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今日はどんな事実を言ったって信じてくれないだろう。
『ずっと前から好きでした』
某チャットアプリの君との会話に送った一言。
既読がついた。
『俺は騙されないからな!』
と少しふて腐れたスタンプと共に返信が来た。
『ごめんじゃんw』
俺は震える手で返信を打つ。
全く笑ってなんかいないのに。
顔が見えないから俺が泣いていることだって彼には分からない。
なんて、便利なのだろうか。
少し、ほんの少し期待していた。
嘘だと分かっても、騙されたふりをしてほしかった。
こんなの我が儘だよね。
ベットに身を投げ、枕を濡らす。
どうしてこんなにも上手くいかないの…?
ひどいよ、神様なんて。
そんな、神だとか天使だとか非科学的な考えをしていると、通知が鳴った。
彼からの通知だった。
見たい感情とこれ以上傷付きたくない感情がぐちゃぐちゃになってどうしようか迷ったが、俺は恐る恐るアプリを開く。
そこにあった文字の羅列は目を疑うもので。
『俺も実は莉犬のこと好きなんよね』
どうせ嘘だと分かっているのに、勝手に手が動いてしまう。
『本当に?』
『お前、流れ的に分かるだろw』
『嘘だよ。嘘』
『だよねw』
その嘘一つで俺がたくさん傷付いたのも言うまでではないだろう。
さとみくんなんて、大嫌いだ。
【追記】
エイプリルフール過ぎたのに、今、投稿してすいません…。