわいい…」
穂乃果「……君、うちに来たいの?」
穂乃果「はぁ…ただでさえお金ないのに…あたし何言ってんだろ…」
ぅにゃ…?
穂乃果「……」
穂乃果「ただいま〜 」
乃々果「…!お姉ちゃんおかえりっ」
乃々果「って…え゛ぇぇぇ!?」
乃々果「……で、可哀想だったから拾ってきたと…」
穂乃果「はい……」
乃々果「……お姉ちゃん、申し訳ないけどうちでは買えないよ……」
乃々果「お金もないし、そもそもお世話できないでしょ…」
穂乃果「うぅ……お世話くらいあたしにも出来るしぃ……」
穂乃果「い、癒しにもなると思って…」
乃々果「命を預かるんだから、私を納得させる理由くらいあると思ったのに…」
乃々果「しかもその子飼い猫でしょ?」
穂乃果「う、確かに…… 」
に゛ゃーっ!?
乃々果「え?…ってあ゛ぁぁぁぁ!!」
穂乃果「…なにぃ?…あたしの皿が!? 」
乃々果「はぁ…一応応急処置したよ」
乃々果「あとから動物病院行くからね」
穂乃果「はい…」
乃々果「とにかく!今回の件はしっかり報告するからね!」
穂乃果「えっ!?そ、それはさぁ…め、迷惑かけるしぃ…」
乃々果「ダメでーす」
乃々果「はい、もうご飯できてるから、一緒に食べよ」
穂乃果「うん…」
乃々果「なにしょんぼりしてんのさぁ…」
🩵視点┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
葵「ただいま〜」
母「おかえり。遅かったね」
葵「うん、ちょっとトラブっちゃって」
母「もうご飯できてるから、荷物置いてきなさい」
葵「うん!」
母「そういえば、お父さんちょっとずつ体調良くなってきたから、またお見舞い行こうね」
葵「そうなんだ、じゃあ今週中に行こっか〜」
母「うん。…葵、最近はどう?」
葵「…?学校のこと? 」
母「そう、みんなと馴染めてる?」
葵「うん!あっそういえば、今日友達もできたんだぁ!」
葵「みんな優しくて、いい子だよ」
母「そうなの、よかったわ」
葵「うんっ」
母「……そういえば、」
母「葵、そのペンダント…どうしたの?」
葵「えっ!?」
母「誰かから貰ったの?」
葵「あ〜………うん!!」
母「そうなのね、すごく似合ってるわ」
葵「…えへ」
母「……あら?……な、なんかペンダント光ってるけど…大丈夫?」
葵「え?」
ソフィア『葵ちゃん明日…あっもしかして食事中だったかしら』
葵「あ〜…ち、ちょっと何かがあおいを呼んでいる気がするから、外行ってくる!」
母「え?え、うん。気をつけてね」
葵「な、なんですか…ソフィアさん?」
ソフィア『ごめんなさいね〜食事中とは思わなくてね』
ソフィア『それで本題に入るけど、明日休日でしょう?』
葵「うん。そうだけど……」
ソフィア『明日の昼、部活が終わったら雫月図書館で待ち合わせね。』
葵「え?そ、それだけですか?」
ソフィア『えぇ。それじゃあね』
葵「はぁ…もーう、魔法少女も暇じゃないなぁ……」
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