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🦀×🐱
センシティブ弱
おねだり下手
レトルトの家、夜。
ソファで隣り合って、映画はもうエンドロールを迎えていた。
なのに、キヨは画面じゃなくレトルトの横顔をちらちらと見ている。
🦀「……なに?、さっきからこっちちらちら見てきて」
レトルトが片眉を上げる。
🐱「別に」
即答はするものの、指先はスフェットイの裾をつまんでそわそわしている。
レトルトはゆっくり身体をこちらに向け、目を細めた。
🦀「……もしかして、お前、なんかして欲しいん?」
🐱「は?なにそれ」
キヨは顔をそむけるが、耳の赤さは隠せない。
🦀「、、ちゅー?」
低い声が耳に落ちて、キヨの肩がぴくっと揺れる。
🐱「……」
否定もできず、視線だけが泳ぐ。
レトルトは口元を歪めて笑うと、軽く唇を合わせるだけのキスを落とした。
ほんの一瞬、触れただけで離れる。
🦀「はい、欲しかったやつ」
挑発的に言うその声に、キヨの眉が寄る。
🐱「……ちが……」
言いかけて、言葉が詰まる。
本当はもっと深く、長く、舌も絡めるやつが欲しいなんて…言えるわけがない。
🦀「あれ、違う?ごめんな」
レトルトが離れようとした瞬間、キヨは思わずレトルトの袖を掴んでいた。
🐱「……もうちょっとだけ」
小さな声。レトルトはにやりと笑い、あえて聞き返す。
🦀「はっきり言ってくれればええのに♡、、どんなのが欲しいん?///」
キヨは唇を噛み、悔しそうに視線を逸らしたまま、さらに袖を握り込む。
その仕草だけで、レトルトには全部伝わっている。
🦀「……しゃーないな」
低く囁くと、今度は逃げ場を与えない深い口づけが、キヨを飲み込んだ。
ちゅーが好き