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わて詰め(昔のやつら)

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わて詰め(昔のやつら)

10 - ふたりぼっちの天界へ① brsm

♥

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2025年04月07日

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リクエストのものです


※死ネタ、メリバ注意

___________________

br視点


「そろそろ仕事するかぁ〜。」


僕は此処、天界で死者の転生先とか記憶とかを管理している、

いわば神さま。


ぐぐっ、と一回伸びをし、山のように積まれたリストに目を通す。

顔写真と名前、年齢。死因や性格、前世と家族構成等みっちり書かれたものを読むのは、正直面白く無いし

ここまでしなくてもいいと思う。

しかし、人間界のバランスを保つには一人一人をしっかりと理解する必要があるから我慢するとしよう。…どうせ、この仕事ももうすぐ辞めるし。


そんな思考と並行させながら死者の情報を頭に入れていると、一際目立つ顔と性格をした死者がいた。


「スマイル…?あっはぁっw名前と顔全然あってないじゃん!ww」


疲労でやつれていて、隈も濃い。明らかに過労死したな、とわかるその顔とは真反対の『スマイル』という名前に思わず吹き出してしてしまう。でも…


「…めっちゃ顔良い。」


過多の仕事でろくに休めていない、まさに社畜を極めたような不健康さと

神秘的な美しさをベースにつくられたような顔が奇跡的に合わさり、どこか儚さを纏っているその、彼にしか無い独特且つ魅力的な雰囲気がまさにドストライクで、思わず胸がきゅんとした。


「転生先…うーん、こっちでもいいんだけどなあ…助手とかしてもらいたいし。」


僕自身もこの天界に来て15年くらい経ったが、最近は特に仕事も多くなった。

それに人付き合いも…ちょっと、難ありって感じになってきたし…やっぱ癒しが欲しいなぁ。

…でもやっぱり、自分のエゴで人様のこれからを決めちゃダメだよね?これでも僕神さまだし。


「……よし、決めた!スマイルにはもう一回人間界で過ごしてもらおう。社会にトラウマあるっぽいし〜…記憶はそのままでいいかな。」


小学生くらいで思い出すようにして、あとGPSも付けとかなきゃ…天界に比べたら狭いけど、人間界は結構広いからね〜、見失っちゃったら意味無いでしょ?


これからスマイルがどんな人生を送るか、ちょっと僕好みに変えちゃったけど

楽しみにしてる。…だから、どうか_






僕の“管理外”には、行かないでね。

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