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[ずっと一緒に居れたらいいのに…]
第一章[愛を頂戴なんて。]
教室の窓から入る風に髪を揺らし外を見ていると一羽の鳥が手に乗って来た。
僕は鳥に笑顔で微笑んだ。
[君は翼があって素敵だね。僕もいつか空を飛んでみたい。]
そう言った後鳥は飛んで行った。
肩に僅かに重さを感じ振り向くと触覚の長い綺麗な顔立ちの子が僕を見ていた。
[僕に何か用。?]
少し間が空き何秒か経った。
[俺と友達になって欲しいって思って…]
少し驚いた顔でその子を見た僕は頷きながら
[いいよ。]って答えた。
その子は笑顔で何回も嬉しいと言っているが僕には少し怖さを感じた。
友達になったハズなのに何故かその子は恋人にでもなったかの様な行動と言動になり始めたからだ。
昼ご飯の時間になりご飯を食べようとした時その子は来た。
[俺と一緒に食べよ!せっかくなら中庭で食べない?]
一緒に食べる事は別に構わなかった僕はその子に着いて行った。
どうして僕は手を繋いでるのか理解が出来なかった。
でも、別に嫌じゃないから振り払わなかった。
[着いたよ!食べよっか!]
変な事考えてたら中庭に着いていた。
周りには誰も居なく木の下のベンチに二人きりだった。
ふと隣を見るとその子との顔の距離が近く僕はドキッとして顔が赤くなった。
[どうしたのそんな顔赤くしてw]
[な、何もないよ…。]
弁当箱の蓋を開け僕の大好物のウィンナーから食べた。
やけに視線を感じるなと思ったらその子は僕を静かに見ていた。
[どうしたの…食べないの?]
聞かれてハッとしたのかその子は食べ始めた。
その子の弁当を見ると僕の大好きな食べ物しかなかった。
[君の弁当僕の大好きな食べ物しかないね。君も好きなの?]
その子は僕の目をジーッと見た後微笑みながら答えた。
[うん]
……”俺が君の好物を知らない訳ないだろ”
ボソッとその子は何か言った気がして聞き返したけど、答えてはくれなかった。
放課後になりその子はすぐ僕の元へ走って来た。
[ねぇ、この後遊びに行かない?]
たまたま財布を持って来てたから放課後誰かと遊ぶの初めてだし遊ぶ事にした。
[俺駅前のケーキ屋行きたい!]
僕は頷き二人で門を出てケーキ屋に向かう道中その子はまた手を繋いで来た。
寂しいのかなとか寒いのかなとか思いながらもあまり気にせずに歩いてるとケーキ屋の前に居た。
ケーキ屋に入り店員のいらっしゃいませを聞きながら席に座った。
[何食べる?俺はチョコパフェがいいな]
[んじゃ、僕はショートケーキ。]
店員を呼び注文を終え来るのを待っているとその子は小声で何か言った。
だけど、僕には全く聞こえなかった。
何分か経ちケーキが来た。
[すげぇ美味そう!俺パフェ初めて食べるかも!]
僕はフッと微笑んだ。
[なぁ今日君の家行っていい?]
僕は驚いた。
本当に今日友達になったのかとも疑い始めたが事実は変わらない。
幸い今日と明日は親が居なく帰って来るのは明明後日とかだったから僕は家に来る事を許可した。
[マジ!?やった〜!]
笑顔で僕の手を握りながら感謝を伝えられケーキも食べ終わりケーキ屋を出た。
僕の家は割と近くにあり、歩いて10分も経たないうちに家に着いた。
太陽も完全に沈み夜が来た。
[はぁ〜楽しかった〜!色々ありがとう]
お風呂もご飯も食べ終わり個人で好きな事をし始めた。
急に足に重さを感じ下を見るとその子は寝落ちていた。
ふと近くに画面の開いたスマホがあり画面を見ると僕はゾッとした。
画面には愛してるや好きの文字が沢山あり所々に僕の写真が沢山あった。
[どうしたの…?あっ。]
声に驚き前を見るとその子は笑顔から暗い顔に変わっていった。
[見たんだ?仕方ないか。俺も開きっぱなしで寝落ちてしまったのが悪いし。]
その子はどんどん僕に近付いて来て耳元で何かを言った。
[ねぇ、お願い。愛してるって言って?好きでもいいから。]
僕は恐怖でいっぱいになった。
友達にそれも男に写真も撮られ挙句愛をせびられている。
言ったら終わるのだろうけど、それよりも恐怖が勝って黙ってその子を見つめてしまった。
その子は割と力が強く退かす事も出来なかった。
[…何で言ってくれないの?俺はずっと君を見て来てずっと好きなのに…]
チュッ…。
[僕は君の友達で居たい…]
僕は恐怖も冷め冷静に返した。
[だったら、どうしたら君と恋人になれる?]
そんな事は僕は知らないとか思いながらも答えた。
[まだ友達になったばかりだしこのままずっと仲良く出来たら考える。]
その子は泣きながら僕を抱き締め落ち着くまでそのままで居た。
気付けば僕も何故かその子のその姿が愛しく思い始めて来たけど、恋人はまだ遠い気がした。
[…俺は君を愛してる。]
その子は小声で僕に言った。
読んでくれてありがとうございました。
一括りで言うとBLですね。
コメントとかいいねしてくれると嬉しいです。
続きはないつもりですが、好評でしたら考えます。
文…くー