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あなたとあんなこともこんなこともしたい…でもあなたに嫌われたくないから我慢しまくる諸伏警部
第1話 - あなたとあんなこともこんなこともしたい…でもあなたに嫌われたくないから我慢しまくる諸伏警部
10
6,759文字
2026年04月19日
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「はい。担当はわかりますか?」
名前は電話を肩に挟んだままメモしていた。電話を置く。
「大和警部。4番に電話です」
「おう」
名前はカタカタとパソコンを叩き出してしばらくしてはっとする。
諸伏がじっ…とこちらを見ていた。
名前急に瞬きもやめる。いつから見てたんだろう…?
諸伏もしばらく見つめていたが、やがてにっこりしてパソコンに目を戻した。
「…」
名前は昨日の出来事を思い出していた。
「んっ…ん~?」
名前はキッチンで肉じゃがの味見をしながら首を傾げていた。
諸伏はソファから振り向く。
「手伝いましょうか?」
名前は首を振る。
「大丈夫です!警部は休んでてください…」
名前はにっこりして火を調節した。今のうちにお肉焼いちゃおうかな…とがさがさ料理に集中していた。
そしてまたはっとする。諸伏が振り向いてじっ…と見ていたから。
「…な、何か…?」
名前は目が合って少し赤くなりながら呟く。
「…いえ」
「もう出来ますよ?」
ああもう……と諸伏は階段の踊り場で談笑する上原と名前を見て立ち止まっていた。
可愛い……その声も話し方もしぐさも全部が諸伏の理性を揺さぶる。
だから目を離したくない。ずっと見ていたいし、ずっと見つめられていたい。
好きになったのは諸伏のほうが先だ。配属されてすぐ。だからもう、毎日のようにばれないようにちらちら見ていたし、とにかくよく関わった。完全に下心だ。
出来るだけ彼女が自分を頼るように仕向けたし、諸伏の思惑通り名前も自分の告白を受けてくれた。
「諸伏警部」
そうにっこりして階段をあがる名前に、諸伏はきゅ…と手すりを握りしめる。
「聞いてください…上原刑事ったらおかしくって…」
「やめてよ名前!」
そうやって楽しそうにしている姿を見ると、もう、たまらず手が出そうになる。
抱き締めたい……いとおしくてたまらない……。
それ以上だってーー
でもそんなことを【いつも】諸伏が考えているなんて、きっと名前は思いもしていないだろうし…まだ付き合って日も浅い。それで離れられたくない。
きっとそんなこと考えているのはわたしばかり……。
悟られるわけにはいかなかった。
きっと、ふれたら止まらなくなる……。
「…美味しいです」
「よかったです!」
名前と目の前で食事していると、また箸が止まってしまう。
「…警部?」
「あ、すみません…あんまりにも…」
あなたが目の前にいることが…嬉しくて。諸伏は首を振った。
「ちょっと濃かったですかね?」
モグモグ肉じゃがを頬張る姿に諸伏もまた箸を動かす。
「いえ…わたし好みですよ」
「よかったぁ」
首を傾げて笑う名前。しばらく話しながら食事し、ふたりで手を合わせてご馳走様。
「…名前さんの見たかった番組始まりますよ」
名前は急いで席を立ち皿を片付けだす。
「お皿はわたしが…」
「いいんですか?」
見上げる名前に諸伏にっこりして皿をシンクに持っていく。
名前はるん、とソファの下に座る。
「きゃ~~!!」
名前は始まった音楽番組に、ライブのようにして両手を振った。
今日は推しまみれだ!最高!
「…スキズでしたっけ」
皿を洗いながら諸伏。
「はい!あとイーハイフンです!」
「…そちら皆ヴァンパイアでしたっけ」
名前は笑って振り向く。
「そうですそうです!キャー!アイエン~!」
テレビに手を振る名前に諸伏後ろから笑みのまま。その頭を見ていた。
「僕たちlike a moonlight~♪」
振り付けを上体で踊る名前に、諸伏は笑いながらソファに腰かけた。
「Have a good time~…」
名前はちらと諸伏を見る。
「Yeah yeah yeah yeah yeah…」
ふたりでその振り付けを手だけで踊る。
「rrrr…」
名前すぐに諸伏を見上げる。
「わたしそのルラァ!って巻き舌できないんです。警部すごい…」
「練習すればできますよ…rrrr」
「るら…らぁ…るらぁ……」
諸伏肩を揺らして笑う。
名前はまたテーブルに頬杖をついた。
「…」
ばれないように目を横にする。
諸伏警部って…すごく【淡白】なのかな…?
名前は付き合ったらすぐに手をつないだり、泊まったりするのは抵抗がない。
だがこの通り。家のなかでも諸伏は一定値以上は近づいて来ない……し、抱き締められたり、そういう雰囲気にならない……。
わたしもしかして色気ない…?
