「 傷の舐め合い 」
もとぱ( omr受
若井と僕は涼ちゃんが好きだった。
あの笑顔が、声が、性格が。
お互い涼ちゃんのことが好きと気づいた時は、負けねぇからな、とライバル兼親友、バンド仲間となった。
だけど涼ちゃんはあっさりほかの女に取られた。
テレビで一緒に出演しただけの女に取られたんだ。まだ付き合っていることは隠し通せているが、僕と若井の傷は埋まらなかった。
涼ちゃんが付き合ったことを知って最初の若井との飲み会で、酒を飲みながら、僕達より涼ちゃんのこと知らねぇ女にんで取られるんだよ、なんてお互い愚痴を吐いていた。
「 あー、うっざぁ” … あの女 殺してしまおうかな、 」
「 あっは、それはやりすぎ、ッ 笑 」
なんて他愛もない物騒な話をしながら、また酒に溺れる。
「 ねぇ元貴、寂しいよね。 」
「 … そーだね、 」
涼ちゃんという生き甲斐を無くした僕たちは、寂しさに溺れて、眠ることしかできない。それと義務化された仕事に、いつの間にかアイドル、のようになっている、そんな仕事。
音楽は好き、全て忘れられるから。
「 … はぁ、 」
溜息をひとつこぼすと、俺の家こいよ、と手を引かれ、お会計をぱぱっと済ませて若井の家に向かう。
「 ん” ~ 、なんで若井の家来たんだっけぇ、 」
烏龍茶しか飲んでいない若井に酔っ払って抱きつくと、あっちぃ、と剥がされてしまった。
けど、僕が抱きついたことで最近ご無沙汰だった下が苦しそうになっていて、ジーッとズボンを下ろしてやった。
「 ちょ、ッ 、まっ、 て、もと、ッ !!? 」
「 ん、ゅ、はいきんごぶさただったれしょ ? 」
下を咥えたまま話すと、ちょ、やめろ、と言うが体は正直に僕を求めて、どくどくと脈打っていた。
ごぽっ、ぐぷっ、♡
「 ん、ちょ、でるから、ッ “ ッ あ、~ ♡♡ 」
びゅくくっ、びゅるっ♡
とぷとぷと暑いものが僕の中に入ってきて、んん、と吐息を漏らしながら飲み込んで、下をべーっとして若井に見せつけると、どうなっても知らねぇから、とキザな台詞を言われてソファに押し倒される。
ちゅぅ、ぢゅ、くちゅ、ぬちゅ…♡
上の歯列から下の歯列まで、ゆっくりと舐められ、微かに聞こえた涼ちゃん、の声。
若井は僕のことを涼ちゃんだと思っているる。それに悪い気分では無いし、涼ちゃんだと思ってシてくれると明日気まづくもならないだろう。
「 んッ 、ふ 、ぁ 、ッ ♡ 」
吐息を漏らすと、下腹部にある勃起したものがゴリゴリとズボン越しに擦られていて、こすこすッ、と擦られるたんびにん、ぁ、と甘い声を漏らす。
「 ッ ~ 、は、ッ ん、 ♡ 」
トントン、と若井の胸板を叩き、口を無理やり離す。するとボタンを外していき、僕の服を脱がして行った。
涼ちゃん、涼ちゃん、と僕が元貴ということも分からずに興奮状態な若井。
それ程愛が深かったんだし、僕も若井を涼ちゃんだと思いながらシたらこの思いは埋められるのか、と若井を涼ちゃんだと認識することにした。
今涼ちゃんに抱かれてる。幸せ、不思議、気持ちいい。
チュンチュン、と雀の声が響き渡る朝の若井の家。
お互い裸でキスマークも着いている。ああ、昨日はお互いを涼ちゃんだと思いながらヤったのか、なんかそう思うと不思議だな。
昨日着ていた自分の服を羽織り、泊まらせてもらったんだし、と朝食を作りにベットから離れると、元貴、と腕を掴まれた。
昨日の調子だと涼ちゃんと呼ぶと思ったのだが、自分の名前が出てきてびっくりした。
「 ごめん、昨日激しかったでしょ。 」
確かに腰の痛みは尋常じゃないが、3日連続寝ずにずーっと座って作曲していたときよりかはましだ。
大丈夫だわ、そんな弱くないし、と笑って頭を撫でてやると、元貴、と名前を呼ばれた。
「 何、 」
「 ねぇ、付き合わない? 」
思ってもいなかった言葉に頭が真っ白になっていると、また若井が口を開いた。
涼ちゃんだと思って元貴とシてたけど、元貴だと思った瞬間胸がドキドキしてしまった、なんて恥ずかしそうに言葉を吐いていく若井が、何となく愛おしくて、可愛くて。
そんな事を思った瞬間には、僕は若井を抱きしめていた。返事は言わなくてもわかるよね。勿論、はいだよ。
こんな夜分にごめんなさい…!!!あげたかったんです!!
コメント
2件
リアルでもありそうですね。この展開なんか!ほんと抱きつくだけで挿つの可愛いすぎる