テラーノベル
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好きなんて言わなきゃよかった。
そう後悔したときにはもう遅い。
昨日の放課後、誰もいなくなった教室で、クラスの人気者、塁人に告白した。
結果は当たり前に振られた。
「ごめん。瑠夏のこと友達としか見れない」
そう、気まずそうに振られた。
ぶっちゃけこうなるのはわかっていた。
ちゃんと伝えて、すっきりしたかっただけだ。
「…このことは誰にでも言わないでおくから。」
塁人は確かにそう言った。その言葉を信じて安心してた。
翌朝。
教室に入った瞬間、空気がおかしかった。
みんなの視線が私に集まっている。
「ねえ昨日さ…」「えやば。それまじ?」
私の机の近くに、普段はあまり話すはずのない女子たちが溜まっていた。
ポケットの中でスマホに何度も通知が来ているのがわかった。
学年グループチャットで「瑠夏が塁人に告白して、こてんぱんに振られたらしいw」
というメッセージとともに、動画まで送られていた。
匿名なので送り主はわからない。
心臓がバクバクして、呼吸がしづらくなった。
「あ、本人きた」
誰かが大きい声で言った。
その言葉に続いて、私を煽るような言葉が飛び交う。
「振られてどんなお気持ちですか?w」「可哀想に」「掃除当番変わろうか?」
その中心にいた塁人は、私の顔を見て一瞬で目を逸らした。
少し笑ってスマホをいじっているのを見て、全部察した。
――こいつがみんなに言いふらしたんだ。
私にとっては勇気を振り絞った初めての告白だったのに、こいつにとってはネタでしかなかったんだ。
悔しくて、情けなくて、涙が出そうになった。
スマホの通知音は未だに鳴り止まない。
塁人も告白も、みんな大嫌いだ。
告白なんてしなきゃよかった。
コメント
1件
告白、本当に勇気のいることだったのに、その気持ちをネタにされるなんて…心が痛みました。塁人が「言わないでおく」と言ったときの希望と、翌朝の空気の違いが切なくて。スマホの通知が鳴り止まない描写に、自分もあの教室にいるような息苦しさを覚えました。「好きなんて言わなきゃよかった」で始まる一文に、すでに全部の後悔が詰まっていて、グッときました。続き、気になります…!