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そう、怪獣と戦う彼は紛れもなく俺だった。
俺みたいなクマも無いし、髪もちゃんとセットしてあるものの、顔が同じだ。
まだ夢なのか?と思い頬をつねる。
…夢じゃない。
嘘みたいなことだけど、信じるしかないのか。
とりあえず、降りてみる事にした。
まあ、降りた途端に戦いは終わったのだけど。
無事に俺が勝っていた。皆に賞賛され、胴上げもされていた。
俺も嬉しい気分になった。まるで俺の事みたいに──
だけど違うんだ、俺。気を持て。あれは本物の俺じゃない、はず。
そう言い聞かせるも、彼は全く俺の見た目をしていたからどうしようも無いけどな。
でも、彼は俺の生き別れの弟の可能性だってある。
ましてや、顔が似ているだけの赤の他人かもしれないしな。
彼はまた、俺を見つけてこう言った。
「 は…?なんで俺が… 」
全く同じことを言っていて、少し笑えてきた。
俺だって聞きたいもんな。
そう少し気が緩んだ時、彼の声を聞いて皆が俺の方を向いた。
「 あなた、あのヒーローの双子さん!? 」
「 そっくり〜!! 」
「 もしや、君もヒーローだったり! 」
色々な言葉を投げられる。
「 ちょ、ちょっと 」
俺は人の視線は苦手なのに。
なんでこんな目に…彼を睨む。
まあ、悪い気もしないけど。…何言ってるんだ、俺。
「 後で、色々話が聞きたいです。 」
そんな俺の気を遮るように、彼は言った。
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MaruM
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