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そして、1週間後、卵焼き器が出来上がり、醤油、みりん、も発酵魔導師によって作られた。
「何だ?
その黒い液体は?
イカ墨か?」
まぁ、そういう反応よね。
私は陛下に説明する。
「これは、大豆、小麦、塩を発酵させて液を絞った、醤油、という調味料にございます。
この黄金色の液体はみりん、簡単に言えば酒と砂糖分でできております。
これに、出汁と砂糖、卵を混ぜて、ある物を作るのにございます。」
「ほ、ほぉ…?
ある物とは!?」
「まぁまぁ、とりあえず調理場に向かいましょう。」
「俺も行くのか!?」
「当たり前にございましょう?
誰が試食するのですか?」
「そなたの料理…
食べられるのか…?」
「し、失礼なっ!
食べられますわよっ!」
そして、後宮の調理場を借り、私は卵焼き器に油を注ぐ。
十分に加熱したところで、卵液を少量ずつ入れていく。
「なんだ、卵液がまだ余っているでは無いか。
もっとドバッと!」
「あほ。
これで良いのです。
よく見てくださいませ!」
「あー!
皇帝陛下の俺にあほと申したな!
不敬罪だぞ!」
どうでもいいことでムキになる陛下をよそに、私はフライ返しでクルクルと卵を巻く。
「お、おぉー…!
卵が巻かれておる…!」
そして、綺麗に巻いた卵焼きを包丁で切った。
「こ、こ、これが、卵焼き…!」
「まぁ、正確にはだし巻き卵焼き、でございますがね。
どうぞ、食べてみてください。」
「わ、分かった。」
陛下は恐る恐る卵焼きを食べた。
すると…!
「おぉぉぉぉぉ!?
なんと、深い味わい!?
塩分と出汁と、まろやかなコクが卵焼きから染み出しておる!!!」
大成功なようだ!
それから、エッティの街に卵焼き屋を作った。
メニューは…
プレーン
チーズ
たらこ
えび
ネギ
大葉
鶏肉
豚肉
牛肉
ミートソース
ソーセージ
大根
の12種類である。
特にチーズとネギとソーセージは美味しいと大人気となり、卵焼き屋には常に行列ができた。
こうした、エッティの街は卵焼きの街として栄え始めたのだった。
陛下の好物に卵焼きとオムライスが加わったのは、言うまでも無かったとさ。