この作品はいかがでしたか?
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はいどーもー。
🎲様のラジオ体操クソも起きれんうるさいオタクことうるちゃんです。
なんでこんなにも眠たいんだ…。
まぁ、久しぶりに本編どぞ。
琥珀に第二の性を隠し続け、1年の月日が経った。
そして今日は8月31日。__琥珀が旅立つ日。
あれからすぐに琥珀は僕に「親友だから」といってあることを教えてくれた。
琥珀はあの精密検査の後、とても優秀なキャンディだったことが判明して
外国に移住して英才教育を受けるらしい。
それを聞いた時、僕は小説でよくある【頭を鈍器で殴られたような感覚】を
生まれて初めて経験した。
移住の話を聞いたその日、僕はたくさん、たくさん泣いた。
泣いて泣いて、気づいたら朝になってて。
あれ、なんかこの感覚懐かしいなと思って。
あのときは琥珀が助けてくれたな、とふと思い出すと
枯れるくらい出てた涙がまた出てきて。
苦しくなるくらい泣いた。
それを今日まで引き摺って。
今日は琥珀の飛行機が来るまでってクラスメイトが開いた小さなパーティー。
何ヶ月かぶりに顔を合わせた琥珀は少しだけやつれてて無理矢理作った笑顔を
見ると目元が霞む。
嗚呼、泣くな。
僕が泣いたところで今の状況は変わらない。
琥珀は苦しいままなんだ。
なんでいちばん辛い琥珀が泣いてないのに僕が泣く。
〖優秀〗と言われて並々ならぬ期待とプレッシャーを全部背負って
何度も何度も「大丈夫。」と無理に笑わせてしまったか。
パーティー会場に入った途端に何も言わない僕を心配し琥珀が近づいてくる。
「りぃちゃん久しぶり。あれから禄に話す機会がなくてごめんね。」
『、っ』
なんで琥珀が謝るんだ。
外国の高校に入学するために必死に勉強してたのに、
そう思った瞬間、体に激痛が走った。
『、ぐぅっ』
あまりの激痛に膝をついて痛みに耐える。
「っえ、りぃちゃん?!??どっか痛い?!!!?」
それを見つけた他のクラスメイトが焦って救急車を呼ぶ。
あ、これ詰んだくね?
そう思った私は必死に激痛に耐えていたものの、やっぱり抵抗しきれず
多分意識飛んだ。
___目が覚めたら知らない天井が目に入った。
この癖のある消毒の匂い、病院だ。
ということは僕は救急車でここまで搬送されたのか。
皆大袈裟だなぁと思いながら軽く体を動かす。
あれ、体の激痛がない。
そう疑問に思った瞬間、横から「身体の痛みは落ち着いたかね。」という声が
した。
『うわぁっっっ!!!!?!びっくりした…』
「その様子だと大丈夫そうだね。」
『はい、だいぶ….』
突然現れた、ってか多分僕が気づかなかった人は石井と名乗る医者だった。
そして僕の今回の身体中の激痛は所謂オーバーヒートというものらしい。
なんでもウォーターは一定のキャンディと接触をしないとこういうことになる
んだとか。
え、もし仮にそうだとしたら僕めっちゃ大変じゃね????????
ウォーターの代償激しすぎんか?????????
