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俺と伊織の出会いは、高校3年生の春。
伊織は同じクラスのいじめられっ子だった。
俺は巻き込まれたくなくて、日々無視しながらやり過ごしてた
ある日、夜遅くに公園で座っている伊織を見かけた。
生気を失い力が全く入ってない顔をしている伊織を
俺は少し気になり、声をかけた。そこから少し話をしたんだ
主に愚痴や、相談を話してくれて、意外と面白かった。
俺は伊織の話を聞きたくて公園に通うようになったんだ
俺たちは毎日公園で話して、学校ではお互い顔さえ合わせなかった。
だからいじめてた奴らにはバレないと思ってた
伊織を虐めてた奴らにこのことがバレた。
放課後に校舎裏に呼び出され、次はお前を虐めてやるって言われたんだ
虐められたら無視されて、きっと伊織のようになる。
それが嫌で仕方なくて、なんでもするって言ってしまったんだ
いじめっ子たちはある条件を出した
伊織を夜12時、校門前に来させれば許してやるって
俺は承諾した。伊織を忘れ物を取りに行くと言って校門前に来させた
そして俺は忘れ物など取りにいかず、そのまま家に逃げ帰った
次の日、俺にはメールが届いた
そこには動画が添付されていて、伊織が太ったオジサンに犯される動画。
俺がスクールカーストなんかくだらないもののために伊織を、犠牲にしてしまった
【】
由鶴は少しずつ話してくれた。
時折泣きそうになり、言葉を詰まらせながらゆっくりと…
酒「俺の、せいなんだ。友達って言ってくれたのに…」
朝「…」
俺からは何も言えない。
ただただ、腕の中に顔を埋めた由鶴の隣に座ることしかできなかった。