テラーノベル
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ここへ閉じ込められて3日が過ぎた
ベッド以外何もなかった部屋には大きなテレビが床へ直に置かれている
俺はベッドで膝を抱えたまま、リモコンを手に持ちポチポチとチャンネルを変えて流し見をしていた
今日は朝からエクスさんが居ない
夕方までには帰って来ると言い、昼ごはんがお盆に乗せられて用意されていた
だが腹が減ってる気がしない
俺は新しいペットボトルの蓋を開け、水へ口をつける
スマホも無く、時間を潰せるものはテレビだけ
太陽が差し込む温かい部屋で、自然に瞼が落ちて来る
足元に畳んであった毛布を引っ張り、身体に羽織るとそのまま体を横にした
軽く目を閉じただけなのにすぐに眠りについた様だった
部屋の外で物音が聞こえる
きっとエクスさんが帰って来たんだろう
すぐに俺のいる部屋の鍵を開ける音がした
俺は目を擦りながら体を起こすと扉が開かれる
「小柳、ただいま」
「‥‥‥‥‥‥」
まだ起きたばかりでぼーっとしている俺の元へ来るとエクスさんの手が俺の顎を掬い上げる
上を向かせられたと思うとすぐに唇が重なった
「‥‥っ」
「‥‥‥‥小柳?」
一度入って来た舌がすぐに引っ込められると唇が離れて行く
またされるのかと思った俺はホッとしながらエクスさんの顔を見た
エクスさんが俺の額に手のひらを充てる
「小柳熱あるかも」
「え‥‥?」
俺も自分で額を触ってみる
が、自分ではよくわからなかった
「ご飯食べられなかった?具合悪い?」
「いや、特に悪くは‥‥‥‥ほっといて下さい」
危ねぇ‥‥
普通に話しそうになった
でも俺はエクスさんを許した訳じゃないし、エクスさんのものになった訳でもない
プイッとエクスさんから顔を背けると俺は座ったまま毛布を体に巻きつけた
「そんな事してないで横になって」
「いいからほっとけよ」
「熱あるよ?」
「具合悪くない」
俺の態度に呆れたのか、エクスさんが部屋から出て行った
どうせならこのまま家に帰して欲しい
もう一度額に手を充てるけど、熱があるとは思えない
頭だって痛くないし
でもなんだかさっきから眠い‥‥
俺はまたその場所に蹲って目を閉じた
少しだけ目を瞑ったつもりだったのに、目を覚ますと窓の外が真っ暗になっていた
そして開いた瞼が熱く感じる
それに俺の頭に乗ってるのは‥‥
濡れたタオルだ
俺はタオルを手に取り体を起こそうとした
そこで視界の端にエクスさんを捉えた
エクスさんはベッドにもたれ掛かりながら眠っている
隣には小さなテーブルが置かれ、この上にはラップがかけられたお粥があった
時計を見ると午前3時
チラッとエクスさんの顔を見た
‥‥なんなんだよ
こんな事されたって俺は好きになんかならないんだからな
.
#この物語はフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません
蛇子_tako
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コメント
6件
ロウ君が好きで心配なエクスさんとやっぱりツンデレなロウ君との関係性が最高です!
うわー、この3日間の閉塞感とエクスさんへの複雑な心の揺れ、すごく伝わってきた。熱出してるのに「ほっといて」って強がるところとか、寝てる間に看病されてるのに「好きになんかならない」って自分に言い聞かせてる感じ、もう切なくて…。この「なんなんだよ」の一言に、憎めない気持ちが滲んでるのがいいんだよな。次の展開が気になる!