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兄弟の絆
僕と違ってお兄ちゃんは頭も良くて性格も良く、運動もできた。そんなお兄ちゃんがお母さんは誇りだった。お母さんは僕とお兄ちゃんをよく比べたが、お兄ちゃんは何も出来ない僕を責めたりはしな かった。そんな僕にお兄ちゃんは優しくしてくれてそんな毎日が続けばいいと思ってた、ある日お兄ちゃんが一人暮らしをすることになった僕はとても悲しかった。なぜなら僕にとってお兄ちゃんは味方であり、唯一優しくしてくれた。お兄ちゃんが出て行って間もなく、お母さんは僕に冷たくなった。最初からあまり愛されてないことくらい分かってたが、改めて僕はお母さんからしたら物だと思われているのは少し心が痛かった。僕も早くこの家から出て行くため必死にバイトしてお金も貯めた。そして僕は高校を卒業し、一人暮らしを始めた。一人暮らしを始めて数年後お医者さんから1本の電話があった。それは、お兄ちゃんが自殺未遂をしたという電話だった。僕はあんなに楽しそうだったお兄ちゃんがそんなことをするはずがないと思いながらも病院に向かった。僕が目にしたのは泣き叫ぶお母さんの姿と集中治療室にいるお兄ちゃんだった僕はこの現状が信じられなかった。そんな僕はお兄ちゃんが目を覚ますのをずっと待っていた。数日後お兄ちゃんが目を覚ましたそんなお兄ちゃんが僕を見て涙を流しごめんなと言った。僕はお兄ちゃんに沢山聞きたいことがあったが、お兄ちゃんのやつれてる姿を見て、お兄ちゃんはお母さんの期待に答えるのが苦痛で辛かったのだと理解した。僕はふと小さい頃の記憶がよみがえった。お兄ちゃんは昔僕にこんなことを言ってきたことを『 お前は自分がやりたい事をして楽しく生きろ』低学年の僕にはまだお兄ちゃんの言っていたことは理解できなかったが、今は理解出来る。お兄ちゃんは今まで僕に負担をかけないように守ってくれたんだと。それに気づいた僕はお兄ちゃんに今までありがとうと言いながらお兄ちゃんの隣で涙を堪えた。そんな僕を見て、お兄ちゃんは僕の頭を優しく撫でた。お兄ちゃんが退院した後僕達兄弟は親子の縁をきることにした、始めは驚いていたがこんな事があったのだ。あっさりと承諾してくれた。それから僕達兄弟は自分がやりたかった事、やりたかった仕事をした。僕はお兄ちゃんを守るため警察官になった。僕はこの仕事を誇りに思っている。