【創作】マリオネットエンドロール

僕たちが生きている地球は、操られている。

そうしてもちろん僕たちも操られていて。

操り手は”神様”なんだってさ。

じゃあおままごとだ。

神様の思いつきで軌道が変わる、幼稚なおままごとなんだ。

それで、僕たちはコマだ。お人形。

で、僕たちを操る神様もコマなの。

上には上がいるんだよねぇ。

でもそんなのはどうでもいい。

深追いする必要なんてなんもないんだから。

ただ、連なっていればいい僕たち。

そういえば知ってる？

ある女の子がおままごとに使ってたお人形がね、ある日いなくなったんだって。

で、お母さんが捨てたって。

だけどね、帰ってきたらしいんだ。

歩いてるのを女の子は見た。

声が枯れるくらい泣いて、望んだ「帰ってくる」という気持ちは、叶った。

だけどそれを見た時、女の子は驚愕して、お人形を嫌ったのって。

それで、幾度も捨てに行ったけど、やっぱり帰ってきたんだ。

四肢を割いたとて、帰ってきた。

だから最後は神社に行った。

十字架に張り付けにして燃やされた。

それ以来帰って来ないんだって。

女の子もお人形も。

そんな奇妙な世を僕たちは生きるんだ。

話してあげよう、見せてあげよう、

まとわりつく粘着の生き方を。