🎸💙「…は、?心…中…?」
🎤❤️「うん…」
🎸💙「な..?!んで…」
🎤❤️「…俺だけ残されるとか嫌だよ、
🎸も辛いでしょ、?結局終わるんだし。
もう…終わりにしよ?全部…」
🎸💙「..俺は..❤️に生きて欲しいよ…
💛ちゃんが…俺が生きられなかった分
人生謳歌してほしい….」
🎤❤️「そんなの綺麗事だよ…。
取り残される側の気持ち考えてよ…」
🎸💙「…まず手紙読んでから考えよっか、」
🎤❤️「…うん。」
…💛ちゃんの字。
綺麗で可愛らしい。
これすらも愛おしい。
開いてみると…
血が左端の方にべっとりとついていて
なにかでインクが滲んでいる。
苦しみながら、一生懸命書いてくれたんだろうな、笑
これだけで涙が出てくる。
『❤️へ!!
今までありがとう!!
これを❤️が見た時には、僕はもうお空にいってる時だと思う。
いやぁ…辛かったぁ笑
だって吐血とかするんだよ?!笑
胃が痛いったりゃありゃしない笑
..初めてあった日のこと覚えてる?
僕が長野から上京したての頃..20歳だったかな?
僕音楽系の大学入るために…フルートのプロになろうとして上京したのに
まさかバンドマンになるなんて思わなかったよ!!笑
初めて会って
少し喋ったと思ったら急に
「すみません、バンドとかやりません?」
って聞かれてめちゃくちゃびびったわ!!笑』
そういえばそんな時もあったなぁ…笑
昔を思い出す。
『「僕とバンドを組めば99%メジャーデビュー出来るから」
って言われて
一応保険は掛けるんかい笑って思ったけど
僕より年下の子が頼もしいなぁって思って
僕も直感でビビっと来たんだよね✨
(あ、この子となら上手く出来そう)って笑
だから僕いいよぉって言ったんだよね笑。 』
💛ちゃんの手書きの絵文字が…
なんだかとっても懐かしい。
まだ数日しか経ってないのに。
『名前も把握してないのにそんなことする?!って思ったけどね笑
でもあの日
❤️が誘ってくれた日から世界が変わったんだよね。
なんていうんだろ…ほら、メンバーと出会ってさ、
ちょ〜楽しかったんだよね。
僕たちは運良く出会ったんじゃなくて
もう出会うことが確定してたのかもね笑
ちゃんとメジャーデビュー果たしたし!!笑
感動したわ!笑
ディズニー行ったり〜、ライブしたり〜…
あ、去年は夢だった紅白にもでれたね!!
..今年も出たかったなぁ。
大変なことだらけだったし、辛いことも沢山あったけど…
やっぱり楽しかったし、もっと2人とやりたかった!! 』
この辺から字が震えている。
『なんで僕ばっかりこんな目に会うのかなぁ?
辛いよ。
まだ生きたいよ。』
悲痛な願いに俺は目を背けたくなる。
『❤️はしっかり生きるんだよ。』
無理だよ。なんでそんな事言うの、?
『…でも、どうしても嫌なことがあったら、
寂しい、独りと感じたら
僕がいるからね。
お空には僕が居るから。
僕も独りは寂しいから。いつでもきていい…って言ったら自殺しろ!!みたいに言ってる気がするから
ん〜なんだろぉ笑
まぁそっちには🎸も居るから。
[❤️はちゃんと皆に頼って生きるんだぞ。]
じゃあね。
またいつか。その時まで気長に待っています
ありがとう。愛してる。
🎹💛より。』
ははっ…なんだよ…笑
僕が死ねばいいとか綺麗事言ってたけど
結局寂しいんじゃね〜か笑
このふわふわした文章、さっきまで話していた内容と全く別な事を書いている話のつながりのなさ。
紛れもない💛ちゃんの文章。
🎸の方を見ると号泣しながら手紙を何回も読み直している。
🎤❤️「…ねぇ、やっぱり…死なない、?」
🎸💙「…うん、じゃあ…」
死のっか、笑
僕らは今ビルの屋上に来ている。
スマホとギターとキーボードを持って。
🎤❤️「これ…撮れてる?」
🎸💙「うん、撮れてるよ。」
🎤❤️「よし、え〜とこんにちは。
『元』🍏の🎤❤️と」
🎸💙「🎸💙です。」
🎤❤️「えぇ〜と、ではね。ここに僕たちが生きた証を残そうと思います。🎸お願い。」
🎸💙「えぇと…この前💛ちゃんが弾いてたやつ撮っておいたんだよね…あ、あった。」
🎤❤️「では、人生最後の曲。『BFF』」
💛ちゃんの録画に合わせて弾く。
『縁に帰る匂いがした
覚えているかな?
僕たちは』
既に泣きそう…だが、最後なんだ。
この世に残る物。最後のもの。
しっかりと弾ききる。
『夢中に描いたんだ
大きな宇宙のような瞬き
もし君が眠れない夜は
適当にやり過ごせるように
ゲームでもしてたら逃げていく
悪魔を追い出そうよ』
この曲は2人のために…他でもない🎸と💛ちゃんのための曲。
ありがとうと言う気持ちを込めて歌う。
『いつでも
懐かしいと
笑えるように
当たり前でありますように』
思い出が蘇ってくる。
🎸が奇声をはっしながら円陣を組んでいる時。
俺が学生時代馬鹿みたいに🎸にシャー芯を突き刺していた時。
『バカみたいな僕の夢を
バカみたいに信じてくれて
やるせないそんな今日でも
僕には君が居る
見失う明日の自信も
独りになるそんな恐怖も
大丈夫 揺るがない
君には僕が居る』
💛ちゃんが🍏のことをミススと噛んだ時。
💛ちゃんが「They are」の歌詞に感動して泣き始めちゃってリハーサルがままならなくなった時。
『ありがとう今日も
ただ一緒に
忘れることは無い
ただ永遠に』
まともな思い出は少ないけど
バカみたいな思い出が沢山ある。
楽しかった思い出が。
沢山ある。
『何かが弾ける音がした
覚えているかな?
