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ゆうです

ご本家との関係は全くございません

苦手な方はお逃げ下さい

大丈夫な方はどうぞ


桜…

「naさん」

「あ、ーーさん…」

「ーーーーー、ーーーー」

あれ…なんで…?思い出せない

「はい…大丈夫ですよ」

「ーーーーーーーーー」

…それもそうですね

だって、そのときの私―


貴方に見惚れるので精一杯でしたから

風に靡く髪が、桜の映るその瞳が

…うなじや鎖骨に目が行ってしまうのは自分でもだめなところだと思うんですけどね


「ー、ーーーーーーーーーー」

「ですね このままだと1週間くらいは綺麗なままかなって思います」

「ーーーー…」

「短い…ですよね」

「ーー…ーーー、ーーーー」

「悲しい…そうですね」

私は貴方がいればいいのに

桜を見上げる貴方が、風に揺れる貴方の着物が

私の目にはそれしか見えなくて


けれども貴方は誰かに呼ばれて行ってしまう

…まだここにいて、そんなこと言えるわけがなくて

「ーーーー、naさん」

「!…はい、また」

…またここで待ってますからね…

手を振る貴方の背中を見送りながら私は呟きました

ひらひらと揺れる袖に合わせて私も手を振りながら


…なーんて

今思えば恥ずかしいものですね

朝に小高い丘の上の桜の木の下で待って貴方と話す

それが毎日の活力になっていて

当時は行くの、迷ったこともあるんですよ?よくみんなにからかわれてましたし

でも貴方と会えるのをずっと楽しみに待ってたんです 私

毎日毎日 健気に待ってました

…貴方がどう思っていたかはわからないですけど…ね

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