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ういー
31
※ ソビロシ 、 不穏注意。
( 俺は倦怠感と共に深いため息を吐き出した。今日は妙に体調が悪いように感じられる、そのせいでいつもの最悪な気分がさらに最悪に感じられた。 )
……だる……
( 独り言を零しては自身の体に見合うよう作られたベットに倒れ込むように体を沈み込ませた。それから天井に手を伸ばして、照明に手をかざすようにして目を細めた。 )
……早く出ていきたい。
( なら早く出ていけばいい…とはならない。ロシアの父親…ソ連。幼少期から傍から離させず大半の時間はソ連の腕の中で過ごしてきたロシア。本来なら異変に気づかない。だけども気づいたきっかけがあった。 )
( ある日の夏、ロシアはソ連と出かけていた。同志達との新たな何かの話をしていた、それを知るのは同志とソ連のみで…きっとロシアに知るよしはないし気になりもしないだろう。
辺りからは蝉の声が響き、空から降り注ぐ光が肌を優しく焼いて汗を滲ませていた。そんな時ロシアの視界の端にあるものが写った。美しき目を焼くような金色の海。いや、海ではなかった。向日葵畑。
そのまままるで何かに引き寄せられるように其方へ歩き出した。我に返った頃にはその中に足を踏み込んでいた。見上げれば向日葵が太陽に向かって首を伸ばしていた。その時にぽつりと言葉が零れた。 )
…綺麗。
( その後は父が気づくまでその中を無我夢中に走って、空を見上げて向日葵に話しかけたりと自分の記憶にある限りでは唯一世間の子供らしく過ごした瞬間だった気がした。束の間の初めての自由に酔いしれた。 )
( 過去の自由の記憶に浸る時間を断ち切るようにドアが開いた。ドア枠を覆い尽くすような見慣れた巨体、舌打ちしたい気持ちを噛み潰して淡々と無愛想に。 )
……なに。
( 何も言わずに近づいてくるソ連は誰が見ても恐怖そのものだった。体が強ばりそうになるのを抑え込みながら眉を顰めた。それから口を開こうとして…引き寄せられては塞がれた。突然の事に思考が追いつかない。 )
ッ…んん゛…!?
( 熱い何かが唇の割れ目をなぞり、そのまま口内に入り込んできた。噛もうにもそれをあの金色の冷えるようで熱を孕んだ瞳が許さない。腰に手が回ってきてはこれ以上ないほどに密着された。それと同時に熱い何かが…舌が口内を蹂躙していく。味わうように快楽を助長させるように、喉奥までも。
えずきそうになるのを堪えながらその大きな胸を叩いた。そんな抵抗を続けてどれくらい経ったかやっと離れた。間に銀の糸が引き、ぷつりと途切れる。激しく咳き込みなが潤んだ瞳が睨みつける。そんな光景を生み出した本人は目を細めて見下ろしていた。息が詰まるような低い声が鼓膜を撫でた。 )
…ロシア。この家から出ようとしているようだな。
( その言葉に息が詰まった。その情報をどこで?何故?誰にも言って…その時にあるものに目がいった。父に貰った机のライト。まさか… )
俺がなんの対策もしないと思うか。
( その言葉が決定打だった。盗聴器、監視カメラ…きっとそれが他の所にも埋め込まれていた。血の気が引いていくのを感じて言い訳をしようとする前に影が自分を飲み込んだ。頭の横に手がつかれ、逃げられない。逃げることなんて許されない。 )
ッ…ご、ごめんなさっ!!
( そんな言葉を無視するように大きな手は服の中に滑り込んできた。肋を数えるように指が伝い、腹を撫で胸の突起を跳ねさせた。 )
そんな悪い奴には…お仕置が必要だな。
また気が向いたら続きを作ります。次はR18です。
コメント
1件
第1話、読ませていただきました。向日葵畑で一瞬だけ見せた子供らしい無邪気さと、その後の閉塞感と支配の描写の落差がすごく印象的でした……。盗聴やカメラに気づいて謝るシーンの緊迫感、そして"お仕置き"へと続く流れが不穏で、引き込まれました。続きを書かれるなら、ロシアの心情の揺れをもっと追いたいです。