コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
「ユッケ、一緒に食べたいんだ…」
そう言い、私はし男さんの耳に手を伸ばし優しくそっと撫でる
「ユッケじゃ、ダメですか…?」
「ごめん….。僕ユッケ苦手なんだ。」
僕はそう言い、くれ子さんの手をそっと離した。
「レバーじゃだめかな….?」
小さく問いかけた。
(きゅん…っ)
「レバーは…いやじゃ…ないです…」
私は目を逸らし顔を真っ赤にする。
ああ、彼の目には私は
どう映っているのだろう。
くれ子さんにそう言われたとき僕は胸がいっぱいになった。
そしてくれ子さんはまるで林檎のように真っ赤になっていた。林檎?そうだ。やっと思い出した。
僕が本当に食べたい物は
「やっぱり林檎狩り一緒に行かない…?」
「林檎、狩り…?」
私は林檎のように真っ赤にした顔でし男さんを見つめる。
し男さんは涼しい、まるで葡萄ような顔をしている。
「葡萄も、食べたいです…!」
葡萄か…。そういえば昔一度だけ一緒に行ったことがあったっけな。懐かしい。
「葡萄もいいかも…。」
無意識にそう呟いていた。
なんだか照れくさくて僕の顔は葡萄のように紫色になっていた。
し男さん…。
「ふふっ」
「葡萄みたいに、顔紫ですよ」
私は林檎色の顔で微笑みながらし男さんの手を取る
「今から、行きませんか?」
「いま、から」
驚きのあまり僕ら語彙を失った。さくらんぼ狩りが終わったばかりだと言うのに、今から行くなんてあまりにも無茶すぎる。
でも、くれ子さんとなら行きたいと思った。
「そうだね。今から、行こう。」
僕達の果物狩りハシゴ旅はまだまだ続く_____
次回 焼き鳥食べに行きませんか?もちろん、いちご狩りの後で…