テラーノベル
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「……きてください!起きてください!」
……あれ?いつの間には寝ていたんだろうか。
「もー!!なかなか起きないから大きな声出しちゃいましたよ!なるべく出したくないのですが!!」
目の前にいるのはとても可愛らしい少女。白のふわっとしたボブヘアに華奢な身体つき。白い肌が赤い透き通った瞳を引き立てている。
「早く起き上がってください!私の足が痺れちゃいます〜!」
どうやら彼女の膝の上で寝ていたらしい。少し申し訳ない気持ちになった。わざわざずっとその体制でいなくても良かったのに。
「あー。ごめんごめん。それよりどう?着いた?」
「着きましたよ!!10分前に!!金欠なのに払うお金増やしてどうするんですか?!」
やばい。あんまり怒らせたくないんだけどな。
「ほ、ほんとにごめんって…。反省は…してるよ?」
「なんで疑問形?!あとそのちょっとの間はなんですか?!」
「あ、あはは〜…。」
「苦笑いやめてください!!」
そんなやり取りをして少女…いや、えなはわざとらしく怒った素振りをして頬を膨らませた。
よかった。ガチギレはしてないみたいで。
「で?▙▒▚▒▞▛さ……あ、いや、〝謎ちゃん〟。」
「ん?なーに?」
「今回の〝依頼〟、私たちと〝同類〟の殺害ですけど……。本当にいいんでしょうか。本来なら協力するべき相手ですよ?」
「いや。いいんだよ。だって能力を乱用して関係ない一般人を巻き込んでるわけだし。」
「う……。それは…そう、なんですけど……。」
どうやら図星みたいだ。分かりやすい。非常に分かりやすい。
「……えいっ。」
ぺちん、とよく響く音がした。
「いっっ……!!な、なんで急にデコピンしてくるんですか?!ひどいですよー!!」
「えっ……まぁ、なんとなく?」
「何となくで人にデコピンしないでくださいよー!!」
「ごめんて。でもさっきの、顔に出すぎ。もうちょい感情隠すことはできないの?心理系の能力を扱う〝同類〟だったらそれ弱点になりかねないからさ。」
えなは(あ、だから表情変えるためにデコピンしたの?)という顔をしてから、
「……わざわざ不意打ちでする必要はなかったですよね?」
「それは……うん。」
「やっぱりひどいです!!……あ、早く送迎車から降りましょうよ!!話してる場合じゃないですよ!!」
コメント
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# 第1話 感想 へぇ、主人公とえな、この二人の掛け合いが軽快で読みやすかったです。同類殺害の依頼という重い設定なのに、デコピンで感情表現を指摘するシーンとか、二人の関係性の温かさがにじみ出ていて良いバランスだなと。それに「謎ちゃん」って呼び名、本名を隠す理由も気になりますし。この世界の能力体系とか裏ルールみたいなものが今後どう展開するのか、伏線を感じさせる幕開けでした。続きが読みたいです。