僕たちが
不安の渦の中で語った
次の為の傷は』
全部全部楽しかった。
2人といる時間は何の代わりにもならない。
そんだけ特別だった。
『もし僕が眠れない夜は
何処かへ行ってしまわないよう
変わらず側にいてあげてほしい
鎧を脱げない日こそ』
俺が突発性難聴になった時
いち早く心配してきた2人。
『いつでも
懐かしいと
涙出来るように
当たり前でありますように』
そんなお節介バカの2人が大好きだ。
『起こした奇跡の数を
数えることを忘れてね
ムシャクシャ出来るのはそう
手を取ってくれる君が居るから
見渡せない未来の土地も
人を愛せないそんな恐怖も
大丈夫 「貴方」なら
まず愛してる僕が居る
ありがとう今日も
ただ一緒に』
泣きながら弾いて歌う。
今までは楽しんでなんとなく弾いていた。
歌っていたのに。
今は一瞬一瞬を噛み締めて歌っている。弾いている。
『抱きしめたくなるような
鎖のような
儚いような
説明がつかない
奇跡の先祖だ』
隣を見るとアホほど涙を流している。
この馬鹿が。
やめろ。
俺まで大号泣してしまう。
歌なんて歌えなくなっちゃうよ。
今でも怪しいのに。
『バカみたいな僕の夢を
バカみたいに信じてくれた
消えてしまいたい夜でも
僕には君が居る
見失う明日の自信も
独りになるそんな恐怖も
「大丈夫 僕らなら」
あの日の僕らが言う』
ふと目の前を見ると
薄らと影が見えた。
人の影。
でも足は無い。
身長が高くて
髪の毛が肩ぐらいまである。
見覚えのあるシルエット。
🎸💙「💛..ちゃ….」
🎸と同じ意見。
これは見間違えでもなんでもない。
💛ちゃんが見に来てくれたんだ。
表情が見える。
悲しそうで…嬉しそう。
その影は俺たちが用意していたキーボードに指で触れた。
俺は映像を止めた。
『ありがとう今日も
ただ一緒に』
何故かキーボードが動いている。
音が聞こえる。
普通は怖いと思うのかな。
今の俺にとっては幸せの他なかった。
『忘れることは無い
ただ永遠に』
演奏が終わって沈黙が続く。
🎹💛(…死んじゃうの、?)
声が聞こえた。
聞こえたと言うより頭の中に問いかけてきた…みたいな。
🎸💙「うん…そうだよ。」
どうやら🎸にも聞こえているらしい。
🎹💛(..そっか。)
悲しそうな顔で呟く。
🎤❤️「…💛ちゃん。勘違いしているみたいだったけど…
俺たちは💛ちゃんのことが大好きだからね。
同じぐらい。2人のことが大好き。」
🎹💛(…うん笑。死んでから知った。笑)
🎸💙「…もっと伝えておけばよかったね笑
ごめんね。」
🎹💛(なんであやまるの。
..ごめんね。僕が死んだから…2人に相談しなかったから…
僕のせいで2人とも死んじゃう…。)
🎤❤️「…そうだね。ちゃんと相談してたらこんなことにならなかったかもね。」
💛ちゃんは落ち込んだ表情を見せる。
🎤❤️「..でもね、💛ちゃん。
💛ちゃんの『せいで』死ぬんじゃなくて
💛ちゃんの『ために』死ぬんだよ。」
🎹💛(!)
💛ちゃんの表情がふにゃっと柔らかくなる。
🎹💛(…2人とも。大好きだよ。)
🎤❤️「うん、おれも笑」
🎸💙「ふっ、甘いな…俺は愛してるから!」
🎹💛(あっ、!ずる!!僕だって愛してるもん!!)
他愛のない話。
それがとても幸せだ。
この動画はどうなっているのかな。
💛ちゃんの声が入っていないのだとしたら
俺たちが虚無に向かって話し続けてるみたいな、笑
面白い絵になるのかな笑
🎤❤️「…じゃあ、『逝くよ。』」
🎹💛(…痛い思いする時間が短くなるように何とかするからね。)
🎸💙「…うん。笑
ほら、💛ちゃんも入って。」
🎹💛(え、僕もいいの?)
🎤❤️「当たり前でしょ笑」
メンバーであり…3人で1つなんだから。
🎹💛(!!….えへへっ、笑ありがと笑)
3人で抱きつき合い、3人で笑う。
🎸💙「..じゃあ、心残りは無い? 」
🎤❤️「…うん。笑」
🎸💙「じゃあ…お前ら!!愛してるぞ!!」
そういい、ビルから足を離した。
ぐちゃっ
この後、2人が亡くなったニュースが流れて
日本中がパニックに陥り、
花締病が流行ったとか…流行らなかったとか….。
コメント
60件
いやぁこれはメリバだな好きすぎるぜぇい!!もう最高でした😭👏✨
あああ流石に心にくるものがある、、、😭😭😭 ほんとに天才すぎます、、、
涙止まらんす、最後の若井さんのじゃあな!で泣きすぎてえずいちゃいました。辛すぎ、でもこのような物語は読みたくなる。=主が天才だから。