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たぷさんのつむじ

12,026
少しだけほんの少しだけセンシティブかもです🤏
第4話「特別」どぞ!!!
※ご本人様とは無関係です※解釈違い・苦手な方は自衛お願いします🙇
ライブが終わった。
歓声も。
音楽も。
照明の熱も。
全部少しずつ遠ざかっていく。
楽屋へ戻る頃には、さっきまでの熱気が嘘みたいだった。
🐉「疲れた……」
ソファへ倒れ込む。
全身が重い。
でも。
頭の中だけは妙に冴えていた。
――後でちゃんと話そうぜ。
🔝の言葉が。
ずっと離れない。
🐉(……何話すんだよ)
分かっているような。
分かりたくないような。
そんなことを考えていると。
コンコン。
扉が鳴った。
🐉「どうぞー」
開いた扉の向こう。
立っていたのは。
🔝だった。
🐉「……」
🔝「……」
一瞬。
お互い言葉が出ない。
さっきまで何万人もの前に立っていたのに。
今はたった二人きり。
それだけで緊張する。
🔝「他は帰った」
🐉「みたいだな」
🔝「……」
🐉「……」
沈黙。
気まずいわけじゃない。
でも。
胸が落ち着かない。
🔝はゆっくり扉を閉めた。
カチリ。
小さな音なのに。
やけに大きく聞こえた。
🐉「で?」
🔝「ん?」
🐉「話って」
🔝「……ああ」
少しだけ視線を落とす。
そんな姿は珍しかった。
いつも余裕そうなのに。
今だけは違う。
🐉「……珍しいな」
🔝「何が」
🐉「緊張してる?」
すると。
🔝は少し笑った。
🔝「してる」
🐉「え」
🔝「めちゃくちゃ」
正直すぎて。
思わず目を見開く。
🐉「マジ?」
🔝「マジ」
その瞬間。
少しだけ肩の力が抜けた。
緊張してるのは。
自分だけじゃなかった。
🔝「あの日からずっと考えてた」
🐉「……」
🔝「廊下で話した日」
🐉「うん」
🔝「お前が言っただろ」
🐉「何を」
🔝「見てほしかったって」
心臓が跳ねる。
🔝「お前に、って」
ちゃんと覚えていた。
一言も。
残さず。
🐉「……」
急に恥ずかしくなる。
🔝「嬉しかった」
静かな声だった。
🐉「え?」
思わず聞き返す。
🔝「嬉しかったんだよ」
🔝「俺だけじゃなかったんだなって」
その言葉に。
息が止まりそうになる。
🔝「ずっと思ってたから」
🐉「……何を」
🔝は少しだけ笑った。
困ったような。
諦めたような。
そんな笑い方だった。
🔝「友達として見れねえなって」
🐉「……」
一瞬。
頭が真っ白になる。
🔝「結構前から」
🔝「かなり前から」
言葉が出ない。
ただ見つめる。
🔝「だから嫌だった」
🔝「あいつらといるの見んのも」
🔝「楽しそうにしてるの見んのも」
一歩。
近づく。
🔝「全部」
🐉「……」
逃げたいわけじゃない。
でも。
心臓がうるさすぎる。
🔝「言えなかったけどな」
🐉「なんで」
聞いてしまう。
すると。
🔝は少しだけ眉を下げた。
🔝「怖かったから」
その言葉は。
前にも聞いた。
だけど今は。
重さが違う。
🔝「拒否られたら終わりだろ」
🔝「今までみたいにいられなくなる」
🔝「だから言えなかった」
🐉「……」
胸が痛い。
それはきっと。
自分も同じだったから。
🔝「笑うかと思った」
🐉「は?」
🔝「冗談だろって」
🐉「そんなこと言うわけないだろ」
🔝「だよな」
少しだけ笑う。
その笑顔を見て。
🐉はようやく息を吐いた。
🐉「……バカ」
ぽつりと呟く。
🔝「何だよ」
🐉「本当にバカ」
笑いながら言う。
🔝は不満そうな顔をした。
🐉「俺も同じだったのに」
その瞬間。
🔝が固まった。
本当に。
分かりやすいくらい。
🐉「何その顔」
🔝「……」
🐉「怖いんだけど」
🔝「いや」
言葉が出てこないらしい。
珍しい。
🐉「そんな驚く?」
🔝「驚くだろ」
🐉「なんで」
🔝「だって」
そこで一度言葉を切る。
そして。
🔝「嬉しいから」
真っ直ぐな声。
誤魔化しも。
照れ隠しもない。
ただの本音。
🐉「……」
今度は自分が言葉を失う番だった。
静かになる。
でも。
苦しい沈黙じゃない。
心地いい。
🔝「なあ」
🐉「ん?」
🔝「確認していいか」
🐉「何を」
🔝「本当に?」
🐉は思わず笑った。
🐉「どんだけ不安なんだよ」
🔝「うるせえ」
🐉「本当だよ」
🔝「……」
🐉「ずっと見てた」
今度は。
ちゃんと自分から伝える。
🐉「お前が他の奴といるのも嫌だったし」
🐉「だからあの日あんなことした」
🐉「見てほしくて」
🔝は何も言わない。
でも。
目だけは逸らさない。
その視線が熱い。
🐉「……満足?」
🔝「全然」
🐉「は?」
🔝「足りねえ」
一歩。
近づく。
🐉「近いって」
🔝「そうか?」
🐉「そうだよ」
🔝「お前が始めたんだろ」
🐉「まだ言うのかよ」
笑う。
でも。
誰も離れない。
近い。
近すぎる。
さっきまで平気だった距離が。
今は意識してしまう。
🐉「……」
🔝「……」
目が合う。
逸らせない。
時間がゆっくり流れる。
🐉の鼓動が速くなる。
🔝も同じなのかもしれない。
少しだけ。
息を呑む音が聞こえた。
距離が縮まる。
あと少し。
本当に少し。
その時。
ガチャ。
🐉「!?」
🔝「は?」
勢いよく扉が開く。
😆「ヒョーン!!」
二人同時に飛び退いた。
😆「あれ?」
不思議そうな顔。
🐉「な、何だよ!」
😆「忘れ物取りに来ただけですけど!?」
🔝「……」
😆「え、何で怒ってるんですか」
🔝「帰れ」
😆「えぇ!?」
🐉は笑いを堪えられなかった。
😆だけが状況を理解できていない。
結局。
そのまま空気は壊されてしまった。
でも。
帰り際。
😆が先に出て行った後。
🔝は小さく呟いた。
🔝「続きは今度な」
🐉「……」
🔝「逃げんなよ」
聞き慣れた言葉。
だけど。
今は少し違う。
🐉「逃げるかよ」
そう返すと。
🔝は満足そうに笑った。
その笑顔を見ながら。
🐉も思う。
もう。
見てほしいなんて試さなくていい。
嫉妬させる必要もない。
だって。
ちゃんと伝わったから。
誰よりも。
特別な相手に。
――END
さー、どうでしたか!!!わくわくどきどきしてくれましたか!!!!
最終話でした!!!
1話以降マジで全然いいね貰えなくて泣きました😭いいねください😭
リクエストください!!まじでもうありません。助けてください……
してくれなきゃ飛びます🪽
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