黒瀬 綾斗
受け
大学時代、響と歌手を目指すが
挫折し別の道へ
大学卒業後、教師になる
八雲 響
攻め
八雲の実家は財閥としてとても有名だったため家に縛られたくなく、何となくではじめた歌手が夢となりその夢を才能と努力で大成功させLabyrinth(ラビリンス)というグループのボーカル&ギターをしている
生徒「かっこいい〜」
生徒「まじそれ!歌声もマジで好き」
綾斗「おい、早く帰りなさい」
生徒「アヤ先厳しい〜」
俺はいつものように生徒たちを帰らせていた
いつもどうりなのになんだかザワつく
その正体は分かりきっている
今生徒が夢中になっている画面の中の
ヒビキという男のせいだ
3年前
俺と響は親友と言っても過言ではないほど仲が良かった。響は歌手なるために産まれたかのように次々に才能を開花させた
そんな響に憧れを抱き好意を寄せた
俺からすればカリスマ性の塊のような男だった。そんな響に俺は心のどこかに嫉妬心があったのかもしれない。我ながら酷い親友だ
それから周りから比べられることも多く
周りと対立することもあった。それでも俺なりに努力し結果を出てきたが今思うと疲れたのかもしれない。俺は逃げ出した、響に何も言わずに。
生徒「先生?」
ハッとした
嫌なことを思い出してしまった
綾斗「いいから早く帰りなさい」
生徒「はーい」
思い出すと響のことばかり考えてしまう
元気だろうか?支えてくれる人はいるのだろうか。自分から関係を断っておきながらこんなことを考えるなんてどうかしてる
未だ響の歌っている姿が脳裏に浮かぶ
その度「まだ好きなのか」と再確認させられる
そんなある日
同僚「なぁこれ知ってる?」
綾斗「ん?」
、ヒビキか
同僚「Labyrinth」
何度もその名前を聞く街中でも職場でも
そして自分のスマホでも
同僚「チケットやるよ」
綾斗「え、いいよ、俺行く人いないし」
同僚「有給使ってないだろ」
同僚「働きすぎだ休め」
そういえばまともに休んでなかったなと
思い返す、でも、、、
そして結局有給を使いLabyrinthの
LIVEに来てしまった
とても大きなドームでヒビキたちのバンドの人気がよくわかる
だが席運はある意味悪かったのかもしれない
ステージから差程離れていない席で俺は内心焦ったが端っこの方だったのであまり気にはしなかった
〜LIVE終了〜
とても楽しかった、そして懐かしかった
見にこれてよかったな
なんだか吹っ切れた気がする
あいつと俺は別世界の人間だと区切りがついた。きっとファンだっただけなのだろう
そう思い込むようにした
でもLIVE中目があったような、?
でもきっと後ろにうちわ持った可愛い子がいたからきっとその子か
そしてグッズなどを一通り見て1つヒビキのグッズを買った
そして帰ろうとした時
綾斗「!?」
誰かに引っ張られる感覚があった
綾斗「え」
引っ張った人はマスクをしていたが誰だかよくわかった、ヒビキだ
ヒビキ「こっちで話そ」
LIVEの時より声が低く怖かった
もしかしたら怒られるか拒絶されるか呆れられるかそんなことを考えている間に
人気が少ない所に来てしまった
綾斗「…ひ、久しぶり」
声が震える、
ヒビキ「アホ」
久々の再開の第一声がアホ、まぁそうだよな
ヒビキ「心配したよ」
そうしてヒビキに抱き寄せられた
綾斗「ごめん、よく気づいたな」
ヒビキ「前はずっと一緒だったし
いなくなってからも探してた」
え、その一言で先程ついた区切りが揺らいだ
ヒビキ「スマホも変わるし逃げ足早いよね」
これ以上ない嫌味だった
綾斗「ごめん」
ヒビキ「さっきからごめんばっかだよ」
ヒビキ「…これ」
ヒビキは紙切れを渡してきた
その紙切れには時間とホテルの場所が書かれていた
綾斗「何、これ」
ヒビキ「今ちょっと時間ないから今日この時間そこに書かれてるホテルに来て」
綾斗「え」
ヒビキ「待ってるからね」
そういうとヒビキはマスクを付け直して
走って行ってしまった
帰り道
、やっと区切りがついたのに
やっと想いを忘れようとしてたのに
どうしてこうも上手くいかないのか
でも可能性があるかもと期待する自分がいる
どうせ行かなかったらきっと前と同じことになる、だったら当たって砕けろと思い書かれてる場所に行くことにした
待ち合わせ時間30分前
はぁこんなに早くロビーについてしまった
まるで俺が期待してるみたいだ、
いや、そうだけどヒビキにはそう見られたくないな、3年も会ってないのに俺は変わらず想いを寄せているがヒビキがそうとは限らない、もう雲の上の存在となっているヒビキなら尚更親友でも無くなってるかもしれない
はぁため息をつきながらカフェにでも行って時間を潰そうと思った時
ヒビキ「お待たせ」
!?
