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春千夜視点
キーンコーンカーンコーン……
この地域一帯に響き渡るチャイムの音。その音に俺は驚き、肩を小さく揺らす。やばい、遅刻確定だ。
春千夜 「………終わった…」
これまで遅刻したことはなかった。でも、行く途中の”月ノ夜神社”で痩せ細った野良猫を見つけて、そいつにコンビニで買ったパンを与えたりしてて……
今に至る…。
春千夜 「でもっ!!!猫可愛いかったしッッ、!!!」
蘭 「朝からそ〜んな大声出してどしたの〜?」
春千夜 「だってさっき月ノ夜神社で猫がい、………はぁ?!」
蘭 「おっはよぉ〜」
春千夜 「びっくりした、はよ、」
竜胆 「はよ、」
春千夜 「お前らふたりでひとつなんだな、」
蘭 「まぁね〜、」
そんなこと言ってたら学校が見えてきた。3人とも休まず走ってるから、息が荒い。
蘭 「ついたぁ〜!!」
竜胆 「はぁっ、はぁッ、ハァ、」
春千夜 「はぁ、やべぇぇ!!死ぬ、蘭!!お前走んの速いな、」
蘭 「えへっ」
春千夜 「きも、」
竜胆 「早く教室行こ、もう一限目始まってると思う」
春千夜 「あぁ、」
ガラッ
蘭 「おっはよ〜!」
竜胆 「はよ」
春千夜 「遅れた、」
先生 「おぉ、三途が遅れるなんて珍しいな、」
蘭 「え、俺は〜?」
先生 「いつものことだろ、」
蘭 「ひっどぉ〜、」
竜胆 「あ、数学の教科書忘れた」
春千夜 「C組のやつに頼めばよくね?」
竜胆 「そーだな!」
竜胆 「ちょっと行ってくるわ」
竜胆視点
(今日の朝、兄ちゃんが全然起きなくて叩き起こして三つ編みして……朝ご飯食べさせてたら7時42分。)
竜胆 「遅刻したら皆勤賞もらえねぇのかな」
ガラッ
竜胆 「しつれ〜い、イザナ〜!!」
イザナ 「何〜」
竜胆 「数学の教科書貸してくんね?」
イザナ 「りょ〜かい、鶴蝶、貸してやれ」
鶴蝶 「ん?あ、はいはい」
竜胆 「しつれ〜したぁ〜」
ガラッ
竜胆 「教科書と参考書まで貸してくれた…、買うか迷ってたからラッキー」
竜胆 「ただいま、」
先生 「よし、じゃあ授業再開するぞ〜」
視点無し
授業を真面目に受ける竜胆とクラスメイト。容赦なくスマホでInstagram用の写真を撮る蘭に、風と日差しが降り注ぐ窓際の机ですやすやと寝ている春千夜。
これが、月ノ夜高等学校、3年A組のいつもの風景。
コメント
4件
この話好きだなぁ〜
つづきみたい!ハート何位あったらいいんですか?