わ”あ”あ”あ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”あ”
奇声を出そうとしても声が出ない…?
どういう状況だろうと思って目を開ける。
だが私の目には真っ暗な空間しか映らなかった。
どしんどしんという音が聞こえる。
…拉致?拉致なのか?私結構美形の方だと思うけど私のクラスにめっちゃ顔良い人いたよね?
女神級の。
身体を動かしてみるとそこが私一人がやっと入る狭い空間なことに気がついた。
何此処何此処!?
….よーし落ち着け、落ち着くんだ佐藤朱音よ
まずは一回この壁?を壊せるかやってみよう。
壁?にパンチをしたり体当たりをしたりして壊そうと試みる。
体内時間20分後、ようやくこの壁?にヒビを入れることができた。
あとはヒビのところを中心的に狙う。
ヒビが広がり、一部間ができた。
そこに手を突っ込み、穴を広げる。
ようやく自分の身体が通れるほどの穴を開けれた。
外を見る。
暗闇で何も見えない。
なんとかして見ようと、目を凝らす。
《条件を満たしました。スキル「暗視Lv1」を獲得しました。》
直接頭の中に機的な声が響いてきてすごい驚いた。
機械的な声が聞こえると、少しだけ暗闇がマシになった。
なんだろうか、今の声は
スキルだなんて、まるでゲームのようだ。
改めて自分の身体を見てみる。
手を見てみると、そこには人間ではない何かの手があった。
っ!?
パニックになり慌ててその何かの手を投げる。
だがそれは自分の身体に繋がっているもので、投げることはできない。
足も見てみる。
案の定、そこにも何かの足があった。
これは夢だ。何かの悪い夢だ。
そう考え、自分の顔を叩く。
….痛い。
これは夢ではない。
では何?
これは現実?
その考えに至り、私は少し冷静になる。
現実だとしたら、これは異世界転生というやつだろうか。
アニメで言うと「転生したらスラ◯ムだった件」とかだ。
転生だとすると、私は死んだことになる。
死んだのならいつなのか、その答えを見つけるために私の記憶を探る。
1番あり得るのなら古文の授業の時だ。
天井にヒビが入って、その後に来た激痛から後の記憶がない。
死んだとするならその時だろう。
改めて周りを見渡してみる。
私の周りには、今私が出てきたと思われる卵らしき物の残骸が。
辺りを見渡すと、
いや、龍か竜か知らんけど。
その大量の龍か竜を見ても私は何故か冷静だった。
先程軽くパニックになって脳が疲れているのだろうか。
そんなことを考えていると、私の前に1匹の青色と赤色の大きな龍が私の前に出てきた。
『*************。』
………………..なんて????
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