『…..ってか、今何時ですか!!!!!?!』
「……….今から琥珀くんのフライトまで、1時間だ。」
『、っえ』
まさかの琥珀の見送りさえもできないという状況。
琥珀が乗る飛行機のある空港まで車で1時間半。
しかもこんな時に限って台湾に旅行中。
、僕は最後まで琥珀の何にもなれなかった。
「…..が!!!」
『….?』
「俺は君の気持ちが痛いほど良く分かる!!!!」
「俺だって本当に一生を誓い合えるキャンディがいた。
けどキャンディの方、要するにお嫁さんの方の両親が俺をよく思わなかった。」
「だけど、一途に一人の人を想いながら努力すれば大体なんとかなる!!!」
「ほら、分かったらさっさとあの緑の車に乗れ!!!」
『….え?』
「いいから乗れ!!!ただでさえ時間ないんだから飛ばすぞ!!!」
________そこから1時間、
あのお兄さんの運転は本当にいかがなものだった。
けど、そのお陰で予定ギリギリに着いた。
「あそこの階段登ったら空港だ!!!気張れ!!!!」
そこからの階段を登った時の記憶は未だにない。
でも確かに1段、もう1段とヘトヘトになりながらも駆け上がった。
『、っ琥珀!!』
「….りぃちゃん?」
「…体はもう大丈夫?無理させちゃってごめんね。」
『無理なんかしてない!!』
『今日は伝えたいことがあって来てたんだ。
私、いや僕はウォーターだ。
けど、第二の性なんか関係なく琥珀が恋愛的に好きだ。
いつ会えるか分からない。
まずまず琥珀が上手くいったら会える検討すらつかない。
けど、そんな言い訳を打ち砕くくらい君が好きなんだ。
もちろん琥珀が僕のことを友達として見ていることも知ってる。
この恋が筋違いだったら別に何も言わず友達として接してくれて良い。
だから、だからまた会おう。2人とも元気で』
話している途中、ずっと涙が止まらなかった。
これで最後、もう飛行機が出るというアナウンスが聞こえる。
最後に、琥珀と目を合わせたいなんて思って琥珀の方を見た。
なんとも言えないような、苦しい顔をしていた。
そりゃそうだ。
今まで親友だと思っていた人が今になって恋心を打ち明けたんだ。
まずまず、こんなことを言ったら普通は気持ち悪がられる。
琥珀だから、琥珀が優しいからこんなに苦しい顔をしているんだ。
「りぃちゃんは、いつも全然面白くない教室から救ってくれた。
みーんな私を特別だと思い込んで私を持ち上げて。
正直気味悪かった。
私はそんなに優れた人間じゃない。
だから、突き放すのが正解なりぃちゃんの言葉を喜んじゃってる私がいる。
ねぇりぃちゃん。いや律輝。
私も律輝が大好きだよ。
でもごめんね。私はもう行かなくちゃ。
だから、また私と律輝が巡り会えたら、今度は結婚でもしちゃおっか!!
またね。律輝」
あぁ、琥珀が行ってしまう。
でも、全然寂しくない。
また会おう、琥珀。
その出来事から、約7年が経った。
今だに第二の性の風潮はあるが、そんなに困ったものでは無い。
そういう僕は自分で言うのも何だが超一流企業の代表取締役を担っている。
そう、ここまでやってこれたのは紛れもない、琥珀のお陰だ。
何もかもは琥珀のおかげだった。
あの後、琥珀の学力に追いつくべく死ぬほど勉強した。
それも相まって、超偏差値の高い高校に入学することができ、留学もした。
自分自身でも驚くくらいに物事が上手くいってしまい、気づいたら社長席に
座っていた。
自分語りはさておき、とても大事な話をしよう。
まずは第二の性についてだ。
まぁ結論から簡単に言ってしまうと、僕が男になった。
まぁまぁいい金はかかったがな。
そして、琥珀についてだ。
現在、噂によると琥珀はとても有名な大学の教授になったらしい。
今は日本人として外国に日本語を教えているのだとか。
さて、そろそろ本題に入ろう。
遡ること3ヶ月前。
僕がいつも通り社長業務を行っていると、一通の手紙が届いた。
中身を要約すると、ようやくやるべきことがある程度片付いたから会いたい
というものだった。
これを読んだ時、やっと底が見えない努力も終わりだと少し泣いてしまった。
そして今日はその約束の日。8月31日だ。
待っている手が震えている。
今は11:58。あと2分で日付が変わってしまう。
「…久しぶりだね、律輝。」
『、っ琥珀。』
身長は変わっていないが、随分髪が伸びた琥珀が確かにそこに立っていた。
「….律輝は随分変わったね。私はそれも好きだけど」
『…..もう1回言うけど、僕は何年経っても琥珀が好きだよ。』
もう今は00:02。けど、9月1日じゃない。
まだ僕達は変わらない、8月32日だ。
僕は全然変わっていない琥珀をそっと抱きしめた。
________fin.
やっっっと終わった…..。
こんな文字数書いたことないて。
ようやく終わらせたぞるなっちぃぃぃぃぃぃx!!!!
てことでまだお昼だけど寝ます。
コメント
1件
こんなに頑張ったのうるを褒めてくれる子大募集!!!