ある日天使が目の前に現れて
「貴方は普通に生きていますか?」
と聞いてきたら貴方は何と答えますか?
普通に平凡に過ごしていますという人も居れば
私なんか 普通じゃありませんと言う人も居るでしょう
私はこの問いに答えられなかった
ある日 目の前に白い羽を背中につけて、天使の輪を手に持った天使が現れた。
私は「天使の輪は普通、頭にあるものでしょ?」と尋ねた。
「なんで君はこれが天使の輪だと思ったの?」
天使が持っている輪っかで天使の輪じゃない訳…と思い言い返そうとした時、
「なんで僕が天使だと分かったの?」
白い服を着て羽が生えていて輪っかがある、天使以外に何がある。
「天使の皮を被った悪魔かも、天使じゃなくて人間かもよ?」
何を言っているんだろうか。ネットで調べたら1発で出てくるザ・天使じゃないか。
「普通に考えて天使じゃない、」
「普通に考え … ?」
そこで途切れた、目が覚めた、悪い夢だ よくある夢落ちってやつ。
さ 、 学校に行こう
制服 、いや …
ジャージに着替えて下に降りる
「またジャージ?普通に制服着なさいよ、」
呆れた様子で言ってくる母。
知らないよそんなの、勝手じゃん、
心の呟きは当たり前に聞こえない。
無視してパンを口に突っ込み家を出る
髪は… 結ばなくていいや、そもそも自分に長い髪があるのを信じたくない。
学校についても普通におはようと言うだけ。立って、礼して、座って、これだけ。
普通の朝、変な夢のせいで寝た気がしてない。授業中だけど寝てしまった。
皆は普通に授業をしているのに寝た。
またあの天使。今度は天使の輪が欠けている、なにも喋らない。何故か、本を渡された。
題名が無い。表紙も白く裏表紙も同じ
中身は 少し書いてある、日記だろうか
「続き書けって?」
天使はにこっと笑って姿を消した。
「何だこの本…」
先生の声。寝てるのバレたかな。
「読書が好きなのは良いが授業中はしまえ。」
間一髪。頷き、返事をする。
特に何も考えず授業が終わりや学校が終わり帰ってきた。
さっきの日記でも見てみようか。