所内でも昼は一緒だったり違ったり。ただその距離感は、関係を長く続けるにあたっては必要だと思う。
朝から晩まで顔を合わせているわけだから…たまには違う同僚との交流も必要だし……。
でも…と名前はまたテレビをぼんやり見た。
もっと…一緒にいたいのにな……。
番組が終わりCMになると、名前は時計を見上げた。
「あ…じ、じゃあ……」
今夜は……そろそろ…
「そんな時間ですか」
諸伏は立ち上がる。名前も立ち上がってコートを着た。
泊まっていいですかとか言っちゃったら…嫌がられるかな……。
名前はマフラーを巻きながら思っていた。
警部が言うまでは…軽いと思われたくないし……。
「駐車場まで行きます」
「警部寒いですから」
諸伏白い息で首を振る。
「…気をつけて帰ってくださいね」
「はい。じゃあ…」
また明日……。
しばらく名前と諸伏は見つめ合っていた。
…目閉じたら……
そう思ったが名前は首を振った。車を出す。諸伏は見えなくなるまで手を振っていた。
「ふう…」
昼休みのベルが鳴り、名前は椅子から立ち上がろうとした。
瞬間、目の前が砂嵐になる。
「名前!!」
気がついたら名前は床に倒れていた。はっとして目を開けたら周囲が集まってきていて、慌てて頭を押さえてからだを起こす。
すぐに諸伏が叫ぶように聞いてきた。
「大丈夫ですか!」
「す、すみません…たぶん貧血です…大丈夫でーー」
瞬間、名前は諸伏に抱かれていた。
「えっ!」
「医務室に行きましょう…とにかく横に」
「け…」
そのまま横に抱かれたまま、名前は真っ赤になって諸伏の胸元にしがみついた。
「…先生は昼休みで出ているようですね」
名前はベッドに寝かされて、頷いた。
急に笑ってしまうと、諸伏は振り向いてきょとんとした。
「…ごめんなさい…ふふっ…不謹慎なこと考えてました…」
初めて感じた諸伏の胸元に、嬉しくなってしまって。
ようやく…抱き締めてくれた、なんて。
「不謹慎…?」
諸伏そのまま尋ねる。
「あ、いえ…な、なんでもない…です」
名前赤くなって布団を引き寄せた。
「…えへへ」
「…」
「あ、警部…お昼食べてください…時間終わっちゃいます。今度は警部が倒れちゃ嫌だから…」
諸伏は少し考えたようすだったが、静かに頷いた。
「…そう、ですね…ではまた後でーー」
瞬間、諸伏は目を見開いて後ろに引っ張られていた。
「あ」
名前がスーツの裾を掴んでいた。
「っす、すみません!あの…」
名前は赤くなった。完全に無意識だった。手が出てしまった。
行かないでーーそばにいて……。
「名前さん」
「気にしないでください!あの…」
「…早退しましょう」
「えっ」
「…家まで送ります」
「あ、あのわたし大丈夫ーー」
「荷物持ってきます…」
「は…」
がら、と諸伏はすぐに出て行った。
帰宅すると諸伏はすぐ名前を寝室に入れて、自身はわかったようにキッチンに向かった。
名前は急いでパジャマを着て、ベッドに入った。ココン、とノックされる。
「はい」
「…大丈夫ですか」
ことん、と水がサイドテーブルに置かれる。
「はい!もう全然…ありがとうございます…」
諸伏はベッドに腰かける。
近い……名前は素直に赤くなる。
「…失礼ですが」
「え?」
「医務室にいたとき、不謹慎なことを、と言いましたよね」
「…」
名前は目をテンにする。
「何を…考えたんですか?」
「あ…」
名前は恥ずかしくて顔をそらす。
「べ、べつに特には…」
すっ、とそのそらした顔を戻されて、名前は目を見開いた。
「…あなたは」
諸伏は切なそうに言う。
「何故そこまで…わたしを夢中にさせるんですか」
「け、いぶ…?」
諸伏は名前をそっと枕に倒した。
「…わたしばかりあなたを好きのようだ」
名前は苦しそうな諸伏を見つめたまま。
「あなたを見ると…自分の思うがままにしたくなる」
「…」
「あなたが何かする度に、わたしは…」
あなたから目がそらせないのに
「高明さ…」
「ずるい人だ、あなたは…」
名前はぎゅっ!と目を閉じたまま首を振った。
「…好き」
「!」
「好きです。けい…高明さん」
「名前さーー」
名前は諸伏の首に腕を回した。
「わ、わたしだってずっと…こうしたかったです…だ、だからっ…」
名前は涙を浮かべて目を開いた。
「…さっき抱いてくれたとき…嬉しくて…」
「…」
「ずっとこのままでいいのにって…」
さあっ、と諸伏は赤くなる。
「…名前さん」
「は、い」
「…もう1回…言ってくれませんか」
「え?」
名前は目をぱちばちした。
「…好き、って…?」
諸伏片手で顔を覆う。
そんなの何百回だってーー
「…好き。高明さん」
「っ…」
そのまま名前は口付けられた。
「…大好き…高明さん」
「…もう1回」
名前はあはは、と笑って諸伏を抱き締めた。
「…好き…高明さん、あなただけ…」
んむっ、とまた口付けられる。
「…もう無理だ」
諸伏が名前のからだを抱き締める。
「…あなたには…こんな姿見せたくなかったのに…」
顔をあげた諸伏に、名前はそっと頬にふれる。震えてる…?
