21日目
꒷꒦ ???? 視点 ꒷꒦
夏祭り会場。
沢山人が居て、皆浴衣を着ていたりしていてすっごく楽しそう。
今日はニーゴの皆と集まって夏祭りに行く約束をしてたから、待ち合わせの場所に来たんだけど、瑞希と私だけしかまだ居ない。
「ねぇ、瑞希」
『ん~?』
「夏祭り、誘ってくれて…ありがとう」
『……!…ふふっ、どういたしまして! 』
瑞希はベンチを立ち、浴衣を私に見せるようにポーズをとる。
『えへへ、どう?この浴衣!
今日の為に買ったんだけど~……、』
少し俯いて照れながら言う瑞希の傍に駆け寄り、思った事を言ってみた
「凄く似合ってるよ」
『!…えへへ、ありがとう…… ーーー』
「……」
笑う瑞希は何処か寂しそうだった。
21日目
今日はニーゴの皆と夏祭りに行ってきたよ!
いや~楽しかったな!
皆浴衣着てきてさ、凄い似合ってて!
写真も撮っちゃったし、笑
あ、そうそう!
沢山食べたよ!!
ボクはフライドポテト、絵名はわたあめ、まふゆはリンゴ飴、奏は焼きそば!
もうすっごい美味しくてさ…死にたくない、って思っちゃった、よね、笑
射的もやったんだけど、まふゆは1番でっかくておっきいクマのぬいぐるみを一発で取っちゃったんだよ!!凄くない!?
それに比べて絵名は全部外してたし…。
ボクはキャラメル5個も取っちゃったよ~!
奏は銃が重くて持ててなかったけど……
あ、あと花火もみたよ!
凄い綺麗でさ~……もうこの綺麗さは二度と味わえないんだな、って!
夏祭りの空気も、皆と過ごしたこの時間も…あれ、何でだろ……涙、出ちゃ う、
兎に角楽しかったよ、今日はここまで
瑞希
絵名 視点
夏祭りも満喫して、もうすぐ花火が始まる~って時、奏が人酔いしちゃって休んでたんだよね。その傍にまふゆが付いて、私と瑞希は水を買ってこようって事になったの。
「…これでいいかな」
『うんうん!……さ、花火が始まる前に戻ろう!!』
「……瑞希」
『?』
「…悩んでることがあるなら、私に……言って!!」
『……!!』
「何でも、受け止めるし…否定しないから、だから……」
『…ありがとう、絵名』
『でも、…大丈夫、だよ』
そうやって瑞希は無理に笑ってた、けど…
「じゃあなんで泣いてるの?」
『っ、……!』
私は瑞希に駆け寄り、瑞希の涙を拭ってあげた。
「……悩んでることがあるなら、言いなさいよ…瑞希のタイミングで良いけど」
『……っ、グスッ、っ…絵名っ……』
「……何でも、聞いてあげるから」
『…ありがとう、絵名 』
瑞希は涙を拭くと、水を持って走っていってしまった。
『ホラホラ、早く行こう!!』
「…はいはい、笑」
ドーン!! ドーン!!
花火の音が鳴り響いてる。
煩いぐらいに。
タッタッタッタッ
『はぁ、はぁ!奏とまふゆ何処~!?』
「もう、迷子になっちゃった……!」
もう疲れて私は倒れてしまった。
『絵名!?』
「ご、ごめん……私を置いて先に行って…」
『ちょ、死亡フラグ立てないで!』
そうやって瑞希は私を起こし、水をくれた
『え、でもこれは奏の……』
「大丈夫!人数分買ってあるから!」
そういって瑞希はニカッと笑って見せた
『…ありがと、』
水を飲み終えたら少し落ち着いてきた。
ぼやけてた景色もよく見えるし。。。
脱水症状だったのかな
「…ねぇ、絵名 」
『うん?』
「ボク……ボク…っ……!!」
「……実は…っ…………」
ドーーーーーーーンッ!!!!!!!!!!!
『……!?』
今までで1番大きくて煩い花火が打ち上がり、
肝心の瑞希の言葉が聞けなかった
『え、っと…なんて言ったの?
もう1回…行ってくれる、?』
「……あ、あー、いや………なんでもないよ!」
「さ、体調良くなったなら2人の元へ行こ!」
『あ、ちょっと……!』
『…行っちゃった 』
『あーもう!!折角聞き出せると思ったのに!!』
瑞希 視点
タッタッタッタッ
『はぁ、はぁ、』
急いで人のいない所へ走る。
(……ボクには、話す資格もないんだね)
……ただ、暗闇に向かってそう言葉を残した。
コメント
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うわぁぁ聞き出せなかったぁぁ まあでも、祭りは瑞希にとって良い思い出になったんじゃないかな