「うーん届かない…」
と一生懸命にジュースを買おうとしてるのが
県立駿河高校野球部エース投手、2年生白狐ユウコ。
あの小さな体で120キロの剛速球投げる
jkだ。身長は160㌢。
私みたいな凡夫とは違う生き物だ。
「先輩大丈夫すか?」
と聞いたら
「ジュース買いたいのに届かないの…」
と答えた。
私は先輩の好きそうなスポドリを買って上げた。
「ありがとう!琴葉ちゃん」
と言い去って行った。
何故、私の名前を知ってるのだろう
と思ったが、気にしない事にした。
(昼休み)
「私、孤独なんだ…友達居ないし」
と言っていた。
「てゆうかなんで、こんな所に?」
と聞いた。
「聞かれたくなかったから…」
と悲しい目を見せた。
(とりあえずやばい)
と思った私は慰めると先輩は
「慰めなんて要らないよ…」
と泣きそうな目で返した、そして言葉を続けた。
「私は惨めだね、琴葉ちゃん…」
と言っていた。先輩に話を聞くと
家庭環境が悪いらしい。
「私、情け無いよね後輩に慰められて…」
と自分を卑下し続けているそして話すを続けた
「情け無いよね、エース投手なのに…」
とまた卑下をした。
「…」
私は黙ってしまった、言葉が自然に出なかった。
(部活)
「重い…」
と先輩はバットやボールが沢山入った
籠を1人で運んでいる。ピッチングは
「ナイスボール」
順調だった。
私は助っ人を装い、先輩を助ける
事にした。
「助っ人で来ました…1年の一条です宜しくお願いします。」
と緊張しながらも自己紹介をした。
私は内野のファーストを
やらせて貰うことになった。
1時間後
守備はそこそこ出来るようになってきた
練習が終わり次の日。
「ごめん、こんな話聞かせちゃって…」
と悲しい目をしながら言った
「え?」
と驚愕した。
「私は辞めれば皆ハッピーだよ…」
と無理やり笑顔を作って私を安心させようと
した。私は笑えなかった、
部活を辞める理由は
お母さんの為に
バイトを頑張らないと行けないらしい。
「先輩?」
と優しい声で言った
「何…惨めな私を笑うの? 」
と卑下している。
「自己犠牲が強いんですよ先輩は」
と私は笑う素振りを見せずに言った。
「そんな訳…」
と答えた
「朝買ったスポドリもタキナ先輩の為に…」
と私は言った
「そうだよ…私には欲が無いんだ」
と返事をした。それから続けた。
「欲があったら駄目だから…」
と意味深な言葉を言い出した。
「先輩?これは自分の人生ですよ?
他人のではありません…」
と先輩を諭した。
「分かってるよけど、 出来ない…」
と昨日の元気さが嘘の様だった
「先輩は欲しい物有ります?」
と聞いた。
「無いよ、有ったら殴られちゃう…」
と家庭が相当に悪いらしくて
背中には痣が出来ていた。
「今すぐ警察に!」
と携帯で掛けようとしたが
「辞めて、私苦しいの私の気持ちなんて分からないよね…」
と謎だった、だが私は携帯を置いた。
「膝枕します、安心しますよ?」
と無理くり作った笑顔で言った。
「…」
と黙ってしまった。
私は先輩を誘導する為に
膝をポンポンした。
「…」
黙って髪を解き、私を屋上へ案内した。
屋上に着くなり
「私がここで●ぬって言ったらどうする?」
と悲しい目で言った。黒い髪が
靡いていた。
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