「…怖い」
「高明さん」
「…わたしを全部さらけ出したら…あなたが離れていくのではないかと…」
名前はまた諸伏を抱き締めた。
「…わ、わたしもずっとそう思ってた…だから…もっとさわってほしかったけど言わなかったの…だから」
お願いだから。このままーーわたしをあなたのものにして……。
「…もう…止まれませんからね…」
どうなっても…知りませんよーー
「んっ」
また口付けられて舌が入ってきて名前はからだを揺らした。
「あ、ん…ふ…」
名前はキスしながら起き上がって諸伏のスーツに手をかけ、諸伏は名前のパジャマに手をかけた。
「はあ…」
ぱちん、と下着を外されるとまた押し倒されて胸をしだかれると名前は声をあげながら諸伏のそこに手をやり撫で上げる。
「ふっは…あ」
「ふふ」
名前は笑って首を傾げる。
「…高明さんて、えっちすると声出るんだ?」
「…!」
諸伏恥ずかしそうにすぐ口を押さえる。
「ううん…嬉しい…だからやめちゃだめ…」
「…気にしてるんですから」
少しむっとした諸伏に名前また笑う。
「…もっと聞きたいな」
「…」
「いい…?」
「あなたが言うなら…でもわたしシャワーも浴びてな……」
と言いながら諸伏はあーっ!と天井を仰いで口を押さえた。
「んっ…む…うんん……」
硬くなったそれを懸命に舌で撫で回す。
「うあ…あ、あ…っ」
「んふっ…」
名前は奥までずるりと咥えた。
「ああぁ…それは…」
「きもひいい?」
「っもっと奥まで…っ」
名前は頭を押さえられたので喉奥までそれが擦れる。
「んうっ!ん~…」
「気持ちいい…っあ…声が…っ」
「止めないで…」
名前はそれを擦りあげる。
「名前さ…もう…ありがとうございます…」
「1回出しますか…?なら…」
名前はまた咥えると、手も動かしながら諸伏を見た。
いいよ…いつでもーー全部受け止めてあげる……。
「ああっも…!我慢できなっ…!」
びくびくと諸伏は声を上げて射精した。
「んあっ…」
名前は口を離したときに引いた糸を舐め、白くなった諸伏を舐めて綺麗にした。
「はあっ…は…」
「ご馳走さまでした…♡」
名前は唇をぺろりとして笑う。
「…やりましたね…」
少し不服そうな諸伏は名前をまた倒す。
名前の両手で胸を左右に寄せさせる。
「…どうしてほしいですか…はあ…言ってください…」
「…舐めて…ちゅるちゅるして…」
諸伏その通りに左右に舌を動かしながら舐めあげる。
「あぁん、いいよぅ…」
「…こんなに柔かいと…こうしたくなりますーー」
まだ反り返っているそれを親指で埋めるようにされる。
「やぁああ!そんなこと…」
「あぁ…あ」
諸伏たらぁ、と唾を落とす。
そのまま腰を動かす。
「んんっ…高明さ…ずっと…こうやってしたかった…?」
「…えぇ」
「全部してね…あっ…おっぱいに高明さんの痕ついちゃいそう…」
ついたらいい。あなたはわたしをここまでしたのだからーー
「はぁ…また出てしまいそうです…でも」
諸伏は名前に顔を近付けた。
「…いいですね」
名前は頷いた。膝を持たれる。ぐうっ!と濡れたそこは奥まで諸伏を簡単に受け入れた。
「あぁああ…」
「…あなたには散々我慢させられてきた…」
諸伏はゆっくり腰を動かす。
「わたしのしたいこと…しっかりさせていただきますから…」
名前の腕を引き揺らす。
「…ちゃんとついてきてください」
「あ、あん、あ…」
「気持ちいいですか?」
名前は頷いた。
「はあ…ならーー」
諸伏は名前を後ろ向きにする。
「あっ…高明さ…」
言うや否やずくんと入ってきた諸伏に名前は叫ぶ。
「…ほら。入っちゃいましたよ…」
諸伏は腰を打つ。
「ひっ、あ、うああ!」
「…っん…締まりましたね…感じてるんっですねっ…」
名前は枕にしがみついた。
「…誰のでそんなに感じてるんですか…?」
耳打ちされ、名前すぐ叫ぶ。
