「四季」
「四季君」
「一ノ瀬」
毎晩毎晩寝るたびに聞こえる。同じ夢を何度も見る。
愛おしいと愛情を込めた声で誰かが言ってくれる、それも1人じゃない…2人3人…いやもっと多い。
大切だと声色が物語っている。
「ーー先!」「ーーさん」
「ーー隊長にーさんも」
「ーーパイセンとーーさん…ーーさんまで!」
「ーーー!!」
俺は上手く聞き取れない彼らの名前を呼んで、嬉しそうに手を振った。でも、あったかい彼らの場所に行こうと足を進めても、手を伸ばしても届かない。
黒いシャツ、白衣、隊服?統一性のない服装に身を包んだ彼らは歩いてきた。
俺がいくら頑張っても届かなかったのに、彼らから俺に近付くことは簡単なんだ…
狡いなぁ…
でもこんな近くても顔ははっきりと見えない。
頬に手を伸ばされて、頭を撫でられて、手を繋がれて…伝わる熱は心地良いぐらいに暖かい。
「…待ってる」
木の天井に手を伸ばしていた、目からは一筋の涙を落としながら。
「…誰なんだろう」
毎日思う。寝てる間にだけ会える彼らに会ったことが会った気がするんだけれど思い出せない。
「何言ってたんだろう…」
寝て起きれば、何を見ていたか明確に思い出せなくなる。毎回夢を見ている中で、昨日も見た…と思い出す。
「……寂しい?のかなぁ…俺は」
上半身だけ起こして体育座りのまま上掛けをギュッと抱きしめた。
今日は休日だというのに随分と早くに目覚めてしまったようで、置き時計は5時半前を指している。
部屋には秒針が進む音だけが響いている。
もう一度寝ても彼らに会えるとは限らないし、覚めた時の現実が妙に悲しくなるから寝る気は起きない。
初夏、窓から差す日は明るい。その光を頼りに勉強机として機能してない机の上でエアガンを分解し始める。
ごちゃごちゃしていた頭が一気に真っ白になる。なんにも考えなくてすむ。
「出来たぁ…」
分解してから組み立て直す。乱雑にならないようにゆっくりと丁寧に手を動かしていたおかげか、6時になっていた。
「親父が起きてくる…」
カーテンを開けて朝日をちゃんと浴びる、いつかあの夢を理解できる日が来るのだろうか…
続きを書いたは良いものの、内容がスッカスカすぎて悲しくなってきますね…
要約すると、夢で皇后崎君たちのことを見るけれども顔は見えない、夢から覚めてもちゃんと覚えていない。っていう感じですね…
わかりにくくて申し訳ないです…
コメント
3件
待ってました✨最高ですね!
夢で思い出せないバージョンて良すぎません!? しかも原作ではまだ合う前だから余計に良ささが増してる!!