山荘物語

「あの、ムーちゃんと一緒に、私のネコを飼ってもいいですか?」ムーちゃんとはムハンマドの事である。亜漕は「ああいいよ。連れて来なよ。名前なんて言うの?」と言った。山富士「クレオパトラ…」「あっ、そう。」

夕飯後、バイト達は等身大の寝釈迦を作ろうとしていた。東南アジアの寺院の写真を見ながらである。「やっぱ、色はゴールドだね。ご利益がある様に。」「そうそう」「ホントホント」各自納得し、大仏を横にした様なニューハーフの様なものが出来上がった。

「ま、良いじゃん。うちはニューハーフの檀家多いし。ねえ、金隠さん?」「ああ、ゲイも多いし、芸は身の助けって事で技能向上の御札もよく頼まれるよ。」夫婦はご満悦だった。