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⚠ 注意書き ⚠
BL小説のため、耐性がない方、関係者の方、また、 時系列、解釈違いが許せない方は閲覧をご遠慮ください。
妄想吐き出し上等で大丈夫な方のみどうぞ!
こちらのお話は元々、今執筆中のミンドリー×ぺいん小説の後語り的な物として用意していました。
が、執筆中の物が当初の予定より超長編になりそうで、書き切れるか分からないため先にこちらを掲載します;;
前提として、「夫婦だけどミンドリーの片思いだった状態からぺいんも意識し始め、満を持して両思いになれた」という状況です!
甘々1人語り系。短め。
『俺の奥さんが最近可愛すぎる件について。』
先日、俺のことを好きだと意識し始めてから、明らかに彼の態度が変わっている。今までであれば、同僚たちと何変わらず同一の接し方だったはずなのに、近頃やたらと目が合う。
明らかにチラチラこちらを見ている。
様子を窺っていると言うより、「好きな人を目で追ってしまう」というやつである。
なんなら時折頬を赤らめている。
可愛すぎる。
指摘するともう見てもらえない気がするので、絶対本人には言わないが。
そして、自分を呼ぶことが増えた。
普段からよく声掛けをする彼であったが、他愛もない用事であったり、他者との会話の最中によく名前を呼んでくれる。
「ミンドリー、ミンドリー!」
「マジかよ〜!そんなことある!?え、ミンドリーもなったことある!?」
「ミンドリー大丈夫?」
「何があったの?ミンドリーは知ってる?」
「ミーンードーリー!」
その度に俺の口許は思わず緩む。
ねぇ、明らかに呼ぶ回数、増えてるよ。
指摘するともう呼んでもらえない気がするので、絶対本人には言わないが。
更には人けがないところで抱きついてくることがしばしばある。
いや、人けが無い場合は必ずと言っていい。
ので、最近は少し意識して人のいない場所で事務作業をするようにしている。
すると、不思議と彼がやってくるのだ。
まるで犬ルリやリオ君のように犬耳がぴょこぴょこ動いているような幻覚まで見えてしまいそうだ。
自分以外人のいない部屋へやってきて、コソコソと近づいては、「ミンドリー何やってんの?」と聞き、「経費申請書の確認してるだけだよ」と、急ぎの用事ではないアピールをすると、「ふーん…」と言いながらキョロキョロと辺りを見回す。
そんな彼の様子が可愛くて。
愛おしくて。
からかうとか、そんな幼稚なことをするのも惜しい。
全て受け入れて包みこんでしまいたい感情に駆られる。
立ち上がり、両手を広げて、「ん」と言うと、一旦彼は顔を背け、真っ赤になった耳をこちらに見せてから、黙って抱きついてくれる。
なんて愛おしいのだろう。
たまらずぎゅっと両手に力を込めて抱き返すと、少し苦しそうにするので、腕を緩め、右手で彼の黄金の髪をそっと撫でる。
耳を赤くしたまま、ゴロゴロと喉を鳴らすように自分の胸に顔を押し付けて来る様は愛らしくて堪らない。
左手で彼の腰を抱きしめたまま、右手で彼の前髪を軽くすくい、無防備になった額にチュッと軽く口付ける。
「好きだよ」
耳元でそう囁くと、彼の全身は沸騰寸前と言わんばかりに熱を持ち、自分の胸に顔を埋めたまま、小さく呟く。
「……おれも。」
俺の奥さんは可愛すぎる。
可愛い、今は俺だけの、黄金の風。