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20XX/10/07
なんとか石川を自分の家の中へ連れてくる事が出来た。家に連れてきた後も叫んで抵抗ばかりする物だったので、一度躊躇したが、彼の体内に電流を流して大人しくさせた。
石川を拉致する間、まさか自分の計画がここまで上手く行くとも思っていなかった。
簡単に流れを記しておこう
僕は「新しい医療と観光を組み合わせたプロジェクトの企画書がある。今夜、僕の家で君の意見を聞きたくてね」と彼に告げた。
石川は自分の専門知識や地位が認められたと感じたのか、はたまた金沢譲りのプライドが擽られたのか。嬉しそうに目を見開いていた。「自分がプロジェクトを成功させなければ」という責任感から、あっさり言う事を信じ込み、ホイホイと僕の家へ着いてきた。
玄関に入るなり、彼は不安そうに辺りを見回す物だから
少し茶菓子を出したのち、形式的なプレゼンを実施し彼の警戒心をある程度解いてやった
プレゼンの発表が終わると同時に、石川は玄関へ爪先を向ける。
僕は咄嗟に彼の腕を掴んでこちらへ引き寄せた。
驚き、どうしたのか僕に問いかける石川。
戸惑う彼の腿にスタンガンを素早く押し込み、致命傷とはならない程度の電流を流し込んだ。スタンガンが一瞬のうちにして激しく点滅し、石川が短い悲鳴を上げる。
電流をまともに食らった彼はそのまま床に崩れ落ちてしまう。同時に無防備に浅葱色の手足が投げ出され、指先がピクピクと震えていた。
何が起こったのか理解した途端、彼は僕を涙目で睨む。
「と、富山…!?一体…どがいなつもりなが!」
痛みで震える口を必死に動かし、怒りをあらわにする石川。
そんな彼を見た僕は思わず己の口角が緩んでしまう。僕の表情を見た途端、彼は恐怖と呆れが渦巻く瞳を自分に向ける。
僕は彼を抱え、事前に用意してあった医療用のベッドにゆっくり寝かせた。
暫く動けない石川の姿を拝んでおきたかったが、放電の効果がもう少しで切れる。僕は彼を恍惚の表情で見つめながら
「しばらく、ここで待っていて」
と言った後、彼の額へ口づけを行う。
石川は混乱している様子だったが、僕は構わず拘束具を取りに自室へ向かう。
分厚い手錠と足枷、縄を手に取り、医療用のベッドへ戻ると
再び床に座り込み、立てずにぶるぶると震えている石川がいた。どうせ成功するはずも無いのに、僕がいない少しの間で脱走を図ったのだろう。
僕と目が合った時、石川は喉で短く息を吸う。拘束具が彼の視界に入った途端、彼は腕を使い後退ろうとする。
僕は無表情のまま、彼の目の前でかがむ。その後僕は沈黙したまま、彼の目を見つめた。
「ご、、ごめんなさっ…」
沈黙に耐え切れず、石川が口を開く。
僕はにっこり笑い、彼の季肋部を掴む。そして、猫を持ち上げる按配でそっと抱きかかえ、再びベッドの上に戻した。彼の涙を親指で掬うと同時に、頬を手のひらで撫でる。
「怒って無いよ、大丈夫だから」
そう穏やかな声で慰めてやった後、彼に手錠と足枷を嵌めた。
次に、阻血によっておこる手足の痺れを促す為、彼の腕、太腿にきつく縄を巻き付ける。
「、!?い、痛い…!!やめんかえっ!」
大きな声で吠えるが、僕の言った事を守らないお前が悪い。怒っていないけれど、軽い躾は必要だろう。
今日は夜遅いので、寝る事にする。また明日、石川の様子を見に行くことにしよう。