ゴォォォ…
どこからか吹く風の音。
掠れていた景色が少しずつ 鮮明に映し出されていく。
???『…よかった、気が付いたんだね』
最初に俺の目に入ったのは、5つぐらい歳が離れた人。
周りの風景を見ると、どうやらここは学校のようだ。
Tubasa/翼颯『…なんで学校にいんだ?』
俺はふと思う。
…そういえば、他のメンバーはどこにいったのだろうか。
???『…今、ここにいるのは君と僕だけなんだ』
と、少年は言った。
Tubasa/翼颯『…そうなんだな、俺は風神翼颯。気が付いたら、この部屋にいて…』
???『僕は相川潤です。僕も気が付いたらこの部屋にいて…』
◇相川潤(アイカワ ジュン)
現在 高校1年生。
部活帰り途中 罪人ゲームに巻き込まれた。
俺 翼颯と同じ部屋にいた。
Zyun/潤『それにしても…ここは学校?なんだか、様子がおかしいような…』
潤は疑問に思う。たしかに、今 この現状を見ていると…少し疑問に思うところはいくつかある。
Tubasa/翼颯『扉が開かねぇ…』
教室のドアは、何故か不思議な力で閉じられている。
アイツ(ピエロ)の目的は一体なんだろうか。
ピエロ『ケケケッ…ようこそ、罪人ゲームへ!』
高笑いするピエロの声。
Zyun/潤『ざ…罪人ゲーム?』
潤は初めて、聞いた言葉に戸惑っている。
簡単に言うと…有罪ゲームみたいなものか。
ピエロ「『お前達の罪状は、“業務上過失致傷“や*“横領罪”*など種類豊富な物ばかり…ケケッ』」
たしかに、罪状は種類豊富なものばかりだ。
Tubasa/翼颯『…一体何が目的なんだ?』
ピエロ『目的は1つ…君達を売り物として売りさばくため…』
つまり、俺達は…”*見世物”*として売りさばかれている…ということか___
俺達は暫く無言になっていると…
キーンコーンカーンコーン
学校のチャイムが聞こえた。
ピエロ『…おや、そろそろ会議の時間だ。それでは、楽しんできてもらおう…』
恐怖と疑いの世界へ___
次回 ついに第1章の物語が始まる__
生存者は18名。誰が人狼なのか…皆様も、推理しながらお楽しみください。
それでは、今回使われる部屋や今回の物語についてをご紹介します。
○今回の物語について
プレイヤー達が目を覚ますと、そこはかなり前に寂れた廃校だった。
黒幕は、Tubasaくん達を*“売り物”*として売りさばこうとしている。
○部屋について
・教室/人狼追放会議に使われる部屋。
・自室/空き教室が改築され、新たに作り出された。
1人 1部屋用意されており、役職者には特別な端末や装備が置いてある。
・食堂/様々な料理を作ることが出来る場所。
会議場所としても有効活用に使われる。
・屋上&屋外プール/処刑場所として使われる場所。
○今回の役職について
〜村人陣営〜
・生徒/6名 ・占い師/1名
・霊能者/1名 ・狩人/1名 ・共有者/2名
〜人狼陣営〜 〜第3陣営〜
・人狼/2名 ・狂人/1名 ・妖狐/1名
以上 15人村
それでは、第1章の世界へ行きましょう…
次回#第1章 1日目に続く___