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どうも、有と申します。
語彙力がなさすぎて泣きそうです。
優しい目で見てやってください。
クラスメイトのとある男子に、私は恋をした。
最初はただ挨拶をかわすくらいの仲で、でもたまに見せる彼の優しさに、私は心を奪われた。
自分の恋心を自覚してからは、今まで興味を持ったこともなかったお化粧やファッションの勉強もして、彼に好かれるよう努力した。
だから、思っていなかった。あの日、あんなことになるなんてーーーーーー
「あっ」
下校途中、私は机の中にノートを置いてきた事に気付いた。
「あれ確か明日の勉強に出てたような……取ってこよう……」
早く帰って勉強を済ませてミトにご飯をあげたかったのに。机の中をきちんと確認しなかった自分を恨みながら、急足で教室に向かった。
すると、
「〜〜〜〜」
「~~~~~~~~~!」
誰かの話し声が聞こえた。
(誰かいるの……?)
恐る恐る教室を覗くと、そこには“彼”と、滝沢くんがいた。
耳をすませていると段々会話が聞き取れるようになってきた。
「滝沢、お前がーーーーーー」
聞こえてきたのは。
「お前が、好きだ!」
最悪な言葉だった。
「お、おい……そんな大声で叫ぶなよ。他の奴に聞こえるかもしれないだろ」
「あ、ごめん……」
何が起こっているんだろう。彼が、滝沢くんのことを好き?
視界が涙で歪む。気付けば私は走り出していた。目の前はぼやけてよく見えず、下駄箱あたりで私はしゃがみ込んだ。
「……ッぅ、どうして……」
頭が痛い。フラフラする。悪い夢なんだ、きっと。こんな夢、さっさとなくなればいいのに!
「帰ろう……」
涙でぐちゃぐちゃになった顔を乱暴に拭い、重い足取りで家へ帰った。
家に帰ると、お母さんが心配そうな顔で駆け寄ってきた。
「琴乃、どうしたの、その顔……」
「え?」
飾ってある鏡を見ると、目元が腫れ上がった醜い化け物がいた。
「うっ……」
「大丈夫?」
「う、ん。頭が痛くて、涙が出ちゃったの」
「まあ!頭痛に効くお薬、出しとくからちゃんと飲みなさいよ」
「わかった……」
手すりをつかんで、どうにか自分の部屋に戻った。
ミトにご飯あげなくちゃいけないのに、頭がぼーっとして行動できなかった。数十分くらいたって、ようやく落ち着きを取り戻してきて、ミトにご飯をあげた。
時計を見ると、夕飯の時間になっていたので、部屋を出た。
「おお、琴乃。母さんから聞いたぞ。頭痛がひどいんだって?」
「……うん」
「そうか……今日はご飯を食べて風呂に入ったらすぐ寝なさい。明日も続くようなら、学校を休んでもいいから」
「ありがとう、お父さん……」
けれど、とても夕飯を食べる気になれず、少し食べてあとは残した。薬を飲んで、お風呂場へ向かった。
「……」
頭痛はだいぶ、治まってきたと思う。それでも、目を閉じればあの光景が目に浮かび上がり、鋭い痛みが走った。……『男の人同士』の恋愛を、気持ち悪いと思った事はなかった。だけどまさか好きな人がそうだったなんて。
「……失恋、か…………」
もう沢山泣いたはずなのに、とめどなく涙が溢れた。
「う、うぅ……」
恋は好きになった時期なんて関係ない。結局は相手が誰を選ぶかだ。ただ、私は選ばれなかっただけ。そんなことはわかっていたけど、わかっていたけど……。
私は、お風呂出て、着替えて部屋に戻った。