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ある日、僕は人を殺した。無差別殺人を犯し、死刑囚として刑務所にいる。11人が死亡し3人重軽傷を負ったらしい。僕にしては良い出来だ。取り調べの時に「反省をしていないのか。被害者の気持ちを考えろ。」と言われたが、もちろん反省なんかしてないし、被害者の気持ちなんて分かるわけない。僕は悪くない。
僕の生まれは青森県。だが記憶は全くない。何故なら生まれて直ぐに施設に預けられたから。この預けられた施設は普通の施設ではなかった。訳アリの親が存在が分からないように戸籍のない子供を預ける為の施設だ。
掃除に洗濯、そしてご飯も自分で用意した。施設長の気分が悪ければ、外に投げ出されたり、施設の中に入れてくれなかったり、暴言を吐かれたり、番号で呼ばれたり、奴隷のような生活で生きた心地がしなかった。でもそれが当たり前なんだと思ってた。
もちろん学校なんかに通わせてくれなかったし、施設の門の外に出ることも禁止だった。
僕が15歳を迎えた頃、施設から逃げ出した。必死に走り、廃虚に入った。
なぜ逃げだしたかって?
怖くなったんだ。その日は施設の人がとても機嫌が悪く、包丁を突きつけられた。このままでは死ぬと感じた。だから逃げた。
そしてその恐怖は、憎しみへと変わった。人間は全員信じられなくなった。
そして僕は、人間を苦しめる為の計画を立て始めた。
まずは手始めに、僕がいた施設を燃やした。いい気分だった。微かに聞こえる悲鳴と焼ける匂い。最高だー!
次に、線路に爆弾を仕掛けた。電車が近寄って来たら、ボタンを押す。バーンと電車は崩れ、人が飛び散った。凄く面白い。
その後、秋葉原での無差別殺人を計画し、実行しようと思ったが、実行する前に警察に捕まった。
遺族の人が僕のことを恨んでいると警察は言った。でも、僕が殺した奴らは幸せに生きてきたんだろ?名前だってもらえたんだろ?
あれから8年後、死刑が執行され僕は死んだ。
—————————-完——————————