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自分が大嫌いだった。
周りの人間も大嫌いだった。
叫びたくて仕方ない。
暴れ出したくて仕方ない。
何もかも壊して、消えてくれれば。
何度も何度も何度も何度も頭の中で繰り返される皆の声、聞こえない筈の皆の声。蔑むような、気味悪がるような、その眼差しが嫌い。
自分が嫌いだから、自分の真似をする者、自分と似ている輩、昔の自分と重なる子供、全部殺したくなった。
ただでさえ自分を殺したくて仕方ないのに、消したいのに…
毎回毎回フラッシュバックするんだ。
あいつらのせいであいつらのせいだ。
自分を嫌う自分を、自分への怒りを抑えられなくなりそうだった。
普通の人間にはなれないけど、自分なりに普通の人間と同じ位にはなれたつもりだ。例えそうでなかったとしても、流れている血が違ったとしても、別に大した事じゃないのかも知れない。それでも異常者は他の健常者達と同じ人間だと思われたかったんだ。
いや…そう思いたかったんだ。