「あぁああ…!こ、高明さんのでっ…気持ちくなっちゃってるよぉお…」
「はあ…そうですか…ふふっ…」
胸が上下するほど揺らされて、名前はただ快感に声を出すだけ。
「っけ。いぶっ」
「なんでしょう」
「も、いっちゃ…」
「ならイクときは…わたしの目を見て。そう言ってくださいね」
諸伏はまた名前を正面に戻す。名前の両手を握り、腰を早く打ち出した。
「あ、あぁあ!いいっ…いいの…そのまましてぇえ!」
「はあ…いやらしい人だ…」
警部がそうさせるのに。
「あっだめ、イク…」
「いいですよ…わたしも準備できてますよ…」
名前は瞬間からだが浮いた。
「あっ!イクっ…!」
「はぁ…名前さん」
「イクイク!高明さんのでぇえ…!」
名前はそのまま切なく目を細めて諸伏を見つめたまま。しがみついてからだを震わせた。
「…っ」
ぶる、と諸伏もからだを震わす。
「あ…出っーー」
「ふぁああ…」
ぐぐ…と奥まで入るそれに名前は諸伏の頭を引き寄せた。
「…どうぞ」
名前のそばに粥を持ってくる諸伏。スプーンですくうと、ふう、としてから名前にスプーンを向ける。
「警部…じ、自分で…」
「嫌です」
諸伏首を振る。
「…」
「あなたのこと…ずっとこうして【餌付け】したかった」
餌付け…名前はかぁと赤くなる。
「…わたしの差し出すものしか、食べられなくなればいいんですよ…」
そうしたら、あなたはわたしから離れられないんだから。
「…ん」
名前はぱくり、とスプーンを口に入れる。ちら、と見た諸伏の満足そうな顔といったら。
「…美味しいれす」
「…全部綺麗に食べましょうね」
諸伏はにっこりした。
「それより…高明さん眠くないんですか?」
「えぇ…眠いですよ…ですから」
諸伏はまたスプーンを差し出す。
「あなたの食事が終わったら、少し休んでもいいですか?」
名前は頷いた。自分もお腹がいっぱいになってきて、しかもしっかりイッたのでふわふわする。
「…ご馳走さまでした…」
なで、と頭を撫でられ名前は唖然としているうちに諸伏は寝室を出て行く。
すぐに諸伏は戻ってきて、名前の隣に入った。
腕を頭の下に敷かれ、名前はかあぁ…となりながら胸元に近寄る。
「…高明さんて」
名前は諸伏を見上げる。
意外と…えっちですね…とは言えなかったが、結構べたべたなんだ。と思った。「…何か」
「ううん…」
しばらく頭をゆっくりゆっくり撫でられていくうち、急に諸伏顔を覆った。
「え?」
「すみません…」
まだ…足りないです……
「…」
「ずっとこうしていたいです…それ以上も…まだ……」
「い、ですよ…」
名前諸伏に顔を埋める。
「…何度だって…高明さんになら…」
「名前さん」
名前は顎を持たれ顔をあげる。
「…もう1度」
名前は恥ずかしそうにしながら、笑って答える。
「…好きです。高明さん…」
んむっ、とまた口付けられて、名前は目をとろりとする。
「だ、駄目…高明さ…」
「何故?」
「だって…」
また…したくなってきちゃうから……
「…あなたの具合が悪くなければ」
諸伏は名前を抱き締めた。
「…もう1回するところでした…」
はあ、と諸伏ため息をつく。
名前はさらに赤くなる。
同じだったんだ……高明さんも…。
「何故そんなに可愛いんですか」
「へえっ」
「…可愛すぎて…わたしは毎日ギリギリですよ…本当にずるい人だ」
ちゅ、と頭にキスされる。
「…もう我慢、しませんからね…」
それからというもの。給湯室で会えば抱き締められ。廊下をすれ違えば軽く手を当てられ。とにかく頻繁に目は合うし、名前が異性と話していれば当然のように入ってくるし…イチバンはーー
「け、警部…」
「なんですか」
名前は食堂で向けられたスプーンに顔を覆った。
皆がざわざわとふたりを指差している。
「…冷めますよ、ほら、あーん…」
にっこり嬉しそうな諸伏は、首を傾げていた。
今まで我慢した分ですよ…しっかり受け取ってくださいね…?