ヒビキ「来てくれて嬉しいよ」
さっきは焦りが見えてたけど今は焦りどころか余裕さえ感じる
綾斗「…な、なぁ」
話そうとした時やはりヒビキの変装があまりしていなかったのもあり、人が集まりつつあった
周り「やば、あれヒビキ?」
周り「まじじゃね?」
周り「連れの人誰?あんな人いたっけ?」
周り「さぁ?マネージャーとかじゃない?」
やっぱり俺はそう思われてしまうよな
少し胸が痛かった
俺とヒビキじゃ釣り合わないんだと実感してしまう。ここに来ない方が良かったのではないか……
ヒビキ「ねぇ良くないこと考えてるでしょコソ」
!
ヒビキ「図星?」
綾斗「俺やっぱり、帰r」
ヒビキ「ダメ、」
ヒビキ「そろそろ周りがうるさいから部屋行こうか」
そう言ったヒビキは俺の手を引きエレベーターまで走った
エレベーター中
ヒビキ「さっきの話だけどやっと再会できたのに帰ろうとするなんて酷くない?」
綾斗「俺とお前は昔とは違う、」
ヒビキ「なにそれ?」
…言葉に出来なかった
何の根拠もなかったがヒビキと俺は一緒に居ちゃいけないと思った
そう沈黙が続いてる間に部屋の階についた
黙ったままヒビキは俺を連れて部屋に入った
部屋には大きな窓ガラスがありそこから夜の美しい夜景が映っていたがそんなことには
目もくれずヒビキしか目に入らなかった
綾斗「ヒビキ、」
ヒビキ「綾斗、俺はLabyrinthのヒビキじゃなくて綾斗の親友の響として見て欲しいんだけど」
ハッとした
俺はLIVE前もLIVE終わってからもずっとLabyrinthのヒビキとしてみてたことに
俺がいつの間にか色眼鏡をつけて響を見ていたことに俺は自分自身に驚いた
響「綾斗、ごめんね。問い詰めるためにここに呼んだんじゃないよ」
響「俺が知らない綾斗の3年間教えて」
響は優しい声でそう言った
そうして誘導されるように3年間を話した
響の事を心配していたことも、音楽を避けたくて教師として働き始めたことも
順序はバラバラで俺もよく分からなくなっていたがそれでも響は頷きながら聞いてくれた
響「そっか今は先生か」
綾斗「、響のグループは人気になってうちのクラスの子も響の音楽よく聞いてるよ」
響「嬉しいけど綾斗にも聞いて欲しいな」
綾斗「LIVEでも聞いたけど良かったよ」
まるでホストに口説かれてるような気分だった
響「ねぇ綾斗連絡先交換しよ」
綾斗「え、あっうん」
響「お願いだからこれからは逃げないで、」
そう声が小さく弱々しく感じた
コロコロ雰囲気が変わるなと久しぶりの響に
今初めて本当に響なんだなと実感が湧いた
それから他わいもない話を話していつの間にか眠ってしまったみたいだ
翌朝目が覚めると響はいなかった
場所はホテルだったがまるで夢のように感じたそしてテーブルの上を見ると響の文字で
「ぐっすり寝てたから起こさなかったよ
俺は仕事だけどいつでも連絡してね
待ってるよ」
とメモが置いてあった
ホテルをの部屋を出てお会計を済ませようとするともう預かっておりますと言われた
ホテル代まで出してもらって後で連絡しようそう思い家に帰った
ヒビキ視点
Labyrinth様楽屋
ヒビキ「お疲れ」
他メンバー「お疲れ様〜」
他メンバー「今日遅いね〜」
他メンバー「珍し〜」
他メンバー「あっ!前言ってた子?」
ヒビキ「まぁね」
他メンバー「ヒュー」
他メンバー「玉砕した?」
他メンバー「おい、やめろよ」
ヒビキ「別にまた逃げられても困るし」
ヒビキ「次逃げたら監禁でもしようかな」
他メンバー「え」
ヒビキ「なんてね、ジョーダン」
ヒビキ「着替えてくる」
他メンバー「ヒソヒソ あれ冗談の顔じゃねーよ」
他メンバー「ヒソヒソ ありゃまじだな」
他メンバーはヒビキの相手可哀想
と思ったのだった
コメント
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天才かよ
好きぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