魔法が解ける

今日は元貴が亡くなって、49日だった。

お墓の前に立って、手を合わせる。

向こうの世界でも幸せで居ますように、と心の中で願う。

元貴は、もうこの世には居ない。

こんなに愛していたのに、こんなに大切だったのに、結局は無くしてしまうんだね。

この話、前にも元貴とした気がする。

元貴もあの夜、こんな気持ちだったのかな。

もう、それを確かめることはできないけど。

本当は、もっといろんなことをさせてあげたかった。

一緒に美味しいもの食べたり、旅行したり、とにかく、もっと同じ時間を過ごしていたかったな。

でも、俺は知ってるよ。

それでも、生きるってことは素晴らしいと。

大切なものを失っても、どん底に突き落とされても、それは変わらないんだと。

それは、元貴が、一生をかけて教えてくれたことだった。

元貴と出逢って、初めてそう思えた。

これから俺は、元貴の分まで、独りで生きていかなきゃいけない。

元貴が生きたかった未来を、今、俺は生きている。

元貴に出逢えて良かった。

生まれてきて良かった。

心の底から、そう思うんだ。

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おしまい

展開が早いところとか、拙いところがたくさんあったと思います、、ごめんなさい、、

久しぶりに物語書けて楽しかったなあ(*´꒳`*)

１話で言った、参考にした曲、わかりましたか？

セカオワさんの、「MAGIC」という曲です！

本当に名曲！このお話も、ほぼその歌詞通りにつくりました。

メロディは疾走感があって明るめなのに、歌詞や歌い方が切ない。

知らなかった子は、是非聴いてみてね！泣いてしまう曲です。

読んでくれてありがとうございました！