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俺は無力だ。
ある日、敵軍に居座る場がバレてしまった。
戦友であり親友である君と他複数人、戦闘機で爆撃されたらすぐにおしまいだ。
私たちは足早に片付け居座っていた場所を立ち去った。
親友と生きて母国に帰りたい。この思いだけが俺を支えていた。
今此処で死んだらダメだっとより一層その死の恐怖が迫る中、
俺の足元にに敵軍が投げたであろう手榴弾が転がってきた。
しんでしまう。一瞬で悟り動けなくなった。
横から凄い力で何かに押し飛ばされた。
気づいた時にはもう爆発してしまった。
それと同時に血生臭い匂いが周辺に漂った。
「まずい誰か負傷した」そんなことを思ったがもっと最悪なことを俺の眼球が突きつけた。
そこには腹が裂け、片足も欠損した親友が横たわっていたのだから。
彼から飛び出し、頬についた肉は、俺の頬をなぞっていくにつれて冷たくなっていった。
もう助かる事はない、即死だったのだろう。
その悲惨な有様に俺は胃の中のものを全て吐き出してしまった。さっきまで動いていた心臓はこんなにも早く止まってしまうのか。
さっきまで動いていたじゃないか。
なぁ、一緒に母国に帰るんじゃないのか?
目を覚ましてくれよ。
だが生き返るわけもない。俺の目から溢れでた雫はポタポタと地面に落ち、俺の視界を歪ませた。
まだ親友に伝えたいことがどれほどあったか。数など知る由もない。
基地に帰っても生きた心地がしなかった。
あの時、俺が手榴弾を少しでも遠くに投げれたのならどれほど良かったか。
なんで?この言葉だけが心の中で竜巻のように回っていた。
もう何も考えられない。
俺は護身用のM1911を取り出し、頭に押しつけ、親友に会いたい一心で引き金を引いた。
俺の判断は間違えていた。
延髄に当たらず即死じゃなかった。
だが不思議と後悔はなかった。
これほど残酷な世界なのか。
また命に変わるのならば、
もうヒトにはなりたくない。