あのカッターキャー事件の翌日,俺はどうなっかというと……
『ゴホッゴホッ……』
風邪をひいて寝込んでいた
『うぅ……つら……』
灰ねぇは学校で居ないし
他の子達は風邪をうつさないように部屋に入らせないようにしている
『誰でも良いから来てくれないかな〜……』
そんな事を呑気にこぼす
その時部屋の扉が開かれた
『あれ,リトちゃん…なんで…此処に居るの…? 』
今は学校のはずじゃ,とこぼす
リト「もう放課後だっての」
そう云いながらリトちゃんは俺が寝ているベットに腰掛ける
手には何かが入っている袋を持っていた
リト「お前のお姉さんと友人の先輩達と一緒に買ったから食べれないものはないはずだ」
『灰ねぇ…が…』
それに,友人って事は明那とふわっちかな
リト「ゼリーとかプリンとか色々買って来たけど買うか?」
そう云ってリトちゃんはプリンやらゼリーやら袋から取り出した
『プリン…………』
俺は結構甘党だ
辛いものもいけるが,断然甘いものが好き
今はゼリーよりもプリンが食べたいのだ
頭の中でそんな滅茶苦茶な事を考えていると,リトちゃんは「プリンな」と云ってプリンの蓋をビリビリと外した
そしてスプーンを袋から出して掬い,俺に差し出した
リト「ほら,あー」
『ありがとう…………』
正直風邪で身体中が痛いから食べさせてくれるのはありがたい
そう思いながらプリンを食べる
そうして食べ続けて容器は空っぽになった
食べ終わると,眠気が来てウトウトする
リト「具合悪くなったらすぐに誰かに言えよ〜?」
俺はリトちゃんが何かを云ってる途中で眠ってしまった
リト「じゃ,そろそろ私帰るわ
って,寝てるし……布団,掛けとくか」
リトちゃんがそう云いながら優しい顔をして俺に布団をかけた事は,知らない
不破「青春やな」
明那「羨まし〜」
灰「義弟…………」
メッシャーズは扉を少し開けて部屋を覗きながらそれぞれの反応を見せた
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