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🇨🇦🇺🇦、🇺🇦🇨🇦
春。
暖かな日の光を受けながら、 庭の花が今年も咲いている。
色鮮やかで、誰が見ても綺麗だと思うだろう。
自分もそう思う。
のだが… まだ少しだけ、
この景色が嫌いだ。
ずっと頭の中どこかに、あの顔が、あの声があって。
降り積もった雪が溶け切らないような、そんな感じがして。
「…ッ、」
花が咲くたびに思い出す。
忘れたい訳じゃない。
許したい訳でもない。
ただ、思い出したくない。
「ウクライナ、右目…大丈夫?」
背後からカナダの声がした。
「…うん、大丈夫。」
ぼうっと花を眺めたまま、そう答える。
それがいつものクセ。
自分が一番、自分をしっかり見ていないことはわかっている。
「…嘘ついたら、ダメだよ?」
返ってきたのは穏やかな声だった。
責めるような言い方ではなのが、余計に困る。
小さく息を吐いた。
「…ちょっとだけ、…痛い。」
「そっか、」
花びらが風で揺れる。
慰めの言葉を探している訳ではなくて、
蝶々みたいに、ただ隣で花を眺めていた。
それだけだった。
しばらくして、彼を見る。
「カナダは、優しいね。」
「…そうかな、」
やっぱり、彼の隣は暖かい。
「そうだよ。」
僕は微笑む。
いつもの優しい、みんなに向ける笑顔。
だけど、
その奥にある感情だけはまだ、
蕾のままだった。
ウクライナさんは右目から花が生えてます。
このカプめっちゃすち✨
では。(*・ω・)ノシ
コメント
1件
うわあ、これは…とても綺麗で、切なくて、胸がぎゅっとなりました。ウクライナさんの「蕾のままだった」という最後の一文が、この物語のすべてを象徴しているように感じます。あの優しいカナダさんの隣で、少しずつ解けていく心の雪。でもまだ完全には溶けきれない、その繊細な距離感がリアルで、大好きです。これからどんな花が咲くのか、楽しみにしています。